2013年3月4日月曜日

土曜日の朝です…だったけど今は日曜日。

今朝は爽快な目覚めです。

と書き始めたのが昨日、土曜の朝。そのあと、子猿や夫が起きてきて、ではコーヒーでも淹れようか、とやっていたら、あっという間に夜。こんなものです、主婦の週末というものは。


そして今日、日曜日はもうひな祭りなのですね。男子しかいませんが、昔お茶の先生に頂いたお手製のお雛様を飾り、何とか、子猿たちが将来結婚できますように、と願をかける母猿。

後ろの金屏風は兄猿製。どこで見たのか、
とっておきの金色の折紙で自ら作って飾っていました。
この週末はちょっと寝坊しました。

この1年、明け方5時前後に目が覚めます。歳とってきたって感じでしょう?その後また1時間ほど寝直せ、この1時間の睡眠の深くて、起きなくてはならない時間が来ると、辛く、悲しい……。
週末は1時間ほど寝坊するのですが、本当に幸せ。
毎日1時間余計に寝ていたらこの常設されている目の下のクマが消えるのかもしれません。

そんなに寝不足なら、早く寝たらいいのに、毎晩のように夫とYoutubeで何かドラマを見ています。このところはディケンズとかジョージ・エリオットなど、ビクトリア時代が舞台のドラマシリーズにはまってまして、これが長いので連夜夜更かし。
でも、これも歳なのでしょうか、もうマシンガンとか、スラングだらけとか、ゲームのようなスピード感のドラマより、推理ものか、こういうビクトリアンものの方が面白いと思うのです。

ディケンズは何回か読もうとしたけれど、どうしても50ページを超えたことがなく、ドラマもどうかな、と思っていましたが、BBCはとにかく素晴らしいので観ちゃいます。
何がすごいって、舞台の作り方、装飾、そして才能豊かな役者の多いこと!老若男女皆うまい。これってきっと監督も凄腕なのでしょうね。

ディケンズ・ビクトリア時代といえば、労働者階級や子供の悲惨な話、女性がまだ自立できていなく、ユダヤ人差別もあり。すごいドラマがあったんのでしょうね、この時代。

そして今週は珍しくフランス語で本を読みました。
一冊は、ジャック・ロンドンの「Ce que la vie signifie pour moi」、私にとって生きるということは、というエッセーです。ジャック・ロンドンはアメリカで19世紀の終わりから20世紀初めに生きた人。労働者階級に生まれ、そこから抜け出すには「脳みそを売る」ことがキーと悟り、知的な活動をしたけれど、その知識階級・金持ちの空虚さを知り、労働者に戻る。彼にとって、生きるとは魂を高めること。お金や名誉ではない、という言葉が、直球で投げ込まれました

もう一冊は、グザビエ・ド・メストルという、18世紀の終わりの作家が書いた「La Jeune Sibérienne」 - シベリヤの娘。
父親が無実の罪でシベリアに流刑にされた家族。サンクトペテルブルグに一人で行き、皇帝に直訴しに行きます。そして苦難も乗り越え、神の守護を信じて念願を成就します。自分のことを顧みず、愛する人のために喜んで自分を犠牲にする娘。最後のページではもう頬が涙でべとべと。

ディケンズ、ジャック・ロンドン、シベリアの娘……どれもまっすぐに、生きるとは、倖せとは、良心とは、信仰とは、と問いかけてきます。多くの人々が不幸な人生を送りながらも、その生に何かを見い出そうとした。……私もしっかり歩もう、と思わされます、こういうドラマに出会うと。




もうお雛様も片づけなくてはならないのですね。
あんまり早婚なのもなんだから、ちょっとゆっくりしまいます。

どうぞみなさん良い1週間をお迎えくださいね。