2017年2月19日日曜日

生きた証……冬休み雑文集①

サルト地方に行っていました
例年通り、2017年の暦もアクセル一杯の勢いで捲られていっています。
この前クリスマスだったのに、ここベルサイユでも、春の匂いが 冷たい風に混じっている。
あと10日ほどすると3月ですよ。早すぎませんか?

最近はというと、実はもう冬休みだったのです。
新学期が始まったのが1月3日で、1か月後にまた2週間の学校休み。
フランス本土を3ゾーンに分け、雪山に向かう人々の交通の混雑を懐柔すべくスライド式に休みに入れるためとは言え、なんともバカげた学校休みのリズムで、フランスの教育システムに対して はてなマークが増える一方です。

冬休み中は、本を読んでは「これ書きたい」、料理を作っては「これ書きたい」、兄猿のバカ騒ぎにうんざりしては「これも書きたい」と、ブログを書きたいと思った瞬間が何度もあったのですが、時間が取れずにいました。

そこで、「冬休み中ふと思ったことシリーズ」をちょこちょこ書いてみたいと思います。
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まずは、この大それたタイトル、「生きた証」。

何のことはない、テレビシリーズを見ていて思ったことです。

わが家はテレビがないのですが、代わりに、夜、子猿たちがベッドに入ったあと、夫とユーチューブで好みのドラマを拾って見るのが息抜きです。

テレビを観なくなってもう30年近い二人ですから、サーチするドラマも、「そういえば、子供のころ、これが好きだった」みたいなところから始まり、そうすると、昨今のアルゴリズムの素晴らしさで、似たようなドラマをサジェストしてくれる。

Inspector Morse, Inspector Barnaby, Father Brown, Sherlock Holmes(Jeremy Brettのバージョン)、Poirot(David Suchetのバージョン)、Foyle's War, Perry Mason、etc., etc...
80年代~のドラマです。

年寄り臭いことをいうようですが、昔のドラマはいい!
プロットを急がずに、人物描写も丁寧で、背景も時代考証もコンピューターグラフィックスに頼らずに現物で作られているし、
多くは、エビソードを前辦後編に分けた2時間枠……何もかもが贅沢なのです。

今のドラマも時折試みますが、45分そこらで起承転結。まるでゲームのようで、夜遅く、疲れた頭で観るには展開が早過ぎてアラフィフ夫婦はついて行けません。

ディビッド・スシェのポアロに勝る役者はいないと思うと同時に、
ヘイスティングスも、この役者さんでなくてはだめ。
結果、古いドラマばかり観ているのですが、色々な発見があるものです。
今は高齢の俳優がまだ若い姿で登場したり、また、既に亡き人となっている俳優さんも出てくる。そして時には昔どこかで観た名も知らぬ脇役と再会することもある。

どこかで見た顔…。
例えばこの俳優さん。
6百万ドルの男やバイオニック・ジェミーに
出ていた。先日みたドラマでは犯人役でした
また、シーズン1から見始め、シーズン8まで続くようなドラマだと、俳優さんたちが少しずつ年とっていく様子に、早送りでお付き合いすることになる。放映中のドラマだと、週に一回お目に掛かるところを、一度見始めると、毎晩一エピソードを見ますから早いのです。

こんな見方をしていると、会ったこともない俳優さんたちが旧知の友達のように感じられ、また、80年代なんて私にとっては昨日のことのようなのに、気づくと何十年と過ぎていたという、この大河がごとき時の流れを痛感させられることがあります。

そうすると、今、過ぎゆく年月に敏感になり始めた年頃の私ゆえに、しみじみするものを感じるのです。

人生って何なんだろう。
きっと、この俳優さんは、この役柄を獲得したときは興奮しただろうな。
そして、これがドンぴしゃりのはまり役としてオーディエンスからも愛されるようになったときは、お金も沢山もらって、役者としてもノリノリだったんだろうな。
でも、それにも終わりがきて、ドラマが打ち切りになったり、自身が病気で倒れたりする。
脇役の人も、主役の人も、きっと若いときは、パンをかじりながら、銀幕に上ることを夢見て、その夢が叶い、興奮も陶酔もあっただろうけれど、時が来ると幕が引かれ、人生の終わりとなる。
そして、しばらくは覚えられているけれど、時には私達のような気紛れな聴衆に見つけられて観てもらえるけれど、これも何十年かすれば、完全に忘れられてしまう。

悲しいけれど、これが人生なんだね。
すっごい不幸も、羨ましいような幸福も、どうってことない。
なんだかんだ自分の中では大騒ぎだけれど、大きな時のうねりの中で見れば、花が咲いて枯れて死ぬ、というのと同じ。
そして風が吹けば、埃となって、その存在は完全に忘れられる。
ちょっと空しい。

……と同時に、また別の事実があることも知っている。
きっと、この俳優さんたちは何らかの形で、誰かに影響を与えているはず。
願わくばプラス、もしかしたらネガティブの影響を与えていて、とっても小さい波紋として、どこかで誰かの記憶に残っている。
それが誰かの、何かの行動や形に影響を与えている。
そういうものだと思う。
見えない、無形のものだけど、これが生きた証。
だから、空しいのも本当だけど、暗くなってはいけない。
いいじゃん、いいじゃん、それで十分!

な~んてね。テレビドラマ観ながら何となく思ったことを文字にしたら大げさになっちゃいましたね!

また明日にでも、別のトピックで書きます。

残りの週末を楽しまれますように!






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