2019年10月28日月曜日

地頭力をつける方法

兄猿企画でノルマンディーに行ってきました。
D-dayの足跡を辿るというのがテーマ。
まずは地図を作製するところから始まりました。
「ミキさん、地頭力って言葉、知ってる?」
パリで日本語教授をされている友人から聞かれました。

知りませんでしたよ。「じあたまりょく」と読むそうです。
自分の頭で考える力、という意味らしい。
でも「自頭」ではなく、地頭。
の「地」でしょうか。

地頭力で検索すると、ビジネス系のサイトが殆どです。
学歴重視で採用してきたけれど、現場で問題にぶつかったときに柔軟かつ現実的に解決できる能力がない人が多かった。
今の時代は、「地頭力」が求められている!
ということなのでしょう。
こんな静かな海で、何万もの命が果てました。
オマハ海岸より。
でも、地頭力って、ビジネス界だけでなく、
これからの子供たちの教育ゴールでもありますよね。

AI時代が目前に迫る中、ロボットでは代用が利かない、解決力、創造力を持つ人間に育てたい。
幸せとか、生きる意味とかを、探求し続けるスタミナを持つ人間に育てたい。いや、育てなくては。
これは、14歳の兄猿を持つ私の関心ごとです。


黄昏はピンク色
ノルマンディーの海は砂浜が広々としていて大好き。
兄猿、最近は新フェーズに入っています。

ありがとう、が言えるようになりました。
挨拶も、まだ声が小さいけどするようになった。
何でも食べるようになった。
勉強やピアノも、自らやる。

ようやく、人間としての最低限のことはできるようになりました。
で、ここからですよね、難しいのは。

どうやって彼の自主性を前に出すように仕向けるか。
ガミガミ作戦はもう通じないでしょうし、やってはいけないこと。(やりたくもない)

夜は作戦会議です。
今回のAirBnBは少し外れだったかな。
でも子猿たちは、「いいんだよ、寝床なんてどうでも」
と気分はすっかり兵士です。
好奇心いっぱいの兄猿は学校休みの度に、「どこか行こうよ」とせっついてきます。
でもわが家の運転手、夫はお疲れ気味で腰が重い。
私も、フランスの地方のことはよくわからない。

そこで秋休みの旅行は、子猿たちで行きたいところを決めて計画書にまとめて提出せよ、と言い渡しました。

これからの子育てキーワードは「自主性」ですからね。
もう何から何まで親任せ、というのは卒業ね、って。
(え? 母猿、調べるのが面倒だから押し付けただけじゃないかって?)

「沖縄の平和公園みたいだね」と兄猿。
もう延々と続くのです、
アメリカ墓地。
母猿も色々学んだ旅行でした。
資金や運転は夫、宿や食べ物は私がオーガナイズした旅ですが、それでも提案から旅程、そしてナビを経験した兄猿、旅の醍醐味を少し味わったようです。
これで味をしめて、外へ外へと行動しよう! と思ってくれるといいな。

前回書いたように、放っておくと、小さくまとまりそうなフランス教育。
地頭力の真逆目指してどうすんの? と突っ込みたくなること多々です。
どうしたら、そこを超えられるのか。

アイデア募集中です。よろしくお願いします!