2011年10月31日月曜日

秋深し、シャトーの庭で

秋休みの後半に入った昨日は、シャトー・ド・ブレトイユ(Château de Breteuil) に出かけました。
パリから40キロほど西に行ったところにあります。30分ほど紅葉に包まれたような国道を走ると到着です。


Tintinのマブ達、Capitain Haddockのお城、ムーランサ-ル城を彷彿させる外観。


ピクニックの後に、広大な庭を散策します。75ヘクタールですって。それがどれほどの広さなのか、もう想像の限界を超えています。




そこらかしこに、ペローが書いた童話の一シーンが再現されています。

宮廷のダンスを再現して踊る方たちもいたり、


幼児には、ディズニーランドよりこちらの方がいいかも?

ねこのシンデレラ

長靴を履いた猫

赤頭巾ちゃん
 迷路もあります。


群生するシクラメン、初めて見ました。

 なんと愛らしいこと。

そのあと、池があったり、
  
見事に紅葉しているのはメープル・ツリー(?)にであったり


「海大好き」、「いや、僕は山派だな」、と皆さんそれぞれあるでしょうが、私は、多分「森派」ですね。薄暗く、静かで湿気の匂いがする中を歩いていると、ほっとするのです。帰るべきところに帰ってきたような懐かしい気持になる。前世は森のくまだったのだと思います。


プレトイユ城、 パリからの遠出にお勧めします。

2011年10月29日土曜日

読書感想文です♪ 雨柳堂夢咄  by 波津 彬子

耽美系、お化け系漫画として有名なのですね、この「雨柳堂夢咄」。友人より借りてハマッています。

この頃は、海外にいながらにして、和書も漫画もよく読む機会に恵まれています。私の読書動機はエンターティメントを求めて!に尽きるので、「本屋大賞」とか「このミステリィーがすごい大賞」、漫画であれば、4コマ漫画なども読む。

でも、人間欲張りなもので、軽いエンタメだけじゃ物足りないんですよね。
完全に別世界にトリップさせてくれる、楽しみながらも深いものがある、 作者のあまりの才覚に人類の計り知れなさを知る、といった感動がないと、「まぁ面白かったけど、何だか、無駄な時間をすごしちゃったな」という気持になっちゃう。

と前置き長くてすみません!
この雨柳……、エンタメ+トリップ+才覚、三拍子揃っています。
こんなに気に入った理由の一つは、幽霊話だから。明治時代の雨柳堂という骨董品屋が舞台なのですが、骨董品に魂が宿っていて、出てくるんですよ。
若かったときだったらちょっと怖く感じたかもしれない幽霊だけど、今はとらえ方が変わってとてもホッとするのです。何だろう、死者との交流とい うのでしょうか。もし本当に、他界された人と、こうして繋がることができるのなら、別れの悲しさがやわらぐ。この漫画は、読んでいる間は、そんな「嘘でも信じたい」世界をビジュアル化してみさせて 貰っている、良い夢みさせて貰っている感覚なのです。

今文庫版の4巻目ですが、あとがきの方の文章も感じるものがありました。巻中あるエピソードで、明治の女性が封建的男性社会の中で、自己実現を求めているっていうのに触れて、
「この女性は、やがて職を得て経済的にも自立し、知人に誘われた女性解放運動のような社会活動に興味を示すが、そのうち違和感を感じ離れていく。そして最終的に素敵な男性と出会って再婚し家庭に入っているという結末が良い。」と。
というのは、女性の自立=経済的自立、と考え勝ちで、これも結構だけど、精神的に自立している女性が家庭を築くというのもとても素敵なことだと思うから、とありました。

個人的なことですが、私も、「経済的自立が大切!」と若い頃から働いていたのが、今は家庭に入っています。で、そのことが、精神的自立と反していないんだな、って実感しているところだったのです。
収入があるというのは、自分のためにも家族のためにも良いことにはちがいありませんが。

と、感想文から激しく脱線していますが、この漫画お勧めです。ノスタルジックで、深いし、エンタメ度も高い。秋の夜長に如何でしょう。ストレスフリーの時間、お約束できます。

2011年10月27日木曜日

バカンス(子猿達のみ)なう!

Toussaints(トゥーサン)という、日本のお盆に似たキリスト教の祝日をはさみ、フランスの学校は10日間の秋休み中。

拙宅にホームスティ中の13歳の姪と6歳+4歳の子猿がともに楽しめて、且つ、母猿にもストレスが溜まらない外出先なんてあるの?

それがあるのです。パリは素晴らしい。

初日は、サクレクール寺院まで。


広い教会、薄暗い中、ステンドグラスを通して入ってくる光の美しいこと、力強いこと!
くるっと歩いて出てきただけでも心が落ち着きました。

パイプオルガンも素晴らしかったし、いつかクリスマス礼拝に来てみたいな。



モンマルトルの丘の頂まで、あえて危険な道を好んで登る子猿達。
その意気だ!と言いつつも母猿はドキドキ。
かなり急な坂なのです。


芝生もひっくり返ったら下まで転がり落ちるよ~、気をつけて!

姪っ子「ここ、パリじゃないでしょ?もう出ちゃったんでしょ?」って何回も言うほど、モンマルトルは地方都市のような雰囲気です。彼女も気に入ったよう。
これは丘から下山するリフトの中。



火曜日はブローニュの市営プールに行きました。
緑に囲まれたガラス張りの温水プールで、思いっきり泳ぎ・・・と書きたいところですが、寒くって寒くって。きっとアスリート向けに温度設定されているのでしょう。カタールの熱風が懐かしい。
帰り道の兄猿の一言
「楽しいときもあったけど、思ったより楽しくなかったね。」
がーん・・・・・・

昨日は、ロダン美術館へ。


ナポレオンのお墓も眠るアンヴァリッド寺院の近くにあります。


 何を考えているのでしょう、考える人。



 三人の影、三人ともアダムだそうです。
人間、誘惑に負けてはいけない、なぜなら・・・



・・・待っているのは地獄の門だから。
ここに考える人も、三人の影も、イカロスの翼も全て入っています。迷える愚かなる人間の魂満載。

この門はくぐりたくないですねぇ。
ロダンは石膏だけ造り、このブロンズ版を見ずに亡くなられたそうです。

大人だけでなく、子供にも楽しめるように、音声機械を聞きながら、地図に添って動く、「答え探しゲーム」があって、子猿達も走る走る。

「イチ、ニ、サン・・・」
「噴水の彫像には何人の子供が隠れているか。」というクイズの答え探しに真剣な眼差し!

子連れの場合は無料で庭に入れてもらえるようです。
(音声機械は二機で3ユーロ)
子供のための文化的な機会に対しては援助が多いパリ市。
エライ!アートの街、そうこなくっちゃねぇ。

「ロダン?考える人?知らな~い」という姪っ子を無理やり記念撮影。


この足で、美術館から遠くないところにある、Champ de Marsまで移動します。
この公園はエッフェル塔の足元にあります。


すっかり秋化粧のエッフェル塔。
少しずつ冬が忍び寄ってきているパリ、寒くなってきたので、ここでおやつを食べてお開き。


今日は、ちょっと疲れたので、勝手ながら母猿業、間引き操業させてもらいます。
 のんびりと、ベランダのバラを愛でつつ・・・・


皆様よい一日をお過ごし下さい!

2011年10月21日金曜日

甘くて美味しすぎる話

・・・があります。
毎年パリではチョコレートの展示会「サロン・デュ・ショコラ」が開かれ、大盛況と聴いています。
なにやら、10ユーロちょっとの入場料を払うらしいんだけど、それで十分元が取れるほど有名どころの
チョコレートを試食できるらしいのです。最初は調子よくいけるけど、そのうち、甘い匂いとリッチな味に食べられなくなるから、小さなビニール袋を隠しもって、試食をもらったら、袋に溜めてお持ち帰りする、というのが通のやり方とか。

辛党に移行中の私としては、あまり興味ないなぁ、なんて思っていたのですが、Labo Love Japanの、 東北震災のための支援運動を知って、行って見ようか、という気になっています。何やら、パリ・フランスで活躍するパティシエさん方(何と大勢の方々が一流 店で活躍されているのでしょう!)とフランス人、その他の有名パティシエの方々が、腕を振るわれた御菓子を提供し、その収益を義援金として被災地に贈るそうです。


パリ近郊の方、出かけてみませんか?

SALON DU CHOCOLAT
20/10/2011 24/10/2011.
PARIS EXPO - VIPARIS
PORTE DE VERSAILLES
PARIS 15

2011年10月19日水曜日

紫キャベツのお焼き


うわっ、何じゃこりゃ。
外国に住んでいると、色々と創作和食が生まれるものですが、これもそんな一つです。
紫キャベツをミニ・ロボ(小さいフードプロセッサー)で みじん切りにして、ついで転がっていた人参も入れて、健康のためにと、生姜も摩り下ろし、山芋代わりのジャガイモも摩り下ろし、卵と小麦粉と、塩で混ぜたものです。
紫キャベツ、直ぐに色が流れてしまって、こんな怪しい青いペーストになってしまった。


でも、焼けばちょっとマシ。食べ物っぽくなってきました。


ミニ・お焼き4つ、兄猿完食しました。小学校一年生になって、最近は野菜も良く食べるようになりました。身体が欲しているのでしょうね。ちび猿は食わず嫌い。相変わらず偏食で困っています。

これに、ソースかけても、酢醤油でも、唐芥子かけてもよし。キャベツの甘みが美味しいですよ。みじん切りにすれば、フランスの固いキャベツも短時間でふんわり柔らかく焼けます。

健康食に詳しい友人ができて、すっかり啓蒙されている私。

生姜・ねぎ・韮・にんにくは万人に良いらしい。
また、キャベツ、ブロッコリーは抗体を上げるらしい。


ということで、キャベツのお焼き。お試しあれ!

2011年10月17日月曜日

田舎の週末


久しぶりにサルト地方に行ってきました。パリから西に250キロ走ったところにあります。
高速の道々、一面紅葉、すっかり秋色です。


見事な秋晴れで、気持よかったこと!


大きな栗の木ならぬ、胡桃の樹。この一本から、二十キロ分の胡桃を拾ってきました


セップ茸を求めて森に行ったけど、お天気続きのこの頃、こう乾いていたらキノコも生えません。でも手ぶらでは帰らない。栗と松ぼっくりを拾います。

道中、ふしぎな倒れ方をしていた木。どういうこと?


それにしても森は良いとこ、いつかはおいで。
私はここでいつも再会する友人がいます。昨年他界された方ですが、この森にくると、彼女のささやくような声が聞こえる気がするのです。不思議だと思いませんか?森の癒し効果なのでしょうか。
とにかく、懐かしい気持になれるのです。

あぁ、でも週末外にでると、母猿は疲れるわ~。楽しいんだけど、荷造り、荷解き、食べ物の段取り、車で子猿が乗り物酔いしたとき用のあれ、とか、そうそうこの本はこういうときに読まないと、とか、「お~い、母さんや、今週のエコノミスト、入れたぁ?」とか、「ママァ、ゴマちゃんどこ?(ゴマアザラシのぬいぐるみです)」、etc、エトセトラ。

もう一週間が始まるなんて、心の準備ができていませんが、待ってくれませんね、月曜日。

皆さんも、どうぞ良い一週間をお過ごし下さい。

2011年10月11日火曜日

子供ってやつは・・・

いや~、子供ってヤツは本当に可愛いですね。思いっきり親ばかになって、最近の子供語録を書き留めておきたいと思います。

1.珍しく、近くの商店街を歩いていた時、6歳の兄猿と4歳のちび猿は変わるがわるに、「あ、パン屋さんだ」「あ、ワイン屋さんだ」「あ、おも ちゃ屋さんだ」と通りすがりの店の主要業務を指先確認している。そして、SFR(フランスの通信会社)という看板をみて、ちび猿「あ、アルファベ屋さん だ」。
文字を売るものではなく、使うもの、学ぶもの、なのですよ~。

2.まもなく夫がたった2泊の出張から帰って来る前日、「きれいな花を買ってあげようね。きっとパパ喜ぶね。」と兄猿。その美しい連想をいつまでも持っててね。

3.アメリカから来ている日仏ハーフの13歳の姪っ子。昨日は「ふりかけでもかける?」と聞くと「いらない。あ、でもそれって、鶏とひよこちゃんのやつ?」
・・・みてみると、確かにのり玉には可愛い鶏の後ろにひよこが何羽か列をなしているイラストがあります。 何年も、いや何十年も見てきた袋なのに気づかなかったけど、彼女は子供のときにこのふりかけを見て、最初に焼き付けたのはこのイラストだったのでしょう ね。可愛すぎる。
で、13歳、「幼少の思い出にオマージュを」といって、のり玉かけてご飯食べていました。

4.その他色々あります。タンポポの綿帽子見るたびに、吹き飛ばそうとしたりするのとか、道歩くときに自然と手を握ってくるのとか、出張に出かける夫のタクシーをいつまでも追いかけるのとか、いとおかし。

皆さんもこういうのありますよね~。忘れないようにしたいものです。

2011年10月6日木曜日

神無月

昨日、子猿達が日本語補習校でカレンダーを作ってきました。毎月第一回目の授業でその月のカレンダーを作るんです。

もう、10月なんですね。
お盆と関連して神無月と命名された10月だったかと思いますが、私としては、God is loveなのに、心が寂しい、時の流れの早さに、その残酷さに胸を刺される、Where are you, my Lord? って感傷的になるのが得てして10月辺りだから神無月なんだなって解釈しています。

だって、あと2回暦をめくったら年末なんて、心臓がドキッとするほどショッキングな発見ではないですか。この前新年だったはずなのに。 

時が過ぎることが、とても悲しいと感じるのは、先週はまっていたSix Feet UnderというHBOのTVシリーズのせいかもしれません。ロスの葬儀屋を舞台にしたコメディーなんだから悲しくならなくたって良いのですが、ま、10月なのがいけないんだと思います。
毎エピソード、冒頭に死があって、その方の葬式をめぐってのコメディ・ドラマが繰り広げられる。面白くて止まらない→でも、そのうちに、「あぁ、人は必ず死ぬんだなぁ」と言う、普段なるべく意識しないようにしている事実が脳裏に刻み込まれる。
ドラマのメッセージとしては、死ぬからこそ、今を精一杯生きろ、ということなのでしょうが、気づくと、やるせない、無常な気持がじわじわと心に広がリ……。
なので、このドラマ、しばし観ないことにします。(単純な解決法)

作者不明なのですが、しばしお貸し下さい。あまりにも悲しい気持が伝わってくる作品なので。
そんな今日、世界で多くの人が悲しい気持でいることでしょう。
「Stay hungry, stay foolish、人生に対して、貪欲でいろ、夢をみることを忘れるな」
スティーブ・ジョブスのスタンフォードでのスピーチを覚えている方も多いのでは。
彼はどのような気持で永眠に就いたのだろう。
Requiescat in Pace・・・

あぁ、人は最期の瞬間に何を思うのだろう。

旅立ちは、送る方、送られる方、ともに辛いですね。

Stay hungry、Stay foolish、

忘れないようにしたいものです。

2011年10月4日火曜日

いいのでしょうか、フランスの教育方

13歳になる姪っ子を預かって1ヶ月経ちました。フランスでいう、コレージュ4年生、日本では中二くらいでしょうか。

公立の中学(コレージュ)はRectoratという機関が統括しているけれど、こことのやり取り、大変でした。とにかく、コミュニケーション取れ ないのです。「電話しても録音だけだった」と文句を言うと、「そうそう、あの電話はいつも鳴っているから誰も取らないのよ、ほっほっほ」とかいう始末。

そして、公立では教科書は全部支給されるべきなのに、1ヶ月経った今も半分くらい未受理。「数が足りなくって追加オーダーしているのよ」。だか らってコピーをとってあげるわけでなし、姪は友達のを見せてもらって、授業受けながら、必要なことを書き写しているらしい。それも勉強になるかもしれない けどさ。

で、時間割。日によってマチマチで、ある日はおそ始まりだったり、半日だったり、別の日は8時から17時まで。こんなに長い一日、勉強の効率悪そう。もっと、若者の頭の構造、集中力を考えた時間割りにしてあげたらいいのに。

続いては給食。1時間近く並んで、そのために午後イチの授業は遅刻するけど、それは了承してくれるんですって。それなら遅刻しないで済むように、給食を高等部と中等部、時間分けするなり、考えれば良いのにね。

で、不味いものを出すそうです。よくわからないんだけど、メニューも、ポテトとラザニアと、とか、ご飯とクレープとかで、何だか偏っているんですけど。一回3,4ユーロくらいで、レストランに比べれば安いけれど、栄養価考えて欲しい。

何故、文句を書こうと思ったかと言うと、姪っ子がまたフラーっと帰ってきたのです。体育の先生が来なかった、15分待った挙句に、帰っていいことになった。どうやら、演劇のクラスの付き添いで外出しているらしい、だって。
あれ、先週もそうじゃなかった?
やたらに、休講が多いのです。帰っていいこともあるし、自習してなくてはいけないときもあるらしい。

でも、先生がこんなにいい加減に働いたり、働かないことになったり、ストがあったり、ストでも出てきたり、ってやっているのを観て育つ子達は、勤労ということをどう思うのでしょうか。

働くっていうのは、適当でいいんだよ。今日はストだしぃ、っていう態度になりませんかねぇ。実際そんな感じの社会ですよ、フランスって。

変なの変なの!どう思われますか?

2011年10月3日月曜日

インディアン・サマー


この一、二週間のパリの暑いこと!
しまい忘れたTシャツなどで繋いでましたが、もう暑すぎる!ついにタンクトップです。先週・今週はパリコレ(あらためファッション・ウィーク)で、本当ならモード関係者のシックな秋の装いが観られるはずなのに、パリはバカンス・ルックで溢れていました。

そんな中、昨日は、あまりの暑さにプールに行ってきました。
子連れファミリー、皆同じ思考回路で動いているから混むかもしれない、と思い、早めに行動を起こしましたが、隣の市の市営プールに着くと、既に10メートルくらいの列です。「なんだ10メートルか」、と思われるかもしれませんが、ここはフランスなので、「列」というか、群衆・団子状態で、多分50~70人くらいはいる。

それを観て、アメリカからホームステイ中の中学生の姪っ子は「マジでコレに並ぶの?」と、日本語だったら、こういう風に言ったであろうニュアンスで聞きます。(ハーフだけど、日本語話しません)
「うん、まぁ、様子見てさ。」
「・・・OK」
明らかにOKでない顔で、一緒に並びます。「帰ってもいいんだよ」と言っても、メトロに乗るのが不安らしい。たった2駅なのに、こういうところは子供なんだなぁ。
でも、日本だったら中一です。せっかちで1分置きに携帯をみて、5分置きに大きなため息ついて、10分置きに「ねぇ、まだ並ぶの?意味ないよ」。
若いときは不確定なものを待つことが永遠に感じられるのでしょうね。

結局30分弱で中に入ることができました。入ってみると、外で人を待たせてまで人数調整するだけあり、中は混雑していなくて、気持ちよいです。姪っ子も満面の笑顔。「いいねぇ、このプール」だって。


久々の水に大はしゃぎの子供達。来た甲斐あったわ。
兄猿は学校でもプール授業が始まったばかりなのですが、昨日の水遊びで、少し水の勘が戻ってきたようです。そうよ、そうよ、カタール時代のプール生活を思い出して頑張ってよ!1歳から4歳まで一日に半分をプールで過ごしたでしょうが。


彼、クロールや背泳ぎなど、おぼれているようにしかみえないんだけど、頭の中の、昔の記憶を辿って、身体を動かしています。「確か、こうするんだった」「こうやって足を蹴るんだっけ」とやってみては、沈んでいく。で、立ち上がって、にやっと笑って手で顔を拭き、「あぁ、水ってこうだった」って思い出している。
子猿の来た道を全部知っている母猿には、まるで字幕ついてるかのように、兄猿の考えていることがわかるんだな、今のところ。


さて、プールをでると、4時近く。パリはこれからが暑い。案の定、外は日曜の午後をプールサイドで過ごそうという人々で長蛇の列です。皆入れるといいね。


今週半ばまで、こんな天気らしいです。
インディアン・サマー、何だか得したような気がします。