2020年7月1日水曜日

新しい一日

このところ、何か心にふんわりとした靄を感じていました。

どんよりした雨雲ではなく、鉛のような重石でもなく。
大きな心配ごとがあるわけでもなく、緊張を強いられるタスクがあるわけでもない。
今朝もそんな感じで目が覚めたのですが、その後刻々と霧が晴れていくように、心の中が見えてきました。
ちょっと自分に自信がなくなっていたようですね、私。
書くことが好きで、才能が低い(ないとは言いたくないっ!)のはわかっているけれど、それでも書いている。書いているんだけど……。
自分で選んだ道を歩いてきて、ここまで来てしまった。間違っているかもしれないけれど、この道を選んだ。でも、それで良かったのだろうか……。
唐突かもしれないけど、コロナ。これも心の靄の理由の一つだということは知っている。じわじわと存在している。景気はどうなるの? 世界は?

そしてその世界。歯車が狂ってしまっている。善が罰せられ、悪が良しとされている。この下り坂はどこまで行くの?
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そんな数種の不安が靄と化していたけれど、もう大丈夫。
不安というものは、原因が見えてくると、少し軽くなりますね。

原因を、一つ一つ見据えて、心づもりを決めていけばいいじゃない?
そんな気持ちになっている今朝。
なんだろう、このふつふつと覚醒しているような感覚。

気づくと、今日は7月1日。
ということは、昨日は2020年前半の晦日。除夜の鐘は聞こえなかったけれど、どうやら心の中をお掃除して頂いたみたいです。
だから、今日からはもう大丈夫。
あとはひたひたしずしず歩いて行こうと思います。

2020年6月24日水曜日

フランスの今、ロックダウンが解除されて……

二年前のノルマンディ
ベルサイユより、ボンジュール!
今週の月曜日より、フランスのロックダウンがまた一段階緩和され、これでほぼコロナ前と同じ状態に戻りました。

レストランはテラスだけでない、店内でもサービスできるようになりました。学校もスタートし、リモートワークしていた人もオフィスに戻りつつあります。屋内での映画館やスポーツ施設も営業を再開しました。
勿論、マスクの着用や、一メートル以上離れて、など制約は設けています。

ボーイスカウトも、毎夏恒例の3週間野外キャンプを決行するとの連絡がありました。

既にEU内の移動は許されていて、フランスと日本間も、7月初旬よりJALが運航再開するそうです。

未だに週に一度買い物と散歩に出る程度なので、街の様子を語ることはできないのですが、マスクに着用率がぐーんと減っている気がします。
スーパーやパン屋さんでは、売り手も買い手もマスクしている人先週の段階で三分の一くらいでした。

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フランスでは、未だに日々の感染者数が200~600名近く、そんな中でここまで緩和されてしまうと、あとは自分でどこまで通常に戻すか判断しなくてはなりません。

・子供達を学校に行かせる?(義務ベースになったのですが、あと少しで夏休みだから、休んでも学校は大目に見てくれるでしょう)
・習い事も再開したけど、どうする?
・ボーイスカウトのキャンプにホントに行かせるか?
・田舎に行くときにTGVに乗せる?
・マスクはいつまでする?(屋内に行くときはずっとしていようと思っています)
・バカンスはどうする?ほんとうに国外行っちゃっていいの?

この先3年くらいはコロナと共生しなくてはならないと思うと、いつまでも家に閉じこもっているわけにはいかない。でも、今の段階でどこまでリスクをとるべきなのか。考えちゃいますね。

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昨日は、近所のお友達ナタリーに誘われて、3か月ぶりに森へウォーキングに行きました。

森の中を歩きながら、ナタリーの口は休まるときを知りません。
「ロックダウン中は、遠隔授業のために、ずっと家でコンピューターの前にいたから、太っちゃったわ。いや、そのせいだけじゃないかしらね。外に出る気になれずにいたのよ」

ーーうんうん、その気持ちはわかります。私も、2月終わりに日本から戻り、第一段階目の緩和があった5月11日までの二か月以上は、あまり外に出たくありませんでした。

「それが先週辺りから、急に身体を動かしたくなって、少し走ってみたんだけど、心臓破けるかと思った!それで、まずはウォーキングから始めることにしたの」
二人して調子に乗り一時間ほど歩きました。気持ちよかった!

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彼女のように、いよいよ今週から活動開始、というフランス人も多いのではないか、と思います。お隣さんも、月曜日からオフィス勤務復帰したようですし。夫いわく、通勤電車もついにパンパンに戻ってしまったようです。

先週末の夏至の日は「街角音楽の日」やデモで密な集まりが幾つもあったようですし、今後10日の感染者数が非常に気になるところでもありますが、とりあえず、人々の気持ちは外に向かっている。

この一二週間の感染者数が想定の範囲であれば、一気にバカンスムードが広がると予測されるフランス。こわいなぁ、大丈夫かなぁ。

引き続き、Stay safeで

2020年6月10日水曜日

ベルサイユ便り、寂しいフランス人


雨が降ると思い出す人がいます。
三年前のことです。あの日、友人の車に乗ってベルサイユ右岸駅の先にあるマルシェ・ノートルダムに向かっていました。本降りになってきちゃったな、と歩道を見ていると、涙を流しながら歩いているマダムがいたのです。それがマリーでした。
その時のことを書いてみました。
あれは火曜日のこと。
子どもが同じ学校に通う親御さんとして見知っているマダム、マリーが、涙を流しながら歩いている姿を車窓から見かけました。
隣で運転しているナタリーにそのことを伝えると、
「旦那さんが出て行っちゃったらしいわよ」
とのこと。
それはお辛いだろうな、と同情しましたが、励ましの声を掛けるほどの仲ではありません。
私の中ではそれでおしまいでした。
そして木曜日。
朝、ちび猿を校門まで送り届けたあと、いつものように図書室のボランティアに行くと、あれ、雰囲気がいつもと違う?
フランチェスカ、ガエル、アリアン、シルヴィ、ソフィー。いつもはワイワイにぎやかなメンツが、輪になってしんみりと話しています。見ると、そこにマリーもいました。
木曜日チームは、その日は古くなった本の修理や、新書にビニールカバーを付けるという作業をします。他の曜日には子供たちに読み聞かせたり、先生と一緒にアトリエを手伝う日もあり、マリーはそこで活躍している、と、そう言えば聞いていました。
だから、マリーが図書室にいても不思議はないのだけど・・・・・・。
この日もマリーは目を腫らして泣いていました。
私は遠慮すべきかな、と戸惑っていると、
「ミキ、ほら、ここ空いているわよ。マリーの話を聞いてあげて」
と図書室長で、皆の「ボンママン(おばあちゃん)」的存在のアリアンがいつもの優しい気配りで私を仲間に入れてくれます。
マリーも、「ミキも私のために祈って。もうくじけそうでね」と、そこで泣き崩れました。
言葉にならないマリーの代わりに、隣にいたクレールが事の次第を説明してくれました。
うわさ通り、マリーのご主人は「ほかに好きな人が出来た。君とは暮らせない」といって出て行ってしまったそうです。それが3カ月前のこと。今は弁護士も入って、養育権のこと、財産分与などについて話がつきつつある、と。
今の住居にマリーとお嬢さんはそのまま住み続け、ただし、月に10日はご主人が娘と過ごすために来るので、その間、マリーは家を明け渡さなくてはならないそう。
確かに、子供が移動するより親が動く方が正しいとは思うけど、マリーにしてみると月の1/3は家に戻れない。それもむごいなぁ、と胸が痛みました。
この木曜日はマリーが家に戻ってはいけない10日の4日目で、マリーはご実家いても何をしたらいいのか分からず、気づいたら学校に来てた、ということでした。(でも火曜日も近くに来てたよね?)
なんという悲劇でしょう。
「私が強くなれるように、祈って」というマリーに、
「ええ、ええ、もちろん」と涙を堪えて頷きましたよ。
……でも同時に、なんとオープンな悲劇なんだろう、とも思いました。
私が同じ立ち場だったら、こんな風に、みんなに周知したのだろうか。噂に尾鰭をつけないためにはそうした方が得策なのかも? 
それで思い出したのですが、マリーだけでなく、近所の方でも同じケースがありました。あの時も、当該マダムは近所の方のお宅で催されたコーヒー・モーニングで滔々とご自分の心中を語られていました。当時、私はベルサイユに引っ越して間もなかったので、「そんなプライベイトな話、新入りの私が聞いていいのかしら」とドギマギしましたっけ。
拙書、「フランス伯爵夫人に学ぶ...」にも書きましたが、フランス人は、用心深いところがあります。
自分のプライベートな話や弱みを見せるような話を余りしません。
強気で、万事上手くいってるわ、と鼻高々なことしか話さない。
これがプライドの問題なのか、見栄っ張りと呼ぶべきなのかわかりませんが、とにかく日本人のように「正直ベースの話」など、滅多にしません。
そんな私の「フランス人観」を真っ向から否定するマリーの公開悲劇。
超プライベートだし、超オープンに話すし、これは何を意味しているんだろう、と考えてしまいました。
そこで思ったこと。
みなさん、実は寂しいのかな、と。
ベルサイエ・マダム達は、社交バタフライのように、いつも友達に囲まれているようだけど、実は、心が通い合っている友達がいなくて、こういう大悲劇を前に混乱し、取りあえず誰かに聞いて貰いたい、と、しゃべりまくっているのではないか。

いや、昔の友達にも聞いて貰おうと連絡したのよ。だけど、「久しぶり」と挨拶を交わし、「今大丈夫?」と気を遣ったりしているうちに、どう切り出したらよいのかわからなくなったの。
昔は沈黙も気にせずに一緒に時間をやり過ごすことができたんだけど、彼女、スマホの時刻チェックしているの、気づいちゃったし。
もう昔のように心が通い合わなくなっていることに気づいたのよ。
それで寂しくなっちゃって、でも一人で抱えていると気が狂いそうだから、とにかく聞いてくれる人がいたら、話しているの。
……妄想癖は私の悪い癖です。

寂しいのはフランス人だけではありませんよね。
大人になると、友情を育むのも一筋縄ではいきません。
相手の結界に踏み入らないように。いや、時には敢えて踏み込んで近づくことも大切かな。
相手が歩んできた道程がどんなものだったのか想像力を働かせ、
できるだけ理解するよう努める。
でも、決して理解した、と思い込んではだめ。そういう思い上がりはダメ。
そんな心遣いをフル回転に遣って育むのが大人の友情。

もう学生時代のように、無遠慮にお互いをさらけ出し、ぶつかり合う友情は無理なんだと思う。
少し寂しい気もするけれど、寂しさは大人であることの必須条件でもあるわけで。
年を重ねた人だけができる、互いへの労りと相手への理解をもって、友情を大切に継続したいな、と思います。
あれから三年。
マリーは娘さんと一緒にパリに越したと聞いています。
元気だといいな。もう泣いていないといいな。
いや、アムールの国の人ですものね。新しい彼がいたりして。

長くなりました。また行きます!



2020年5月27日水曜日

フランス、遠隔授業のその後

もうすぐですね。
今朝、学校からのメールがありました。


「近日中に、政府からロックダウン緩和の第二弾について発表がある。
そこで、パリ首都圏の感染率が下がっていたら、中学、高校も再開できる。だが、我が校は、政府が設けている衛生上の条件のうち、一クラス15名までというのには対応出来ない。よって、基本的に、今学期は終わりまで遠隔授業を続ける」
……予想通りでした。ちび猿の、Yuppi!という声が聞こえます。

「だが、遠隔授業だと就学が困難な生徒には、対面にて補習したい。実態を知りたいのでアンケートに答えて欲しい。」
……アンケートは実にシンプルで、「子供が自宅学習することに困難がある、ない」、「もし学校に通わせるのであれば、昼食は自宅で対応出来るか、否か」と言う程度のものでした。

「その他の生徒に関しても、対面することの大切さを認識している。よって、学校に登校する日を一日設ける。そのときに成績表を渡し、生徒は学校に返却すべきテキスト・タブレットなどを持ってくること。登校日は、人数制限して決め、追って連絡する」
……子供にとっては、大した重みがない一日となりそう。

「終業日は、教育省からは、当初予定より先延ばしの7月4日と言われているが、そこまで生徒達の集中力を持っていくことは困難だ。家で子供達の勉強態度を見守っている親御さん達も疲れていることだろう。よって、本校では、6月26日を今年度最後の日とする。授業自体は、その一週間ほど前に終了し、そのあとは、来年度に向けての、周知・指導に使う。」
……一週間もオリエンテーション?それも遠隔・オンラインで?
……ま、いっか。


2ヶ月以上ぶりに、パン屋で買い物しました。
焼きたてのバケットはやっぱり最高!
サンドウィッチの基本、Jambon beurreです
先日のブログで、義妹夫妻が怒りまくっていた、と書きましたが、その一つに学校のことがありました。彼らの子供達は、一人が初等部、一人が中等部、もう一人は高等部に通っています。

彼らいわく、
「先生達が手抜きし過ぎている。ちゃんとやっている先生もいるが少数だ。」

「コロナ・バカンスを決め込んで、自分の別荘で悠々自適にリラックスしてに決まってるわ。」

「遠隔授業だと? 教育プラットフォームに、『何ページ~何ページまでを読み、感想文を書くこと』とあるが、提出しなくていいそうだ。要するに添削しなくてよいという。数学も『添付したプリントをやるように。解答も添付するから自己採点すること』。これを授業と呼ぶのか?教師にしてみたら何て楽なこった!」

「オンライン、オンライン、って何よ。さすがに春休み以降増えたけど、一日一コマあるかないかでしょう?全部オンラインすべきよ」

「その上、6月半ばに終了するなどとほざいている。教育省は7月4日まで、と言っているのだから、そこまできちんとやるべきだ。子供達の集中力が持たないなら、持つような授業をすべきだ」

と、熱い熱い。

日本では、26府県が夏休みを短縮して授業することを決めているそうですね。私はフランスもそうしたら良いのに、と思っているので、そういうと、

「私もそう思っている。でもそれを提案したリセ(高校)の校長はクビになったの。もちろんそれだけが理由ではなかったけどね。夏休み2ヶ月もあるんだから短縮しても良いと思うんだけど、もう先生・PTA両方から猛反対があったらしいわよ」

……とのことです。
ちなみに、彼らの子供達はパリ16区のトップクラスの私立校に通っています。うち一校は、マクロン夫人がかつて教鞭をとられていた学校です。


義叔母からのプレゼント。
同じアルコールなら素敵な香りで除菌しましょう、という。
マスクにも一吹きして使っています。

9月からはどうなるのでしょうね。
これを機に、少人数学級になればいいのに。
わが家は、インターナショナルスクール時代に、その素晴らしさを知ってしまいました。
一クラス12~15名でした。
先生も教えやすいでしょうし、何よりも、虐めが避けられます。家族のように皆友達になると思う。インターでは、変わった子も、勉強ダメな子も、「しょうがないな、ほら」って皆でインクルーシブにやってて、ほんとに感動しました。
まずは、ここにお金掛けて、やるべき。

時代は「インクルーシブ」だと思う。
排他的な考えを、それこそ排除しないと、銃殺事件やテロや引きこもりが止められません。
今、学校が排他的な考えの土壌になっている気がします。
日本も、9月スタートよりも、こっちを考えたら? 
(桜の季節が終わりと始めというのは情操教育にとても良いと思いますよ)
などなど、またアップデートしまーす!
引き続き、Stay safe!!

2020年5月25日月曜日

日常へ……




青空が広がるベルサイユより、おはようございます。


月曜日の朝、窓からは、新緑の明るい緑と、青い空しか見えません。

週末は、木曜日がイエス様の昇天を祝う祝日で、そのまま週末まで繋げた4連休となりました。そこで実に2ヶ月+ぶりに、義理家族の集まりを催しました。私と夫にとっては、2週間前に外出制限が緩和されてから初めてのおもてなしです。

まず木曜日に、義理の甥が2人来訪。二人とも、うちの兄妹猿と一つ違いで大の仲良しです。
お昼はバーベキューで、焼き肉を。ティーンエイジャーの男子4人と私達夫婦で、何と2.5キロのお肉が消え、

後で出てくるグラタン・ベネディクト
ツィッターの繋がりから教えていただいたレシピです。
堅くなったパンをとっても美味しくリサイクルできます!
                                                         
翌日金曜日には義叔母がお昼に来訪。
この日は、白アスパラを卵マヨネーズやビネグレットで和えたもの、牛肉の煮こごり風テリーヌ、そしてメインは、スコットランド産のサーモンのバーベキュー、手作りフレンチフライなどなど。
デザートには義叔母が好きなクレーム・キャラメル(プリン)を作ったのですが、これが過去最高の出来!

ピンボケしちゃった。
春巻きの皮は、フィロ(フランスではBrick)で代用しました。
翌々日土曜日には、義妹夫妻とその娘が来訪。義甥の一人の誕生日ということもあり、
田舎風パテやプロシュートなどのシャルキュルトリ・プレート、和風春巻き、鶏唐揚げ、牛肉の煮こごり風テリーヌ、白いごはん、堅くなったバゲットとポテトをベシャメルで絡めたグラタン・ベネディクト、ブロッコリーとクランベリーのサラダ、トマトとモッツアレラのサラダ、チーズ各種。
デザートは、手作りミルフィーユとショコラ・フォンダン、

と、タイプしているだけで、ゼイゼイ言いそうなほど、料理しました。春巻きなど、フラ初めて作るに等しいものもあったのに、どれも上手くいって、神様ありがとう!
結果オーライだとストレスはなしですね。(疲労はあるけれど)




義叔母とは、ロックダウン中も、電話で話していて、そのたびに、ロックダウンに対する不満を散々聞かされていたので(「コロナ、コロナって騒ぐけど、あんなの単なる風邪じゃないの!」)予期していました。区長、市長、そして首相に、十通以上のクレームレターを送っていて、その度にその手紙を私のところにもコピーしてくれていましたし。

でも義妹夫妻の政府批判は、不満というより、怒りのレベルで驚きました。
いわく、「恐怖を煽って、罰金で締め上げて、まるで、子供扱いしている」「マクロンは、今回、これは戦争だ!と脅かして、その上、休校だ、ロックダウンだ、経済は中断しろ、とプライベートセクターにも口出しして、皆が服従することへの快感に酔っている」「首相も厚生大臣も使えない。根拠ない発言ばかりだ」
「もっと早く対応していたら、こんなことにはならなかった」
「ロックダウンなど必要なかった」
「この先、恐慌になったらあいつらの責任だ」
と、批判の言葉は終わることなく。

そうそう、この二ヶ月の間、叔母は、必要書類を持たずに散歩に出掛け、アパルトマン近くのベンチで休んでいたところ、警察に捕まり、危うく罰金を取られそうになった、と涙ぐんで電話かけてきたこともあります。
「どうして書類を持っていなかったの?」と聞くと、
「自分の街を歩くのに、何でそんなものが必要なのか納得できないから」
というお答え。
フランス人、気位高すぎます。

義妹達も、話を聞いていると、ご主人はロックダウン中も田舎に疎開していた義妹と子供達に会いに出掛けたりと、結構自由なことをやってた風。「ふーん、子供に会いに行く権利はあるのかな?」と思いつつ、よくよく聞いていると、やはり警察に捕まったそうです。「自由を制限する権利はない!」と怒りまくっていました、義妹の旦那。
私にすれば、なんで、そんなチャレンジングなことをするのか、理解できませんが、これがフランス精神なのでしょう。


今日は2か月以上ぶりにパン屋に行きました。
美味しいバゲットで、Jambon beurre 、ハムとバタのシンプルサンド。
The best!
思うに、私達がベルサイユの片田舎でのんびり庭仕事をしながらロックダウンしていたけれど、これがパリに住む人達の声なのかな。

だとしたら、この先、避けられないであろう、失業や不景気が露呈するころに、またストライキや暴動がありそう。フランス人、怒りのレベルに達すると、コントロール利かなそう。

木曜日には政府からロックダウン緩和、セカンドステップについての発表があります。
100キロ制限が解かれるでしょうか。
夏のバカンスは、どうなるの?
学校は、この先どうなるの? 9月からはどうするの? コロナなくとも、一クラス35人って、多過ぎるよね? この機会にクラス、小さくして欲しいな。

未曾有の事態、政府が上手に仕切ってくれると良いのですが、ペシミスティックな私です……。

でも、至って元気ですので、その点はご安心を。また行きます!





2020年5月18日月曜日

フランス外出制限緩和後の様子

ジャスミンが香る季節となりました

フランスの外出制限が緩和されて一週間経ちました。

車の往来も増え、空っぽだった市バスに、人影が見えるようになり、少しずつ元に戻りつつあるベルサイユです。

制限されているときは、キッチンの窓から、家族が5人とかで散歩する姿をよく見かけ、何となく不自然さを感じていました。

親に「ほら、あんた達もゲームばっかりしていないで、身体動かしましょう!」と急き立てて出てきたのかな、と勝手に想像し、「子供達はつまんなそう、そりゃそうだよね」と、お節介にも同情していました。


それが、制限緩和された11日以降は、子供達が友達とふざけていたり、スケートボードで追っかけッコしていたり。そういう情景に、「やっぱり子供は子供と一緒が自然。よかったね、君たち」と、何だかほっとしています。

また、うちの角は、「恋人達の語らいの場」になっていて、高校生カップルなどが、かわいい感じで屯っているのですが、それも再スタートしました。

薫風が漂っているのは花たちのお陰だけではなさそうです。



でも、わが家の生活は、相変わらず。

夫は5月一杯はテレワークが続き、来月からも、できるだけテレワークするそうです。

子猿たちも、遠隔授業が続いています。

フランスでは、全国的に11日より、保育園・幼稚園・小学校は開校しましたが、実際に通っている児童は全体の24%だそうです。条件が色々あるし、親も不安で出さないのでしょう。(詳しい条件を知りたい方は、大使館のページをご参照下さい)

中学以降は、感染率が高いパリ近郊は、今のところ開校時期は未定です。高校はもう開校せずに今年度を終えるところが多いのではないでしょうか。

うちの子猿たちは中2と中4。(フランスは中学4年制)
よって再開予定は発表されていません。たとえ再開したところで、小学校のような状況になると思う。基本的には遠隔授業で本年度はおしまいと考えています。

春休みまでの3週間については、前回のブログで、「オンライン授業などありませーん」、とお伝えしましたが、その後から少し改善されました。

特に、外出制限が解かれても遠隔授業は続くことが確実、また、第二波も予期されると分かってきたころから、学校も力を入れた印象があります。


今では、2日に一度オンライン授業が一コマは入る、というペースです。今後増えていく予感。

ちび猿はしょっちゅう宿題の提出を忘れたり、ちゃんと送信できていなかったりするのですが、そうすると、すかさず先生より、親へもメールが入るようになりましたし、先生から時折、「調子どう?」の電話もあったり、学校側も体制が整ってきた感あり。

習い事のオンライン環境も、春休み以降、徐々に対応されました。
ホルンはWhatsApp、ソルフェージュは電話通話、日本語補習校はZoom、と使う媒体も色々。

オンラインではないけれど、ピアノとフェンシングは今週より再開。フェンシングは近くのグラウンドを使って何かするらしい。ゴルフレッスンは来月から。


習い事ではないけれど、矯正歯科通院も再開しましたし、じ
わじわと以前のリズムに戻りつつあります。



今回のコロナ禍はまだまだ終わりではありませんよね。
昨日お会いした息子の友達のお母さんは病院勤務のドクターで、今回大活躍されているのですが、彼女は、コロナ感染は3年続くと思う、って。

でもアメリカのファルチ博士が仰る通り、第二波、第三波は来るだろうけど、私達も体制ができているから、こんなパニックにはならないだろう、と思います。

気になるのは、経済的ダメージですよね。
私達の周囲でも、失職したという人がお二人いらっしゃいます……。
そういう話を聞くと不安になりますが、とにかく、目の前のできることに、手を着けやり遂げることで自分を落ち着かせています。

あとは、とにかく手を洗い、免疫アップを心がける。
手を洗う、って真面目にやると、気持ちいいですよね。
何かが洗い流されていく気がします。

さて最後にお知らせです。
noteという媒体に、アンコール劇場ではありませんが、当ブログで閲覧数が高かった投稿を編集して掲載し始めました。お時間ありましたら、そちらも覗いてやって下さい。
https://note.com/lazyelephant/

ではまた行きます! Stay safe!

2020年4月21日火曜日

フランス、休校中の教育について…外出制限36日目

夕方のシャクナゲ
晴天続くベルサイユよりボンジュール。
朝夕はひんやりと、日中は真っ青な空が広がっている昨今です。
外出制限はも続いていますが、5月11日より緩和されていく予定と発表されています。
フランスの皆さん、あと20日足らずですよ! 頑張りましょうね。

子猿たちの学校も春休みが終わり、昨日から遠隔授業が再開しました。
今回はフランスの遠隔授業がどんな感じなのか、お伝えしたいと思います。


Lazy elephant!
まず時系列。
学校閉鎖が発表されたのは、確か3月12日、木曜日のこと。翌日金曜日は登校し必要な物を全部持って帰り、

・3月16日月曜日より遠隔授業スタート。
ーーー遠隔授業を3週間した後、イースターを挟んで2週間の春休みがあり、

・4月20日月曜日からまた
遠隔授業再開しました。それが昨日。

・5月11日
月曜日からは、学校が再開される予定です。

ただ、一斉にスタートせず、段階的に開門されるようです。


(4月28日アップデート)
・11日は保育所、幼稚園、小学校が希望者ベースにてスタート。

・翌週18日から、感染率が低い県の中学の6年、5年生(日本でいう中一、中二)から徐々に再開。

・リセは、少なくとも6月まで休校。5月末に状況をみて決断する。


・ひとクラスに15名以上は駄目(保育所は10名)。

ちなみに、うちの子猿たちの学校は、一クラス36名もいます。「密」を避けるために、2クラスに分けるのか、その場合はクラス数が足りないので、果たして毎日通学なのか、隔日通学なのか、学校の発表を待ちたいと思います。

夏休みもずれ込みました。
本来は高校修了一斉テストのバカロレアや、中学修了一斉テストのブレベがあるため、中高は6月半ばから夏休みスタートの予定でした。
それがコロナ禍の影響で、バカロレアもブレベも中止となったので、授業は7月4日まで延長となりました。

よって3学期は、5月中旬から7月4日までの一ヶ月半、となります。
3学期の成績は、1,2学期の平均と、遠隔授業中の課題への取り組み態度、それと学校再開から学期末までの一ヶ月半の間に実施されるテストでつけられるようです。

バカロレアやブレベの代わりに、内申点を使うことが決められたので、特にリセ(高校)を卒業する生徒にとって、今頃先生方もどう評価したらよいのか、頭を悩ませていることでしょう。



わが家の家庭内給食はこんな感じです
ところで、先ほどから「遠隔」という言葉を使っていますが、フランスでは「オンライン」授業の実施率は、まだまだ低いと思われます。
少なくとも、休校スタートから春休みまでの3週間、私の周りの中学では全く(!!)聞きませんでした。

オンライン授業、私が知る限りでは、パリで私立リセに通う甥が、唯一のオンライン授業の受講者でした。でも、先生はこの一授業だけで断念したみたいです。クラスメートの多くは、田舎の別荘に疎開していたため、パソコンがなかったり、インターネット環境がなかったりしたようです。当の甥君も、Teamアプリの使い方が分からず、戸惑っている間に「全てが終わっていた~」、と嘆いていました。

「フランスのオンライン授業は素晴らしい」、という声を聞くのですが、これは地域差、そして先生次第なのでは?
私の周囲の一般の中学で、オンライン授業を継続的にやっている話は、今のところ聞いてなく。フランスは先生次第ということが多いので、画一的に語れないのです。

一方、インターナショナルスクールや一部のエリート校では、本格的にオンライン授業に移っている様子が見受けられ、コロナ禍により、教育格差が生まれているのが気になります。

追記:そんなことを書いた矢先、今日、22日、ちび猿の担任の先生がオンラインにチャレンジしてくれました。授業というより、遠隔授業での勉強の仕方、といった話だったようです。


上のホットドッグの真っ黄色のソースは、これです。
辛くはなく、酸味が利いていて、私、病みつきなのです。
そもそも、子猿たちの学校のIT教育はイマイチです。
ハード面では、5eme(日本の中学一年生)の一年だけ、学校よりiPadが貸与されます。これは太っ腹だな、と思いました。
これはフランス全土でそうなのか、分かりません。ベルサイユ地区は貸与していますし、その他の幾つかの地区でも同様だとは聞いています。
家ではiPadを使って、オンラインドリルなどをやっています。学校ではどう使っているのか、聞いてもまともな答えが返ってきません😢

学校の図書室には、20台のパソコンがあり、IT授業で使用されています。
でもね……。
例えば兄猿のIT授業は、先生が見つからず、半年ほど授業なし。残りの半年も、児童のお父様で失業されたていた方が臨時の先生をやって下さったのですが、その方の職が見つかったら、また授業がなくて、という……。
ちび猿の場合も違う事情でしたが、宙ぶらりんの授業でした。
それもあって、IT教育は、政府のプロパガンダほど重視されていない、という印象があります。教える側も、この年の子供達に、週に一時間枠で何を教えるのか。難しそうではありありませんか?



そして、遠隔授業……これも「フランスの遠隔授業は素晴らしい」という話を聞きますが、日本の皆さんは、フランスに優しすぎます! (それとも私が辛口すぎ?)
うちの子猿に関していえば、遠隔授業も、中学に関してはビミョーな感じです。

私の周辺で耳にする遠隔授業とは、家で、生徒が学校が契約している教育サイト(うちはecoledirecte.com)にアクセスして、先生からの指導メモを読み、それに呼応したエクササイズをやって、提出する、というのが基本的な流れです。
全て文章での遣り取りですから、先生方は長くならないよう、勉強のポイントを箇条書きで何点かに絞って記し、補足として、プリントが添付されています。
その他、先生への質問もできますし、チャット機能を使って他の生徒と意見交換もできます。

こうやって書くと、「わあ、多機能」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には、先生とメールの遣り取りをしているのとそう変わりません。先生からは情報がたくさんくるけれど、うちの息子達のように口数が少ないコは、宿題を添付して送り返すだけ、です。
このインタラクティブではない授業で、新しいことを教えるのは難しいでしょう。
3月からの前半は復習的な勉強が中心でした。今日からの3週間はどんな授業となるのか。
今年はもう咲きました!
願わくば、学校にはこんな生産性低いだろう遠隔授業ではなく、
もっとクリエイティブな課題を出して貰いたかったです。
クリエイティブ……なんだろう。生い立ちの記を書いてみるとか、歴史であれば、今まで学んだこと、知っていることを自分なりの年表にしてみるとか、数学で誰にも解けない数式を作ってみるとか、オリジナル・ダンスビデオを作るとか、何でも良いのです。評価はしないんだから、

この数週間の、私の試みは、子猿たちに一切、強制しないということ。
「勉強しなさい」「本読みなさい」「部屋片付けなさい」「お風呂入りなさい」まだまだある「~しなさい」を禁句としました。
言っても意味ないというのが一つ、あと、言うのも疲れた、というのがもう一つ。
私からの号令がなかったら、とことん自堕落になるのか、それとも、自ら危機感を察してやるのか。乞うご期待です。

今日は何週間かぶり(!!!)に、散歩に出てみようと思っています。
少しずつ、社会復帰の準備をしなくては、ね。
ではまた、行きます!
どうぞ、Stay Safeで!!