2020年3月31日火曜日

コロナの行く末 外出制限15日目


おはようございます。

今回は、新型コロナ・ウイルス関連のサイトで、私のアンテナにかかったものシェアしたいと思います。

◎4月3日追加。
藤原辰史:パンデミックを生きる指針——歴史研究のアプローチスペイン風の歴史をみて学ぶほか、この先の国の在り方、あるべき姿、期待、絶望……考えさせられます。 素晴らしい文章なのに、一般公開。感謝です。
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◎データは、Worldometerというサイトを見ています。

これの、国別のページを開き、グラフのLinearではなく、logarithmic(対数グラフと呼ぶのかしら?)を見ています。これが段々フラットになってくると、収束傾向ということなので、フラットになれ、フラットになれ、と願いながら見ています。
中国や韓国を見ると、フラットになってますよね。
イタリアも、ついにフラット化してきたので、頑張れ頑張れ~、とエールを送っています。


https://www.worldometers.info/coronavirus/country/italy/

◎英国フィナンシャル・タイムズのコロナ用サイトも素晴らしいですね。
こういう分析資料を無料で公開してくれる、その良心が有難いです。
https://www.ft.com/coronavirus-latest
秀逸した記事もたくさん。

ちなみに、フランスは、イタリアの10日遅れと言われていますが、このデータグラフを見ていると、ほんとに同じカーブを描いています。
ということで、フランスも頑張れ頑張れ!



◎3月27日には、フランシスコ教皇が、新型コロナウイルスに苦しむ世界へ向け、祈る様子がライブで配信されました。

夕暮れ、がらーんと広いサンピエトロ広場を、教皇がお一人で雨に打たれながら祭壇に向かう姿。サンピエトロ広場が無人という異様さが、イタリアが置かれている状況がひしひしと伝えていて、胸が塞がりました。

記事や写真はこちら
https://www.afpbb.com/articles/-/3275785?pid=22266014

祭壇には、ペストが大流行した1552年に疫病を止めるために市内を巡行した「奇跡の十字架」があり、そのイエス様の俯いたお顔からは今にも涙が零れ落ちそうに感じられました。


◎コロナ禍では、各国の評価が分かれましたね。

○首脳では、私はやっぱりドイツのメルケル首相が好きです。
国のトップたるもの、こういう正論を発信するのは、一番大切な役割だと思う
ドイツ在住の声楽家ギュンターりつこ氏が翻訳された、メルケル首相の会見はこちらのリンクです。

○メッセージ力すごい!と感心したのは、NY州のクオモ知事。
幾つか動画が挙がっています。
・和訳付き Brut.Japanの編集
・和訳付き 毎日のアップデート ガーディアン・ニュースより
毎日、データ付きで、わかりやすい言葉を使い状況をアップデートするというのは、一番求められていることだと思います。この知事の言葉はゆっくり話すし、難しくない語彙を使うので、素晴らしいと思います。
フランスの対応は日本ほどではないけど、イマイチ。
誇りを持てるリーダーがいる国に住みたーい!
収束したあと、どうなるのでしょうね。
ワクチンができるまでは、共存していくことになるのかしら。
経済が戻るのに、どのくらい時間がかかるのでしょう。
(私も、朝ちゃんと起きられる身体に戻るのか?)
私達は、暮らし方を考え直し、それを行動につなげていくことができるの?
そして、インドやアフリカ、南米が感染を食い止めることができますように。
頭の中でそんな考えや祈りがぐるぐる。
とにかく、今はStay safe!
また行きます!


ベルサイユ便り 外出制限14日目


皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

大変ご無沙汰しております。
外出制限14日目のフランス、ベルサイユよりお便りしています。
わが家は、マエストロを含め、おかげ様で皆元気にしております。
子猿たちは、外出制限かかる前々日に、従兄弟たちと田舎に疎開しましたので、ベルサイユのわが家には、夫と私とマエストロの3人のみ。
夫はテレワークしているので、まるで、定年退職した老夫婦と猫、という図です。



コロナ禍、どこから話したらよいのか、皆さんも、もうこの話はお腹いっぱいですよね。


2月下旬は日本に一時帰国したのですが、あれが遠い昔のことのようです。

日本は、その後も検査数が呆れるほど少なくて、感染の実態がわかりませんが、少なくとも、マスク文化は、感染防止に貢献していると思います。
日本の皆さんの、自然体な衛生管理は素敵だな、と思いました。マスクを携帯し、必要に応じて着用する、室内では靴を脱ぐ、手を洗う、おしぼりがある、うがいをする、夜寝る前にお風呂に入って汚れを落とす、エトセトラ、エトセトラ。
どれも皆さんには当たり前のことでしょうが、夫は毎回日本に来るたびに感激しています。
フランスに戻ってからというもの、
「日本は素晴らしい。マスクですよ、マスク!日本ではみーんなマスクしているんです、それが思いやりってものですよ。その点、フランス人は、人前で咳はする、鼻はかむ、手は洗わない。最悪です。」
という、彼の熱い演説を何回聞いたことか。
東京、頑張ってご自愛くださいね!
2月に船堀タワーから撮影しました。
今は、というと外出制限は、4月15日までとなっています。
週に一度、食料品の買いものに出るほかは、門から外に出ていません。

スーパーでは、入店人数を制限しているので、外で1メートルの間隔をあけて並びます。
でも、フランスなので、人数はきちんとカウントせず、ガードマンの目分量という感じです。2回行きましたが、どちらも10分くらいで入店できました。

マスクをしている人も、全体の3割くらいですが、います。これを機に、マスク文化がフランスでも定着するといいな。

レジの人は、マスクしている人、半分くらいです。

品揃えはほぼ通常通り充実しています。ただ2回目に行ったときは、野菜・果物の値段が少し高かった!あと、いつもは、長期保存の牛乳より、フレッシュな牛乳の方が二、三割高いのに、フレッシュ牛乳の方が安くなっているという現象が起きていました。酪農を応援すべく、2本買いましたよ!
横浜大さん橋から。
このときはダイアモンド・プリンセスが大黒ふ頭に見えたんですよね。
遠い昔のことみたい。
横浜も頑張れ!日本頑張れ!
法令では軽い運動のために外に出てよいことになっているのですが、何となく気乗りしません。自宅から一キロ以内ならOKとあるので、そのうち行くことでしょう。いずれの理由でも、外出時は、身分証明書と、外出理由・時間を明記した政府発行の書面を携帯しないと高額な罰金を取られます。

うちの辺りでは、警察を見かけませんが、パリのエッフェル塔の近くに住む義叔母は、家の前のベンチに腰かけていたら、警察に尋問された、と、その夜、動揺した声で電話かけてきました。普段は観光客も多く通りなのに、今は、人の往来もなく、アパルトマンの他の住人は、田舎の別荘に疎開してしまったから、静か過ぎて不安になる、と嘆いています。

動かないのに、こんな太りそうなものを作っちゃって。
子猿たちの学校は、ホームスクールとして存続しています。
田舎で従兄弟たちと、机に向かっているようですが、効率は悪そう。半分オンライン、半分は復習的な課題を先生から出され、それをこなしているようです。

14歳の兄猿は、今年が中学最後の年です。フランスでは高校入試はないので、それはよいのですが、6月終わりには一斉テストがあります。果たして予定通りに実施されるのか。そして高校卒業テスト、バカロレアは?

現在の見込みでは、学校が再スタートするのは、早くて5月4日だろう、と言われています。
噂によると、学業の遅れを取り戻すべく、夏休みスタートを1か月遅らせてはどうだ、という意見も出ているようですが、先生方は賛同してくださるとは思えないな。どうだろう。




日本から戻ってから外出することなく、コロナ禍になったので、気の利いた写真もありません。意味不明な崎陽軒のシウマイ弁当が出たあたりで、一旦切りましょう。

取り急ぎ、元気ですよ、のご報告まで。
とにかくご自愛してくださいね。
Stay safe!!