今朝はいつもより30分早く子猿達の学校へ向かいました。夫も連れ立って、まだ暗い道をテクテクと。
状況を説明してなかったのに、「いつもより早く学校に行くんだね」と、動物の本能で30分の違いを察知した兄猿はやはり野生的な猿だと感心しました。
Anyway,
今日は、弟猿が飛び級できるか、どうかを評価してもらっていたのの結果を知らせてもらうべく、朝、面談をお願いしたのでした。
まず、フランスの教育の説明を・・・・・・
幼稚園は、3歳からはじまり、年少・年中・年長組の3学年あります。
義務教育なのは、小学校と中学というのは日本と一緒ですね。
小学校は普通は、6歳から5学年、中学は11歳から4学年。
「普通は」というは飛び級や留年しなかった場合ということ。
年齢は、その該当年の1月~12月末の間に生まれたかどうかで決められます。日本は4月~3月で区切られますよね。確か猶予期間がありませんでしたっけ?
フランスは結構厳しく、「1月生まれなので1年早く上の学年に行かせたい」というのは拒否されること多いです。弟猿も2月生まれなので、早く幼稚園に入れたかったけど、ダメでした。
一方で、留年はよくあるのです。まぁさすがに幼稚園では余程のことがないと進級させますが、それでも、兄猿が年長のとき、卒園できない子がいたっけ。
フランスの年長は、思いがけず沢山勉強させられます。 日本の幼稚園は勉強というより、情緒教育や一般教養(礼儀とか)が強調されていたように思われますが、フランスはそこら辺はぶっ飛ばしている感あり。
アルファベットを全て筆記体で書けるように教わり、発音についても、例えば「S」はどんな音でだから、こんな言葉を書くときに使われる、みたいな、読み方を「習う」準備をするのです。この留年することになった子はこれらがかなり合格水準以下だったよう。
で、留年と飛び級。
小学校以上になるとしょっちゅうあることです。
ちなみに我が夫は、小学校時代に一回飛び級して、一回留年しました。
実際、兄猿のクラスには、いつも一人は飛び級してきた子、留年している子がいました。
こういうことが、「特別なこと」でない、飛び級したからエライわけでもなく、留年したからってはずかしいことでもない、という認識が確立できるのなら、いい制度だと思いませんか。
私も、学生だった頃、退屈で「こんなのチョロイ」となめきっていた年もあれば、ついていくのが難しくって自分はバカなんだ、と自信喪失し学校いくのが嫌だった年もありました。
あのとき、一年飛ばしてもらったり、遅らせてもらったら勉強ももっと面白く感じたのではないか、と思うのです。
さて、弟猿は今、年中組です。
母猿的には、弟猿、多分年長に行ってもOKだろうが、わざわざ飛び級するほどではないかな、と思っていました。が、夫は「彼は退屈しているにちがいない、叩けば伸びるタイプだ」などと言って、年度途中ではあるけれど、年長組への飛び級を談判しよう、(実際、訊くのは私なんですが)ということになったのです。
私は、前述の通り、別に今のままでもいいか、と思っていたけれど、今の先生の教え方を信頼していないので、先生を替える手段ということで、聞いてみるだけ聞いてみよう、と思い、頼んでみました。
それと、弟猿は、私に似ていて怠け者。私は「やれ!」という枠組みに入れられると「やらなきゃまずいか」と努力するけれど、楽な環境にいるとやらない。大人になって振り返ると、「あのとき、もっとやっていればポテンシャルもっと伸びたのでは」と後悔するところがあり、今の状態が楽チンでなめきっている感ある弟猿も上の環境にいったら成長するかな、と思ったりもしました。
しかしながら、結果は、「飛び級なし」ということ。
面談は、今の先生と、彼女が長期病欠したときに代替してくれた先生、そして、評価スペシャリストの3人。この評価スペシャリストは、2回ほど、弟猿に年長組で使われている評価方で彼の数字・聞き取りなどを調べたそうです。その評価と、先生方が日々見てきた弟猿の成熟度で、飛び級か、そうでないかを判断した、とのこと。
面談にて、今の先生は、あまり参考になることを言わなかったけど、他の二人がいうのには、子供に大切なのは「背伸びすることでなく、心地良い環境にいることでもある」、よって「弟猿は、今の環境で泳がせてあげる方がベター」ということでした。
そうね、今の先生とあと半年一緒に過ごすのは残念だけど、そんなに焦ることもないか。チビ時代くらい怠け者させてあげてもいいか、と納得することにしました。
同時に思うのは「三つ子の魂百まで」
今、怠けさせていると、大きくなっても私がそうだったように楽な方に、楽な方に流されていく子になる。
子をありがままを受け入れることが大切だと思うけれど、私が犯した間違いを繰り返す必要はない、とも思う。
どうやって、自主性のある、言われなくても自分の限界にチャレンジするぜ!精神溢れる子になるのでしょうね。
考えるのも疲れたので、今日はここまで。
長文、お付き合いありがとうございました。