2011年8月3日水曜日

日本の性意識

バカンス中に「ドラえもん」の作者撰集という分厚いのをもって行きました。子猿達の日本語・日本文化教育にばっちりなんですよね、ドラえもん。その昔帰国子女だった私、ドラえもんを読まずに育っているので、今、初めて読んでいるのですが、面白い!ミニ地球を作ったり、戦争の話が出てきたり、笑うわ、泣くわ、知恵がつくわ、藤子・不二雄さんすごい才能です。
ただ気になるのはしずかちゃんの入浴シーンなどをのび太が覗くところ、というのは、仲良しの友人が指摘していた点でもあります。覗きがバレ、しずかちゃんは嬉し恥ずかしでのび太君を怒る、というオチのあれです。罪のないいたずらと言えばそう。あれを見る限り、単純な男の子だったら、覗きしたって、大したことない、ほら、覗かれた方だって喜んでるじゃないか、って誤解するのでは。

そして、これって、痴漢に通じるものがあるのでは。こういう教育をされていると、「ちょっとくらい、おしり触ったって」「胸さわっちゃう」、そして「手鏡で覗き」という気味悪い犯罪が「悪」という認識ができなくなるのでは、と友人は言う。確かに、まだ日本語危うい6歳児に、この部分を説明できませんでした。覗きは面白がってするもの、って教えたくない。

フランスはこの辺り、どういう認識なのでしょう。TVもないし、憶測する限りですが、性に対する意識が違うような気がします。潔癖ということではなく、もっと両極化しているような。何しろDKS擁護論が強かったりもする国ですし。両極化というのは、曖昧なところなく、セクハラも「えへへ」というにへら笑いでごまかせるものではないの知ってやってる確信犯ではないのかしら。


ドラえもん、こんなところからも、日本の性は錯綜しているのかな、なんて大げさかもしれませんが、思ってしまいました。
(でもしずかちゃんの覗き部分以外は大好きです。減現代版として、覗き関連はカットするのはやりすぎですか?)