2013年2月26日火曜日

グッバイMy baby

めずらしく静かな月曜日の朝を迎えています。外が雪だからでしょうか。雪が降ると、気温が一息で2、3度下がり、急にしんとしますね。


さて、今日はちび猿の誕生日。おかげさまで6歳になりましたカタールの病院で、トルティーヤが如くタオルケットに包まれていたのが昨日のことのようなのに、しっかり大きくなり。

土曜日には健診のため、小児科に行き順調なる成長のハンコをいただきました。現在身長114.5センチ、体重19キロ。フランスの6歳男児の成長カーブの50パーセンタイルど真ん中。身長・体重ともに標準サイズです。一時期は、体重が少なすぎると医師より警告をもらっていたので、母猿の喜びひとしお。
心より感謝です。

昨日日曜日は、アメリカの姉、そしてブラジルにいるチビ猿のゴッド・マザーからお祝いの電話をもらい、母猿としては有難いかぎりです。

午後はちび猿の同級生やその兄弟などを招き、ちびっこ計6人でささやかなお祝いをしました。
行きますョ、フォトログ!

ぬいぐるみたちも勢揃い
この旗、可愛いでしょう?1.75ユーロ、Hemaで購入。わるくないでしょう?
この可愛いおみや用紙袋も6コで3ユーロ@Hema
おみや用フランスの駄菓子
シューケット、焼く前
10分後。これはフランスでは定番のおやつです。
思いのほか簡単ですので、手作りをお勧めします。
卵の香りがやさしくって
大人も子供も手が止まらないのです。
なんちゃってショートケーキ
食用色材の加減がわかってませんねぇ。ちょっと怪しいキノコ風です。
でも、アイシングが簡単にできるようになりました。
粉砂糖に、水分を一滴ずつ加えて、硬すぎるくらいでちょうどいいのですね。
卵白とか、っていうレシピもあるけれど、いらないいらない。
シュガーハイ
あっという間に大きくなって、老母は抱いているとよろめくようになってしまいました。
昨夜寝るときには、「バイバイ5歳だね」だって。
今朝は兄猿、5本目の乳歯が抜けました。

二人とも、もう少年です。
どうか健やかに、健やかに。



お付き合いありがとうございました。
寒そうな一週間ですが、皆様、どうぞご自愛くださいね

2013年2月18日月曜日

白髪の美しさ

最近、白髪を染めるのを止めました。

それは島田順子さんのインタビューに出会ってから。
私もこんな風に、自然にさっそうと、そして女性らしく歳を重ねたいと思ったのです。

そう思って、意識しているからでしょうか、パリでは白髪混じりでもきれいな女性を沢山見かけます。

キレイなポイントは、まず、よく手入れをしていること。皆さんカットもキチンとしているし、ボサボサ感を出さない。

そして、髪の色を意識したおしゃれをしていること。今日は教会で、白髪が少なめなため、どことなくブルーグレーなショートの女性が隣にて、耳には黒真珠のピアスをしていて、それが髪の色によく合っていたこと!

この前はもっと白に近い銀髪の女性が、薄いグレーのスカーフを首に巻いていて、それが何ともグレースフルでした。あれは銀髪だからこそできたおしゃれだと思います。

私は多くの人がそうだと思うのですが、生え際から白くなり始めました。それが今のところ、染めたのが残っているので、その部分が完全に白くなるのを待っています。そしたらちょっとメッシュ風でしょ?

昨日は縁あって、日本人の、20代前半の若いカップルに出会いました。
アレ~?20代ってこんなに若かったっけ?って驚くほどの初々しさでした。
もう可愛いのなんのって。
素敵なお2人で、これから前途多難な人生が待っているんだろうな、頑張ってほしいな、でも大丈夫そうね、なんて、完全に親目線です。

今日は久しぶりの晴天のパリでした。朝のミサでも光が神々しくて、家族連れ向けのミサなので、子供達が沢山。ぴかぴかの肌、髪に光が移って、もう輝いていてね。そんな子供達のきれいで無垢な肌や髪を見ていると、健康の素晴らしさに感動しちゃいました。

そういう若い人に会うと、自分が通ってきた道々の長さを実感する今日この頃です。

若さが羨ましいとは、実は思わない。若い時には若いなりの辛いことも沢山あり、それなりに堪能しましたし。
思うのは、こういう若い人のために何かできたらなぁ、って。

その一つとして心がけよう、と思ったのは、私が島田順子さんのインタビューを読んで、写真を見て、「こういう風に歳を重ねて生きたい、こういう風にカッコよく年取りたい」と思って、元気づけられたように、若い人に元気を与える、希望を与える中年であろう、思うのです。

こういう人生の先輩を見て、ああいう先が待っているのなら、私も頑張ろう!って思わせる、そういう存在に自分もなれたらいいな。

そんな、とっても尊大で壮大な夢を見たりしています。相変わらず、能天気でしょ?

皆様にとって良い週末でありましたように。どうぞ良い一週間をお迎えください♪

2013年2月11日月曜日

初めてのチーズ・フォンデュ!


日曜日の今朝はいつものようにミサに行きました。
今日もお気に入りの神父が司祭役。生まれもっての魅力、才能なのでしょう、プレゼンテーション力、説得力がある人なのです。今日のお説教も良かったです。それについては、いつか機会があったら書こうかと思います。

教会を出たら、何と雪が降っているではないですか! なんてグットタイミングなのでしょう。なんてったって、今日のお昼は初めてチーズ・フォンデュですもの。

ラクレット(お好み焼きのヘラみたいのにチーズを乗せて焼いて溶かし、ゆでたジャガイモに乗せて食べる)やフォンデュは、フランスではスキーの時の定番です。もちろん、パリで食べてもいいのですが、雪がパックグラウンドにある方が雰囲気が出るってもの。

チーズ・フォンデュ、今回はある方のブログポストを見てマネをしてみました。

鍋いらず、そして沢山食べられなくてもオッケーなミニ・フォンデュ……種明かしはモンドール(Mont d'Or)というチーズです。


下準備は、器の周りにアルミホイルを巻き、上部の白カビ部分を取り除き、ドライな白ワインを注いで軽く混ぜます。
モンドール、日本では幾らくらいするのでしょう。この写真は500gで、スーパーのモノプリ製6ユーロ弱。冬の間しかない出回らないチーズです。器の内側にクリスマスツリーでお馴染みのモミの木の幹が敷いてあり、それゆえに、クリスマスの頃はよく食べます。モミの木の香りが移って、そのままで頂いても中はトロトロで、そんなに癖もなく美味しいチーズです。


200℃のオーブンで40分ほど焼くと、こんな風に溶けます。
手前の赤いのは、グリゾンという、スイスのビーフジャーキー風のサラミです。ラクレットの時は欠かせないというので、今日はフォンデュにも添えてみました。

見てください、このトロトロ!
もう一度!
今日はゆでたジャガイモやパンといただきました。子猿たちはあまりチーズが好きでないので、結局夫と2人で「もういらない」となるまで食べ、ダメ押しに、



こんなヘビーなケーキまで頂きました。これはショコラ・フォンダン、中身はキャラメルという凝ったケーキ。エッヘン、私の腕もすごいでしょう?



……なんて、これ冷凍食品なのですよ。
お得意のピカールという冷凍食品チェーンのもの。焼く前はこんな感じです。2つで3ユーロ弱。
素晴らしいでしょう、フランスって。

フォンデュ、ワイン、ケーキ、すべて大変美味しゅうございました。



食後、夫は胃薬を、私は昼寝、掃除、洗濯、子猿らは空想の泥棒の大捜査劇。

エネルギー補充ばっちり!(ホントか?)
明日からまた頑張らなくちゃですね。

良い一週間となりますように!




2013年2月9日土曜日

フランス式父兄懇親会はプチ・デジュネ

昨日は、兄猿のクラスの父兄懇親会とも言える朝食会に行って参りました。

朝8時半からで、男の子の親は飲み物を女の子ママは食べ物、と担当分けされていましたので、私はリンゴジュースだけ持って行きました。今回は夫も一緒でしたので、私は最初の見世物-子供達が英語で歌を歌うというのだけ見て出勤。そう、働く親でも子供の様子を見られるように、共働きが多いパリでは朝食という時間帯を選ぶのでしょうね。ちなみにパパさんたちの姿も多かったですよ。



兄猿のクラスは30人弱です。みんな↑のような青い上っ張り(Tablier)を着ることが義務付けられているほかは、割と自由な校風です。
この学校では幼稚園の年長組から英語を教えていて、小2の兄猿の英語の授業は「Advanced English(上級者向け英語)」という名称。
笑っちゃいます。小2で何がAdvancedなのでしょうねぇ。実際英語の歌とやらも、思いっきりフランス語訛りでした。

はて我が兄猿……ほとんど口を動かしていませんでした。
1歳から4歳まで英語圏で暮らしていたというのにすっかり忘れちゃったみたいですし、シャイなのでいつも先生からは「もっと発言してほしい」と言われている彼なので覚悟してたけれど。

それ以上に最近気になっていたのは、学校での出来事ばなし。
「今日は誰々に押されて転んだ」
「今日は誰々が水鉄砲みたいなもので顔に水かけた」
「手袋は誰々が盗って取れないところに投げた」
「誰々がいつもボクのおやつを盗っちゃう」
エトセトラ、エトセトラ。

いじめられているのかしらって気になっていました。でも、それでも学校が楽しいっていうし、何かがあったときは先生に言ったり、自ら保健室に行ったりしているし、大の仲良しの女の子のお友達もいるし、と良い方に取るようにしていました。

昨日の朝も、クラスメートと交わることなく、ずっと私と夫といっしょにいて、まぁ、他の多くの子達もそうだったからいいけれど、でもいつも一人なのかなぁって。

で、夜、夫に、懇親会で先生は何と言ってたか、と聞くと、まず、勉強は少しマシになったけれど、相変わらず、「月に行っちゃってて」(要はぼーっとしている)、自分のしたいことを優先するから、中々クラスのペースについて行っていないって。
で、友達との様子を見ていると、同じことで、みんなで遊ぶときも、自分がしたい遊びを始めて、友達が付いてこなくっても勝手にやっていたりで、時々、そんなことからからかいの対象になっていたりするって!

もう聞きながら沈痛な面持ちになってしまった母猿。兄猿が招いた種とは言え、一人で、からかわれたりして可哀そう。どうしよう。

……でも、兄猿と性格が似ている夫は、「だから、大丈夫」と結論づけます。
「!!?大丈夫って、何が?」
「だって何かあったら先生が『私のところに来るのよ』って言ってくれてたからアイツも味方がいることを知ったし、まっ、何だな、自立心が強いから、こういうフェーズもあるさ」
「……」
「それに、一人って認識がないから、友達が少なくっても傷つかないと思う。からかいもまだいじめの域じゃないと思うし、そんな感じしなかったよ。」
……そんなものかしらねぇ。まだ心配だけど、夫もこうしてりっぱに大人になっているから大丈夫なのかしら、なんてまた都合良く考えたりして。

そんな昨夜、兄猿が絵をくれました。大した絵でもないの公開する親バカさをお許しください。



乗り物が大好き、新幹線大好き、そして雪遊び大好き。これを合体させた絵です。

北国で雪が降る中、白い列車が走る。車窓の中には、窓に顔を張り付け外を見る少年……。

……そんな情景を思い浮かべました。

下には、Pour la famille、家族のために、と書いてあります。
自分が好きな物は家族も好きだろう、と疑うことなく絵にして贈ろう。そんな自己中無垢な兄猿め。

こういう絵を描いているうちは大丈夫かな、って思いました。楽しいことが頭の中にいっぱい詰まっているんでしょうね。

また長くなりましたが最後まで読んでくださりありがとうございます!
どうぞ良い週末を♪


2013年2月4日月曜日

ストレス・フリーな週末

久々に、のんびりと過ごした週末です。今日なんか、ちょっと退屈したのでアイロンがけまでしました。時間がふんだんにあるような気持ちで過ごせた週末で、身体中、脳みそ中の糸がほどよく緩んでいるような気分です。 

日曜日の今朝は、いつものように遅刻してミサに行くと、私がひそかにファンの神父様が司祭役でした。何か人間的で、アピールするものがあるのです、この方。いつもはミサの間中、集中力なく、自分の世界にトリップしてしまう私ですが、今日は響く言葉がありちゃんと聴いていました。聖書から言葉、ネットで簡単に和訳が探せるかと思ったのですが、検索のキーワードが悪いのでしょうか、ヒットしません。簡単かつ下手な私の訳です。 

聖ポールのコリント人への手紙(12,31-13,13) 

愛は忍耐、愛は奉仕、愛は嫉妬しない、空虚なことに心を奪われない、偏ったプライドで鼻高々にならない、不誠実なことをしない、自分の利益を考えない、(わからない語彙なので中略)人の不幸を喜ばない、真実に喜びを見つける、すべてを信じ、希望を持ち、苦しみをも耐える…… 


ふと、昨日、夫に引きずられて参加した同性婚反対集会に想いが行きました。もうこの呼び名が合わないほどに、焦点・争点は、「同性婚カップルが養子・子供を作ること反対」で、結婚は論点から外れていました。色々、いろいろ意見があるでしょう。そっと、私の思うことをことをいうと、


今、フランスの議会では、「男性同士のカップルがフランスでは禁止されている代理母、よって海外(エチオピアとか?)で産ませた子供にはフランス国籍をあげる」という提案があるそうです。こういうことになっていくと、命って何?科学で作り出すもの?女の人の困窮を利用してまで作り出すもの?子供は男と女から生まれる、っていう自然の原則を曲げてまでも、同性愛者に「平等」でなくてはならないの? 大人の「平等」の象徴として、同性愛者も子供が持てるってことなの?
 ……子供って愛じゃないんですか。愛って、自分の利益を考えないものじゃないの?

フランスは現政権が強く、この法案はどうあがいても通るのでしょう。この世の子供達がみな幸せであることを祈って帰ってきました。 


ミサから帰ったそのあとは、今までの中で一番おいしいと思えるラザニアを作りました。ポイントは、とにかく多すぎると思うほどトマトソース、ベシャメルソースをはさみ、かけ、1時間近くオープンに入れることです。寒い外を窓ガラス越しに見ながら、熱々をソースがとろりとこぼれそうになっているのを頬張ると冬っていいな、あったかいな、って思えるのです。そのあとは、
ビールとワインを飲んで、夫とおしゃべりし、洗濯を何回も回し、子猿の宿題みて、昼寝して、というケアフリーな日曜日だったのです

明日(もう今日ですね)からの一週間、頑張りましょう~。