昨日ほどハマッたことはありません。
夜、子猿達の学校の食堂で、親の持ち寄りクリスマスディナーが催されました。私はお手伝いがため、夫より一足先に学校に向かうこと7時半。既に真っ暗ですし、引ったくりも怖いので、お寿司をつめた紙袋だけで、携帯はポケットにいれて出かけました。
夫はその後に自宅から来ました。
パーティは会話も弾み楽しんで帰宅すると11時半。
うちはマンションの8階です。最近よく故障するエレベーターの中「朝まで閉じ込められたらシャレにならないね」なんて笑いながら無事、玄関前に到着。
「鍵は?」
どちらも持っていません。
でも、まぁベビーシッター役の姪っ子がいるから、と、ドアベルを鳴らしますが、反応ないです。すごい音なのに。ここら辺でざわざわ胸さわぎ。
彼女の携帯、固定電話にもかけるけれど、応答なし!!ドアをノックするも、蹴るも、反応なし、です。そうこうしているうちに真夜中過ぎ。管理人さんの手を煩わせるには遅すぎる。夫は「ホテルに行こう」っていうけれど、二人とも財布はないし、この近くにホテルなんてあったっけ?たとえドアの外でも子供達の傍にいる方が安心だし、なんて考えているうちに外は季節外れの嵐が再開した模様。車の鍵もないですし動けなくなりました。
信じられないけれど、ここで夜明かしするかぁ?
「ごめん、僕が鍵を持っているべきだった」
「私もだ」
「カミーユ、起きて~。子猿よ、トイレに発って~」
だめだ、13歳と幼児の睡眠は深そうです。13歳は部屋を閉めて寝ているのでしょう。
覚悟を決め、夫は横になります。ドアマットに頭を乗せて、です。
私も「考える人」ポーズで睡眠を試みますが、難しいです。
チクタクチクタク……どうかネズミなど出ませんように。
寒くなってきました。コートの前を合わせるために立ち上がります。
午前二時。
ホームレスよ、なぜこんな寒い思いをするまで自分を放っておく。少しだけ、彼らの苦しみを垣間みたような気になります。
やはり眠っていなかった夫、むくっと起きて
「もう一度電話してみよう」
と固定電話に電話すると――
Yes!!
室内の物音がします!!
「カミーユ!」
「ドア開けて!」
と叫ぶ夫婦。
「……ごめん、いつからそこにいた?」
と寝ぼけ眼でドアを開ける13歳。
もう疲れきっていた私達、
「随分前からよ。いい?これからベビーシッターするときは、私達が戻るまで部屋のドアを開けておかなくちゃだめよ。子供達に何かあったときに気付くのが仕事なんだから」
「……OK、Sorry」
「早く寝ましょう」
End of story.
今朝は3時近くから7時まで寝ました。夫は普通に出勤。私はまだ頭がテンパッている感じです。
でも、誰もヒステリックにならずに事態を乗り越えることができたのがよかった。
今までは建物内の夜中の騒音に厳しかった私ですが、少し寛容になれそうだし。
Alors、
どうぞ皆様一緒にこの大失態を笑い飛ばしてください。
そしてお出かけの時は鍵を持っていきましょうネ!