2012年5月3日木曜日

10年後の私



昔、受講したビジネス・スクールのキャリア・カウンセリングのクラス。
授業の終わりは、
「皆さん、目を瞑って、肩の力を抜いて……今日は、5年後の自分を想像してみてください」
とカウンセラー教授の静かな声で、自分の中のジャーニーに誘われる。毎回最後の部分が違っていてイメージするのは、10年後の自分だったり、5年後の職場であったり、逆に子供の頃の楽しかった思い出の場面だったり……。
要は、本当の自分を知る、本当の自分が望んでいるものを探るというエクササイズだったのだと思います。


あの頃は卒業後は投資銀行に戻るしかない、場所は日本だろう、と覚悟を決めていたのに、イメージする自分はスーツを着ていない。カジュアルな格好して見晴らしの良い窓際でPCを開いている。これは困った!と思ったものです。
今、その10年+が経ち、ジーンズで暮らす日々を送っているのは果たして偶然なのか、必然なのか。


そしてふと、この先5年後、10年後の自分はどんな風なのか、イメージしてみます。
どっぷりとアラウンド・フィフティーになっている私。髪はまだ染めているだろうから、白髪とは言わないけれど、確実に皺を刻んでいる私。どんな風なんだろう。どんな背景にいる自分なんだろう。


10年前に想像した5年・10年後の私は、姉をベースに加工していたように思われます。10年以上だった今、想像する5年・10年後の私は、母をベースに作り上げているような気がする。そういうモデルがいる自分は良運の持ち主なのだと思います。


さて10年後の私。
母のように眼鏡をかけているかな。やっぱりスーツは着ていないと思う。子猿達も大きくなっているだろうから、さびしくなって猫でも飼っているかな。なんとなく家にいるような気がする。在宅の仕事を見つけられるってこと?どこにいるだろう、今の家にいるかな、それとも……




この5年、10年後の自分がこの世に在るためには、健康に健全に、毎日を大切に生きていかなくちゃね。
春休みに撮った写真を整理しながら、ふとそんなことを思った木曜の昼下がりです。