2012年9月29日土曜日

1週間お疲れ様!の林檎のタルトと虹


今週は頑張りすぎたようです。大したことはしていないんだけど、疲れた~。

なので今朝は家事育児放り出し中。

だってさ、と以下2行ほど愚痴ろうと思います。


うちの夫はとても優しい人だけど、もう一声の時がある。
彼もいっぱいイッパイなのはわかるけれど、子供の送り迎えとか、もう少し率先してやってくれてもいいと思うのに、昨日なんて、まず朝、起きてからのんびりしているから、「子猿、学校に連れてってくれるかな?」と聞いてみると
「う~ん、難しいな。だって学校からメトロの駅まで戻るとすごい時間のロスになるし。(……私、毎朝それやってるんですけど)」
「うん、やっぱり無理だ!9時半からミーティングだから。(……私、9時出社だけど)」
で、私がむっとした雰囲気を悟って「お迎えできそうだったら連絡するね」っていうからさ、私も少し残業したかったので夕方5時過ぎに「行けそう?」と携帯にかけると
「何が?あぁ、お迎えか、ムリムリ」
……だって。
それなのに、子猿たちを引き連れ家に着いたら、彼、先に帰ってるの。
「思ったより早く終わった」だって。
……なにそれ?でしょう?

おっと2行どころではありませんでしたね。


愚痴をお聞かせした代わりに水曜日の激しい夕立のあとの虹の写真をお見せしましょう。
見えますか?2重になってるの。
こういうのいそいそと写真に撮ってくれるのは夫です。だからあんまり文句言わないようにします。

もう一つ、おまけ。

あまりきれいな写真ではありませんが、昨夜作った林檎のタルト。見た目は悪いけれど、大成功!これしか残っていないところがその証拠です。夫の旧友エドガーが5年ぶりに食事に来たのですが、彼が120°くらい食べてくれた。

このエドガー、なんていうのか、残念な人なんです。
裕福な男爵家に生まれ、健康だし、頭いいし、性格もいい。なのに、なぜか自分に自信が持てず、数々のチャンスを逃してきた。うつになるラインの何歩手前かをいつも平行移動してる感じです。モリモリ食べてくれるその姿に、いつもはさびしく食事してるんだろうな、っていう彼の日常を感じちゃった。

さてこの見栄えの悪い林檎タルト。
作り方は、まずタルト部分から。Davidさんのブログのフレンチ・タルト。
バター90グラム、水、サラダ油、砂糖をそれぞれ大匙一杯くらい加え、バターが焦げそうなところまで火にかける。その熱いところに、小麦粉を150グラム入れて、火傷しないようにこねる。それをタルト型に敷き詰めて焼く。

……このタルト生地、本当においしいの!サクサクとしてちょっと沖縄名物のちんすこうみたいな食感でね。それに作るのも簡単ですし、寝かせなくてもいいし。

昨日はこのタルト生地を焼くときに、別の耐熱皿で、林檎のぶつ切りにバターを大匙1くらい乗せて別に焼いて、あとで合体させ、ちょうど昨年の落ち林檎で作った林檎ジャム(これもDavidさんレシピだわ)があったので、それを上に塗ったのでした。

……こうしてブログを書いているうちに気が晴れてきました。みなさんありがとう。
優しい(ほんとか?)奥さん、お母さんに戻れそうです。

どうぞ良い週末を!

2012年9月26日水曜日

フランス人ってやつは……

先週、ふとキオスクでこんな雑誌広告を見かけました。

新聞ルモンド誌の日曜版。ジャンポール・ベルモンド風?

あら、サルコジ。元気そうじゃない。

別にサルコジファンとは言わないけれど、割とDo-er(実行する人)だったし、私生活でも、このリベラルなフランスで、律儀に結婚、離婚、そして結婚を繰り返すところに彼なりのけじめを感じ、お酒飲まないというし、ワーカホリックだったそうだし、憎めないキャラでした。

それにしても、フランスが社会党政権になってから、あまりいい話を聞きません。税率アップ、失業率アップ、ユーロ危機は未解決、エトセトラ、エトセトラ。そしてオランド大統領ねぇ……。政治・経済のポリシー、あまりに時代錯誤していると思うんだな。それに何となく信用置けない感じがするの。平気でウソつきそうって。

どこかのメディアで、今年の大統領選は、サルコジ排除が目的の選挙だったと書いてあったけど、本当、そうだったのかもしれない。サルコジは多数のフランス人にめちゃくちゃ嫌われているよう。

嫌われた理由は色々言われていて、一つには移民の子であること、そしてセレブ気取りのところなど、と言われ、そしてもう一つにいわれているのが、改革をスピーディーにやり過ぎて、周り(国民)は疲れちゃった、という理由づけまであって、フランス人って???って思っちゃいました。

夫曰く、フランス人ってとっても嫉妬心が強いんですってさ。だから、いつも貧乏ぶって、不幸ぶらなくちゃいけないんだって。サルコジは傲慢に映るんですって。出る杭打たれたんだろうって。
……ちょっと日本っぽい?日本の謙虚に謙虚に、っていうのと出所が違うようでいて、そんなに遠くない気もする。

そんな先々週でしたっけ?ルイヴィトン・グループのCEOが税逃れするべくベルギーの国籍を申請したのがニュースに。

新政権が打ち出している税法の一つは富裕税というもので、80万ユーロ以上の資産に最高75%の税金をかけるというもの。ルイヴィトングループのCEOは世界の長者番付でも4位ですから、その納税額はすさまじい額になるでしょう。

もし、私が彼なら、やはり国外に出ると思います。
折角成功したのに、そのほとんどを税金で持ってかれるのなら何故働く?
私には「しょうがないよね」的なニュースだったのです。

それがななんと、すごい批判の嵐!「裏切り者」「国賊」呼ばわり。

大統領も非国民に近い言葉で非難してましたっけ。

何だろう、遵法国家なんだから、法的に正しい行為である限り、公職にある人がこんなこと言っていいのだろうか、と、ちょっとフランスが怖くなりましたよ。

今後5年間、フランスはどんな国になるのか、悲観的になってしまう、昨今のエトランゼです……。



2012年9月23日日曜日

日曜日のフォトログ

風邪の峠を超えた感じの今朝。ぼーっとしたまま、古いデジカメを手に取り写真を撮ってみました。2002年ごろに買ったカメラだと思うのですが、結構きれいにとれますね。

今週の朝のジュースの元たち

リンゴが食べたくなる季節になりました。

朝のカフェオレ。おいしい!とまだ感じなかったのであと一息ね、完治までは。

そして、風邪を口実に今朝のミサをさぼり、私のストレス解消法である、掃除洗濯に勤しむ。家事って、結果が目に見えるから精神に良いんだと思います。完璧症の人は「終わりがみえない」と思わ
れるでしょうが。

さて、これは何でしょう?


子猿のベッドの下です。先日の大人+子供のパーティで子供用のアペリティフにオランジーナを奮発してあげました。こちらの子供達はこれが大好き。親も「一応果汁入っているというし、微炭酸だし、コカコーラよりはまし」として、ソーダを与えるときは何かとこれです。

飲み終わった瓶をリサイクル用のごみ箱に入れておいたのを、どうやら子猿たちったら集めてベッドの下に隠していたらしい。隣にある小さな箱は、昨日友達のパーティでもらった砂糖菓子です。

そういえば空き瓶も宝物だった時代、私にもあったかも。

いいですねぇ、子供の世界って。

お、みんな教会から戻ってきたようです。
それではまた!

Bon dimanche!

2012年9月15日土曜日

今週の徒然、そして脱原発ニュース


新しい職場は日本人の方たちばかりです。その同僚たちやお客様より夏休みのお土産や何かのおすそ分けで、個装されたおせんべいやお菓子を頂くことが多く、それを学校のお迎えの帰り道に子猿にあげていたら、兄猿が「ママ、会社になにしにいってるの?」って。何ってそりゃ仕事してるんだけど…・・・。
子供のパーティーに行くと、帰りにこういう小さなプレゼントをもらうものだから、兄猿は私が会社でパーティーでもしてると思ったよう。 

とにかく、母猿の新しい環境に興味津々の2人です。どんなところなの?メトロは何番線に乗るの?どの駅で降りるの?お昼はどこで食べるの?エトセトラ エトセトラ。 
昨日は、「ママ、会社どう?」と聞いてくる。 
「楽しいよ」と答えました。 
本当に楽しいのです。仕事てt好きなことをしているとストレスって感じないものなのですね。また同僚の方たちはとても大人で、かつユーモアのセンスがあって、毎日笑わせていただいていますし、本当に楽しい。 
……すると、兄猿、「今度パパとちび猿と遊びに行ってもいい?」っていうから、
「???そうね、いいと思うよ」と答える。 
兄猿
「公園とか、電車とかがあるのかな」と聞く。 
「???何で?コンピューターしかないよ」 
……わかった!私が「楽しい」と答えたもんだから、兄猿的には、「楽しい」=「遊ぶ」=「会社に楽しい遊具があるんだ」と考えたのだと思う。 
いいないいな、子供って。なんて能天気なんでしょう。 

そんな昨日、心が明るくなるニュースが飛び込んできましたね。
2030年までに脱原発!
青写真も何もない、実現のめどもない、選挙対策と言われていますが、それでもうれしい。
「アメリカから圧力もかけられているけれど、世論に押されてしょうがないからの決断」というのも読んだけど、それもこの日本ではすごいことだと思う。
だって、世論が推したことが政治に反映したことなんてかつてありましたっけ? 

脱原発を昔から掲げていた大江健三郎さんに感謝の気持ちでいっぱいです。きっとちょっと昔までは、公安とか色々な圧力をかけられていたのではないでしょうか。それが皮肉にも福島があって、大きなうねりとなって……。 

この先は私たちが政府にはっぱかけて、実現させなくてはいけないのだと思います。 政府任せにしたら何も起きないと思う。
代替エネルギーを探し、経済的な停滞を忍び、と大変になると思うけれど、でもやはり日本は原発フリーな国であるべき、と思うんです 

と、まぁ、こんなところでしょうか。

今夜は久々に友人らがきて、餃子パーティーをします。 
みなさんもどうぞ良い週末を!

2012年9月11日火曜日

星占い

先日、オフィスの方が誕生日占いの本を見せてくださいました。

この本は何年に生まれたかは関係なく、誕生日でその人の性格の傾向、向いている職業、恋愛相手などを教えてくれます。とてもシンプル。
占いって、「わたし」のことを書いてくれている、私に注目してくれているから嬉しいんですよね。
すぐ忘れる割には、雑誌も星占いのページから読む私。どれどれ、私の誕生日は、とみると、二ページびっしり書いてある。

職業は確か、10種類くらい挙げてくれていました。弁護士から始まって、あるある、執筆家!My dream jobです。それだけで満足。

その他、色々色々。
私は意外と倫理を重んじると。
そうなのかな。ちょっとルーズだと思っていたけれど、そんなことないのかな。
……単純でしょ?
でも、自分の「良心」に少し自信が持ってもいいのかな、なんてね、思っちゃうのですよ。

さて子猿たち……
兄猿、無関心なようでいて、愛を求めているそう。
……そういうタイプかも。よっしゃ、愛を溢れんばかりに注いであげようじゃない!

チビ猿、敏感、自信をもつのが苦手
……確かにそういう傾向あるある。どうやったら自信をつけてあげられるかしら。

兄猿、仕事は音楽など芸術家、ジャーナリスト  
……この二つの職業の共通項がわからないけれど、どっちも素晴らしい職業。どうしたら音楽性、芸術性が伸ばせるか。未来の桑田さんになれるかしら。
ジャーナリストねぇ、書くことが楽しいと思わせればいいのかな。

ちび猿、仕事、ずばり文筆家!そのためには読み聞かせするしかない!
ということでバカ母猿は、さぼっていた読み聞かせに励んでおります。

誕生日本、当たるも八景、外すも八景だと思いますが、ご興味あれば立ち読みしてみてください。

ちなみに夫のチャンスは十五年後に来るそうで、それを言ったら、「……遠い、遠すぎる…」と肩を落として出勤していきました。

2012年9月8日土曜日

空飛ぶクジラ

バカンス明けの第一週が終えました。Twitterで「夫が遅い」というつぶやきをよく見かけましたがうちも然り。たぶんフランスが太陽の下で寝そべっている間、進行が滞っていた案件たちが「いい加減にしろ!」とワーワー言ってるのでしょうね。

今朝は仕事で疲れている夫を朝寝坊させてあげようと、子猿たちを寝室から離れたサロンに軟禁中。週末となると7時起きする癖をなんとかしてほしいものです。学校がある日はあんなにごねるのにねぇ。

一昨日、フリーペーパー、フランスニュースダイジェストの折り込みで、こんなのみつけました。https://www.ana.co.jp/pr/12_0709/12-105.html 全日空の機体のデザインコンテストですって。その昔、クジラとなった飛行機があり、大人なのにワクワクしたものです。

今、子猿たちにこれを描かせているところ。おかげさまで静かです。私も描いてみようかな。何か希望を象徴する図柄はないかしら。

さて、ぱり。今日は30℃まで上がるとか。インディアンサマーってやつですか。主婦としては洗濯日和。そろそろ行動開始することにします。

金曜日!

金曜日ですね! 
今週は、月曜日は例の毛じらみ騒ぎで洗濯に追われていました。フランス在住のみなさん、薬局の薬は本当に効きます。おかげで移されることもなく、一段落着いた感じです。 

火曜日に新学期初日があり、水曜日はお稽古事が始まり、木曜は授業がすべて開始され、と、子猿達も夏休み気分が抜けつつあります。 フランスでは9月から新年度が始まりますから、兄猿は日本でいう2年生に、ちび猿は年長さんになりました。進級したことで、昨年とはちがい、兄弟二人が学校でもすれ違うことが多いそう。「お前、給食一番びりだったな」とか、「校庭でころんだでしょ」とか、こぜりあい的な会話をしているけれど、学校でも、お互いを確認し合っているんだなと思うと何だかほっとします。

子猿達は、私が産休代理で働く間は、学校が終わる4時半のあと、6時過ぎまで、兄猿がEtude(エチュード)呼ばれる補修授業を受け、チビザルはGarderie(ギャルドリー)と呼ばれる延長保育をしてもらいます。値段は一回あたり3ユーロ~5ユーロくらいになるのかな?公立校だと、ギャルドリーは確か無料だったかと。学校がない水曜日にお願いするベビーシッターさん、そしてもしかしたら週一回くらい家政婦さんに掃除してもらおっか、といっているので(大体一時間8ユーロ~10ユーロ)そうなると、私の薄給がほとんどなくなっていく。 

それでも、いいこともたくさんあります。 
まず、兄猿はEtudeで宿題を終えてくるので、帰ってから「宿題は!」と100回言わなくていいこと。 
二人とも、ママが希少価値になったので、一緒にいるときはべたべたしてくること(求められるはいいわ~) 
そして、ベビーシッターさん、家政婦さんが見つけられるというのがいいですよね。日本だったら大変だったのかしら。
ベビーシッターさんはとても優しくて忍耐強いタイプの方ですし、子猿達もなついている方なので安心安心。 

 新学期とともに、ワーキングマザーとして本格的にデビューしたわけですが、皆様のご協力のおかげで無事に一週間目が終了。本当にありがとうございます。神様にも感謝です。

自分へのご褒美に、ビールを飲みつつ……。
皆様どうぞ良い週末を! 

2012年9月2日日曜日

頑張れ、電子書籍!

子猿達が不在(夫も)の最後の週末。昨日今日と、アイロン・掃除、洗濯、一週間の買い物、ご飯の仕込み、と明日パリの戻ってきて、明後日から新学期の子猿達のために準備中。いよいよ、ワーキングマザー・本格デビューです。 

そして、もちろん、娯楽も忘れない。昨日は桑田さんのラジオ番組を聴いたり、Youtube、ブログ、ツィッターなどもタイムプレッシャーなく楽しみました。 

今週の本としては、「電子書籍の衝撃」という本を昨夜読み終えました。電子書籍、とても興味があるのです。面白かった!そして希望を持ちました。この本曰く、これからの「本」は色々な「ライター」が出版できる世の中になるそう。そして自分の本の流通はライター自身でやるようになるそう。それも気持ちいいわ、自己責任ってやつね。 大作家の本だけが本じゃないし、もっと下手でも、私の心には触れる、というのありそうですものね。色々なライターさんに本を出してもらって、ワタシにアピールしてもらえたら、私の人生もより色とりどりに。 

だってだって、日本の出版界、かなりまずいですよね。先日、手に取った「親鸞」by五木寛之。帯の文句が、「おもしろい。絶対感動する」でしたっけ?こんな宣伝文句しか思い浮かばないなんて、大手の出版社でしたが、???って感じ。 
帰省した際も、どの本屋さんにいっても探している本はないし、「読んでみたいな」と思うものも見つからなかった。今売れている作家さんの本も何冊か読んだけれど、ごめんなさい、ピンとこなかった。 

夫は既にEbookデバイスを使っていて、先日も、「ジュールベルヌ(80日間世界一周の旅とか、ネモ船長のミステリアスアイランドとかの作者)の本で、フランス革命中の虐殺を取り上げた本を見つけた」といって喜んでいました。フランスでは、フランス革命を美化しているところがあって、その犠牲となった莫大な数の市民について、タブーとなっているようなところがあり、従って、ジュールベルヌも、明るく子供にも受ける話などは、こぞって売られているけれど、歴史の暗部に触れた本は当の昔に絶版されている。それが、Ebookでサーチしたら出てきて、それも無料でダウンロードできたんですって。 
私も、古本で買った、井上靖の詩集がとっても素晴らしくて、友人にプレゼントしたいけれど、絶版されていて入手不可能なのとか、手に入れたい!

日本の出版界はしがらみが多そうですし、本屋さんの生存を考えると、電子書籍の展開には時間がかかりそうですが、国民の知性・幸せの向上のためにも、現状を打開してもらいたいです。 


2012年9月1日土曜日

意地悪ばあさんの社会

こちら、パリで編集の仕事を初めて二週間。以前よりフランス、日本のニュースにアンテナを張るようになりました。
今週もまた、ありましたね、どこかの元社長だかが、スカートの中を盗み撮りというの。その他、教師が、警察官が痴漢行為(もしくはそれ以上)のことをするとか、多いこと!

何故そんなことをしようと思うのか、ほんとにわからないけれど、もしそういう誘惑があるのなら、普通は気持ちを抑制できるでしょうに何故暴走してしまうのでしょう。

私が思うに、日本の社会って、男性が中性的でないと生きにくい。元来、男らしさといえば、正義を貫く、卑怯なことをしない、自分の信念を曲げない、誇り高く生きる、思いっきりがよい、バカでもいいから夢を追う、ってことかと。
でも過去の日本の会社経験で見た男性社員の多くは、こうではなかった。多くの男性社員は、会社内で生き残るがため、ぶつかることを避け、自分を殺し、みんなと同調し、ずる賢く動いていたというと厳しすぎるかしら……。実際、そうしないと大変な目に合うというのもわかるのですが。
昔、同じ課にいたおじさん社員に、ふと頭の中で意地悪ばあさんみたいな和装をさせたらすごく似合うことを発見したけれど、多くの男性はこんな感じで中性化、ばあさん化を強いられているのではないか、と思うのです。

そんな風に自分を抑制して生きているうちに、心の抑制の弁が少しずつ摩耗してある日暴走する。暴走の方向はといえば、長年抑制してきた「男性である自分」を認識してもらいたい、という欲求がねじれにねじれて、気持ち悪い性犯罪として露呈する……、これがもし生まれ変われるのなら、次回は犯罪プロファイラーになりたいと思っているワタクシの推測です。

日本ってとにかくストレス社会ですよね。帰る度にそう思います。思ってもいないことを言わなくてはならなくて、言ってはいけないことが多すぎる。その上、夏は暑いし、政治はなってない。ま、これは一朝一夕で変わることではなく…… ストレスに負ケズニ、がんばりましょうね。