2011年8月14日日曜日

好きなんです、エコノミスト誌

久々に田舎の家に来ています。フランスは明日月曜日は祝日、3連休なのです。

出掛けに受け取ったThe Economist誌、今朝ゆっくりと目を通しています。テレビも新聞もない生活をしているから、知らないニュースだらけ。インターネットだと、興味あるニュースだけしか目に留めないものですね。週刊のこの雑誌だけが私達を世界に繋げてくれています。そして、教えてくれるのはニュースだけではありません。

例えば・・・
Wendy Wassersteinってご存知ですか?私は知らないのですが、この記事を読んで知ってみたくなりました。55歳で亡くなったそうですが、「私の世代の曖昧さ」を劇のシナリオとして書いたりしてたそうです。「曖昧さ」って言葉に興味がある。いつもゆらゆら揺らいでいる自分を表現した言葉のようで。

また・・・
イスラム圏は今断食月のラマダン。カタール時代はラマダン来ると、暑くっても外、車の中でも、子供に水を飲ませることにも躊躇しなくてはならなかったものです。そんなラマダン、テレビの視聴率が高くなる月でもあるとのこと。日没まで、家でコーランを読むことになっていますが、テレビをザッピングする人も多いらしい。今までは、映倫が厳しくって、下らないドラマが多かった(昼メロばかりでした、カタール時代)けど、中東の春を経て、内部告発物とか、もっと大胆なものが増えているとのことです。
でも、一方、マホメット一家のサガを描いたドラマは禁止されてしまったらしい。製作者の意図としては、シーア、シークと別れて紛争が続く昨今、この宗教分裂の大元を見直すことで和解を促す、ことだったのに。聖なるアラーを役者が演じるのは許されないことというのですが、イエス様は何回もドラマ化されていて、色々な俳優が演じてきたのに。イスラム教、もっと柔軟になってもいいと思うなぁ。これは Arab television Battle という記事でした。

そして、姉のスタンフォード時代のご学友、石黒ふじよさんの記事もあります。(インターネットのみ)大活躍されているのですね。昔パロアルトお会いしたときも、カッコいいお姉さんだなって思いました。素晴しいです。

E誌のような良質なメディアには生き残って欲しいです。どうやって、毎週こんなにハイクォリティーなものを届け続けられるのでしょう。

それにしても、このところ、何だかすごいモメンタムの中にいるんですよね。。
かなりまずい金融危機、原発問題、被災者救済できていないこと、ロンドン暴動、シリア、リビア、そして広島・長崎、そして明日は終戦記念日・・・。
それらに対して、自分の視点を定められずにいる私です。