2011年7月26日火曜日

フランスのバカンス その② フランス嫁姑実情編

今回のバカンス、義母達、当初の二、三日だけ一緒に滞在したら別の田舎に出発するはずだったけど、何だかんだ、バカンスの半分以上を一緒に過ごすことになりました。ストレスに弱い私はもう5日目あたりから滅入っていました。

そんなは私をみて、義母は「貴方達、子供といつも一緒でしょ。だから気が滅入るのよ。それじゃ子供の奴隷じゃない(夫はそう)。お守してあげるから、二人だけで夜どこかレストランにでも行ってらっしゃい。たまには子供抜きで出かけるべきよ」と申し出てくださいました。

彼女の言うことはわかる。
というのも、フランスのバカンスのもう一つの特徴は、子供達は両親に預けて、夫婦だけで、外出や小旅行すること。夫婦の時間を大切にする、ってことなのでしょう。

私としては夫婦水入らずはパリでするから、バカンスだもの、少しは家族水入らずで過ごさせて欲しいけど、こういう核家族志向は、日本的なのでしょうね。
フランスの考え方は、どちらかというと大家族的なのかもしれない。実際、マミー、パピーという愛称で呼ばれるおばあちゃん、おじいちゃんの孫育て参加率、思ったより高いな、というのがこちらに住みだしてからの印象です。クリスマス休暇、スキー休暇、イースター休暇、夏休み、フランスの学校は休みがほぼ2ヶ月置きにある。親は仕事そんなに休めないから、バカンスの間を学童保育等とマミー、パピーの補助で繋ぐ共働き家庭を何件か知っています。

それでも、嫁と姑、上手く行っているケースの方が少ないのは日仏共通でしょう。
フランス人の友人らも、「あの人のことを『Belle-Maman(お義母様)』なんて呼びたくない。Belle(きれい)なMaman(ママ)なんて…ふん!バカンス、一緒に過ごすの、気が重いわ」って言ったりしている。
でも、フランスの、普段の時の嫁と姑の関係は、日本のそれより距離感があり、そのお陰であまり煮詰まらない。バカンスの時だけ忍耐を要求されるのならお安いものなのでしょう。

日仏、嫁姑の確執は、義母が嫁を等身大で受け入れていないことに問題があるような気がします。(←嫁側の視点です、はい)姑は「あなた、こうしたらいいんじゃないの」てなことをストレートに、時に婉曲に言う。嫁はカッチンとくる。ほっとけばいいのにね。
すごく勝手な意見ですが、日本のように、姑はしごく、嫁は耐える、という定型があった方が、皆がんばっているんだから、私も耐えよう、って連帯感を持てるような気がします。
というのも、私の周りの話を聞いていると、フランスの嫁姑は結構皆喧嘩しているんですよね。その後で折れ合って、和平を結び、しばらくするとまた衝突勃発して、というサイクルのようです。「私もいつか爆発してみようかな」と思うのですが、キャラじゃないからなぁ。イライラ・ストレスとの一人芝居です、いつまでも。



皆さん、愚痴ルポ、お付き合いありがとうございました。
次回はもっとポジティブなルポにします!です。