2014年8月1日金曜日

7月の終わりに……

ぶどう棚が涼しげな勝沼にも行きました。
いやはや暑いですねぇ。
皆様いかがお過ごしですか?
何卒、夏バテなどされませぬよう、お気を付けくださいね。

7月中旬より母猿は、子猿たちのエンターテイメントに忙しくしていました。
もうすぐ終わりですからね、子猿たちとの連帯行動。
きっとあと何年かで「ママと一緒なんて、やだ」と言い出すに違いない。

それまでは母猿がリーダーのグループ行動で、プールに行き……
元町公園プールがお気に入り。
でも、なぜかビキニ、Tバックとかの男性が多い。
女性は相変わらず肌を隠す傾向が強いのに……。
これって、どういう心理なの? 知りたい知りたい!
船の見学や、
海の日に帆を張った日本丸!
古い電車を見に行ったり、
……しています。
ちなみに今日は動物園。

忙しい忙しい。この市電保存館では、思わず居眠りしてしまったワタクシ。
高齢出産、産んだときはどうとも思わなかったけれど、
今、そのひずみを痛感しておりますです。

そんな心身共に夏休み100%の生活の中で、脳の別部分を、「ねぇねぇ」と呼び起こしてくれたのがこの本。

わが永遠のミューズ、島田順子さんの新刊。
私が大ファンなのを知ってる友からのプレゼントです。(アリガト!)
新刊が出ていたとは!

島田順子さん、
笑顔が素敵。
生き方も素敵。
考え方が素敵。

自筆あとがきの、
毎日の暮らしの中の美しいものに励まされて、気持ちを持ち直しながら生きてきた、そして生きていく
、という言葉に、大人の女性のしなやかさ、強さ、独立したエスプリを感じました。

もちろん、ファッションに関するアドバイスも多々。

日本に来て1ヵ月経ち、少しずつ、世間の暗黙のルールが気になりだした頃でもあり、
この歳で、この身体で、ビキニはダメみたいね、
とか、
この歳で、短パンもダメか。
そして、ファンデーション嫌いで通してきたけれど、
「日焼けもしょうがない」とシミを晒しているのも「みっともない」のかな、
などと、思うこともあったけれど、

やっぱりいいや。
「自分のために装う」
と島田順子さんもおっしゃっている!
そうだ! 私がいいと思っているならいいんだ。

自由に、愛情豊かに生きたらいい、
そんなメッセージを感じるこの本。

母猿として必死な自分も好きだけど、
でも、私は私よね。
与えられたロールに乗っ取られないよう、
自分を見失わないようにせねば。

…...そんなことを思いつつ、7月が終わり、
葉月でしたっけ、8月は。
緑深まる日本の夏を満喫しよう、と思います。

皆様もどうぞ良い夏を♪


2014年7月15日火曜日

「わたし」の軌跡


暑中お見舞い申し上げます。
このセリフがぴったりの蒸し暑い横浜より2回目のお便りです。

日本に戻って早一ヵ月近くが経とうとしています。
先週は子猿たちがサマースクールに参加していたので、鬼のいぬ間になんとやら、ちょこちょこと出かけて、昔からの友に会ったり、母のところに行ったりしていました。
鎌倉にも足を延ばしました。こちらは寿福寺
母は、「美紀ちゃん帰ってきているっていったら、誰々さんが遊びにいらっしゃいって言ってるわよ」と懐かしい母の友達の名を出します。当時、ボブカットだったおばさまを想いだすと共に、自分も、おばさまに時折お目にかかっていた、太めの少女時代にタイムトリップ。

高校来の友に会えば、気持ちは付き合いが始まった16歳の高校生に戻ります。

女子大の友と電話すれば、吉祥寺近くをたむろしていた頃に戻ります。

お茶の先生にお会いすれば、お稽古をしていただいていた悩み多き20代の自分に戻ります。

……そうそう、今回はまだご挨拶に伺っていませんが、ある小父は、私が子供の頃太ってたことが心配だったらしく、成人して再会した際、開口一番に「痩せて良かった!」と喜んでくださったことが、可笑しく、そしてありがたく想いだされます……。
週末には高校生の頃何回か海水浴に来た
由比が浜を再訪
海外での生活は、ある意味、過去がない分 自由であり、今の自分を受け入れてくれる人たちがいる、ということがありがたく、また自信にもなっているのですが、そうなると「ちょっと待ってよ、私は何ナノよ」と、昔の自分が寂しげにすねていたりする、そんな感じがしてました。

今の私は、リッパ(?!)に大人になり、一丁前に、妻に、母にもなっており、時折ですが、仕事もしている。

でも、ここに至るまでには、運動神経ゼロの上、太っていて、その上、前歯がなかった(甘いものが好きでしてねぇ)幼少の頃があり、それを乗り越え、明るく育ててもらった家族・環境があり、勉強ができなかった時代があり、妙にできた時もあり、周囲と、どうも違和感を感じる時もあり、その中で私を許容してくれる友達を見つけ、疾走した青春時代もあり、でもやっぱり違和感~、と思った新卒時代があり……。

こんな私を見守ってくれた人たち、助けてくれた人たちと、こうしてまた会えることを喜ぶと共に、昔の自分にも再会という二重の懐かしさをかみ締めています。
垣根には、こんなきれいな蒼い花が咲いています。
何ていう花だろう。
プラス! 今月はパリの友達が日本に帰省中ですので、会わなきゃ、会わなきゃ、あぁいそがし。
というのは、うちの子猿たちをたくさんの方に覚えておいてもらいたいのです。そしてお友達のお子さん方にもたくさん会いたい。

子猿たちが将来、私から友人の名が出る時に、「あぁ、あのマダムか。パリで、日本で会ったなぁ」
と、私の友人らを通して、かつての自分をたぐり寄せられたいいな。

友人らのお子さんたちが将来、「あぁ、みきさんっていう人、いたよね。うるさくすると怖いおばさんだったっけ」
と、私の強面と共に、少年・少女時代を思い出してもらえたらいい。
「私、君達のこと、昔から知ってるんだよ、大きくなるのを君の親御さんと一緒に見てきたんだよ」
って言いたい、言ってもらいたい。

思い出を重ね合わせて透かして見て。それが今の「君」、今の「私」だよ。
ありがとう、ありがとう。

……そんなことを思ったりする、夏の夕べでした。

こちらもアップされています。
最終回のコンテスは言いたい放題です。
そんなコンテスブック、ご愛読頂きまして、
誠にありがとうございました!!!






2014年7月3日木曜日

トラウマの消化法

昔ながらのペンギン型カキ氷機を見つけ
ついつい買ってしまいました。
7月に入り、ブログを書こうと思いつつ、上の写真を一枚、アップロードしたままになっていました。
引っ越しの片づけなどは一段落ついているというのに! 

理由は、図書館です。
新居の近くに素晴らし図書館があり、早速、本を借りまくっているのです。
図書館の近くには障害者のための施設があり、そこで作られたパンが売られていて、これが懐かしいふわふわの甘~いパン生地で作られたアンパン、カレーパン、チョココロネといった、これまた懐かしい品揃え。図書館に行く楽しみも2倍なのです。

ちなみに、子猿たちは今、近くのインターナショナルスクールが主催する「サマースクール」というものに通っています。遊び半分、お勉強半分のプログラム。
英語環境に慣れてもらうことが目的です。

昨日は、兄猿が蜘蛛を指して、「ママ、スパイダーだ」というので驚きました。
今まで日本語が出てこないところはフランス語の単語が挿入されていたのが、すでにスパイダーと来たか。
……一方、放課後、パリの友達にフランス語で手紙を書かせたら、気絶しそうになったほどスペル間違いだらけ。英語の吸収、早いのはいいのですが、フランス語を忘れるのはもっと早いようです。トホホ。

他方、ちび猿は、人生我がもの顔で生きるふてぶてしいヤツ。新しい環境でも一人フランス語で通しているらしい。そんな非社会的な彼を、先生は「独立心があって素晴らしい」とほめてくださいます。これが噂のアメリカ式ポジティブフィードバックというヤツなのでしょうか。

とにもかくにも、全てが「ファンタスティック!」なアメリカン・スピリッツに日仏との文化の違いを感じつつ、まぁ、これでやってみてどうなるかを観てみよう、といい加減に放置している母猿です。
子猿たちは秋からはこのインターナショナルスクールに通うのです。

……おっと、毎度のことですが脱線してしまいました。

今読んでいる本について書きたかったのです。「高台の家」という本で、水村美苗さんの小説、「母の遺産」の主人公である「母」、水村節子さんが作者です。

美苗氏の「母の遺産」では、非常に我がままで家族に対する思いやりが欠けている人としてお母さんが描かれています。「高台の家」における節子さんも、その描写を裏切らない。自我が強く、その自我に忠実に正直に生きた方のようです。
「高台…」では節子さんの幼い時からの生い立ちが描かれていますが、その部分を読んでいると、この自我の強い性格は、彼女の両親のこの言葉、あの態度に傷つき、この体験、あの出来事により作られたんだなぁ、というのが如実に見えて興味深いです。

さて、先日は子猿を学校に送り込んだあとのバスにてふと亡き父のことを思い出すことがありました。

狭いバス内で、家族と思われる人に、ちょっと乱暴に話している老男がいて、家の中では威張りん坊だった父を彷彿させたのでしょう。

「威張りん坊」と書くとかわいらしいですが、若いころは、父の、「お茶もってこい!」といった命令調なのや、隣室で勉強しているっていうのに無神経にも大音量でテレビを観るのとか、本当に嫌でした。父は手を上げることはありませんでしたが、怒ると乱暴な口調になり、酔っぱらうと醜いオヤジとなっていたものです。

こんなの、よくあることですよね、きっと。
時代は昭和真っ只中ですし、親子の関係性が今とは少し異なり(そうでもない?)、父は家長だから少しくらい横暴でもよし、そして子は従う、という古い常識が残っていました。それに世の中厳しいですからね、父も余裕がなかったのでしょう。

でもバスの中で、ふと気づいたのです。
これって、いわゆるモラル・ハラスメントだよね、って。
子供のことを思っての指導でも何でもない、ただ自分の怒りを発散させ、自分の存在を認めさせたいがために、大きな声や乱暴な態度で弱者を威嚇させるわけですから。
今までは、「べつにねぇ、まぁいわゆる普通の家庭だったし、よくある雷オヤジって奴でしょう?」と特別視したことがありませんでしたが、いやいや、普通なこととして受け止めなくてはいけないことではない。あれはモラハラであり、私は気の毒にもそれを受け止めてしまったのだ。

そんなことを考えるていると、日本人の多くは、大なり小なりのトラウマを抱えて生きているんだなぁって、本人は気づいていないかもしれないけれど、そうなんだなぁ、って気づきました。また、あとで識者の友達と話していて、日本の親子関係、夫婦関係などでは、当たり前のこととしてこういうモラハラが受け入れざるを得ない状況になっていることを教えてもらい、なるほどなぁ、と思いました。

バスの窓から見えるたくさんの家やアパートの、一見平和そうに見える各家庭で、悪気なく家族を傷つけたり、家族への甘えから自分を律することを忘れたような行動を取ったり、というドラマが繰り広げられているんだろうな。

犠牲者(というのには大げさすぎるかもしれませんが、他の言葉が見つからない)にとって大切なのは、そこからどのようにして前に進むのか、ってことだよね? トラウマを受け止め、乗り越えて、進むことで人は成長するんだよね?

「高台……」の節子さんの育った環境がモラハラだったとは言いませんが、感受性強い彼女は、周囲の言葉・態度・見識に大きく影響を受けて育っている。そして妬みや怒りといったネガティブな気持ちをバネとして上昇志向を持つようになるのですが、娘である水村美苗さんの本を読んでいる限り、水村節子さんは、精神を高めるような生き方はされなかったように感じられます。
私は読者の身勝手さで、「これは節子さん、トラウマの消化方法を間違えたからではないか」と考えています。トラウマは打ち返してはいけない。飲み込むものなんだと思うのです。そして体内で消化するものだと思うのです。その過程で多少の消化不良や腹イタも経験するかもしれないけれど、それは、人生の不条理、しょうがないことなんだよね。

「母の遺産」では、そんな節子さんを看取る中で、母を受け入れ許す娘たちの心模様が描かれていますが、これは娘たちが各々のトラウマを消化し乗り越えていくジャーニーのようで、読んでいてとても前向きな気持ちになったことを思い出します。

……と、「母の遺産」を読んでいらっしゃらない方には良く分からないことを長々と書いてしまいましたね、こめんなさい。

世間では都議会における下劣なヤジについて、「どうだっていいじゃないか、その程度のこと」と言う、大いに時代錯誤の御仁も多いようですが、その方たちは自分の周りにどれだけ毒を吐いて生きているのか、そんな生き方、むなしいじゃないか、と気づいてもらいたいです。

ではでは、また行きます!



2014年6月25日水曜日

横浜便り

横浜のアジサイは現在五分咲きといったところ

ご無沙汰しております。

ようやくブログを書くゆとりができました。

横浜に到着してから一週間が経ちました。

「忙しいでしょう」「大変でしょう」と皆さんに気にかけて頂いておりますが、意外なほどに、そんなに忙しさも感じず、疲労も過ぎてしまえば忘れてしまう程度のものだったようです。ですので、どうぞご安心ください。
ただ、18年ぶりの日本生活ですからね、すっかり浦島太郎状態。一つ一つのことに時間が掛かってしまうのはしょうがない、と観念しつつ、ゆっくりとリハビリ中です。

パリでの最後の3日は大変ではありましたが、何とか片づけを間に合わせて発ちました。

「がらん」としたパリのアパート。
すでに懐かしく、恋しい。
たくさん忘れ物をしているような気がする中、わが懐かしのANA機にて羽田に向かいました。

久しぶりのANAは、昨年搭乗したエミレーツ航空と比較すると、日本の長年の景気停滞を感ぜずにはいられないサービス内容でした

例えばワインやシャンパンなども、私が勤務していた20年前と比べると随分価格を抑えたセレクションだし、シートテレビのチャンネル数も、エミレーツとは比較にならない少なさでした。

でも、一方でマテリアルの乏しさを補う努力がそこら中に感じられもしました。


例えばワインも、フランスのGrand cruはなくても、南アなどの新天地から美味しいワインを厳選しているのがわかったし、機内キットなども、シンプルだけど必要な物は全てある。食事もフォアグラはなくても、普通の食材を工夫して美味しく調理されているし、シートも心地よかった。

そして、何といっても、CAさんたちの過剰でなく、物静かなサービスが良かったです。
昔働いていたことが誇りに感じられるような見事な働きぶりでしたよ。

一つだけ提案するとすれば……もっと子供向けのギブアウェイやチャイルドミールは楽しさがあってもいいのかな、と思いました。コスト的にはそう痛くないと思うんだけど。私も子供の頃にもらったパズルとか鉛筆とかの思い出があるくらいだから、子供にこう、ロイヤルティーを植え付けておくのは得策だと思うし、親も、子供に優しくされると「やっぱりいいわぁ、このエアライン」って単純に思うもの。

エミレーツは、プレゼントのシャワー+チャイルドミールにはお弁当箱に使えるものがついてたり、ギブアウェイには、エミレーツのロゴ入りのミニリュックがあり、うちの子猿たちの外出には何かとこれを使ってますが、これって結局エミレーツにとってはよい宣伝でしょう?
……とお節介おばさんです。
機内で頂いた「エコ・エンジン」なる手動扇風機で
涼を演出しながら歩く不思議な少年二人
そしていざ羽田到着!
羽田が国際便の離着陸を再開したことは、横浜に住む私たちにはなんとありがたいことか。
車だったら30~40分で着いちゃう。
そして新しい「我が家」。
1週間経ち、いまだにがらんとしている
船便は7月にオランダを出て、一ヵ月半かけ、横浜に入港するそうです。ロマンを感じませんか!
今後2年間我が家となる借家は洋風建築なのに、とことん日本っぽくもある。
「日本の家は木の匂いがする」って夫が言います。確かにそう。畳の部屋がないにもかかわらず、畳の匂いが漂ってきそうな、そんな雰囲気なのです。
何がそうさせるのか。
思うに、パリもParqueといって木のフローリングの家が多いけれど、空気が乾燥しているから、木の匂いがしないのかな。日本の湿気、空気、風が木材をも生き生きとさせるのではないかしら。
木の匂い、生の匂い。

とにかく、この木の家、私も夫も子猿たちも大いに気に入りました。
なんかほっとするんです。
横浜の洋館が並ぶ辺り
ほっとする……横浜もそうかも。
何だかほっとするものがあって、Day1から昔から住んでいるような気になる。「3日住めば浜っこ」と言ってた生っ粋の浜っこの友人の言葉を思い出します。

緑が多いというもほっとする理由の一つだし、いろんな国籍の人がいることもオープンな感じでいい。

いろんな国籍……ここですれ違う外国人たちは横浜の風景に馴染んでいるように感じます。昔、子供の頃に広尾などで見かけた外国人は如何にもお金持ちそうで、違う世界を纏って歩いているによう感じたものですが、横浜で見かける外国人の方々はうっかりすると日本語で話し掛けたくなるような雰囲気の方が多い。日本での生活が長いのかしらね。

そうそう、日曜日には山手カテドラルの英語ミサに行きました。
90%がフィリピン人でね、みんなちょっとおしゃれしてて、失礼かもしれないけれど可愛いなぁ、って思っちゃいました。ジーンズ姿で、膝をつくことを知らない現代のパリの教会では見られない敬虔なる風景でしたよ。
ミサのあと、何人かの方に声を掛けて頂いて自己紹介などをしていると、白人でも黒人でもフィリピンの方でも、実に多くの方が英語はもちろんのこと、日本語、そしてなんとフランス語も流暢なのでびっくり。
子猿たちも、刺激を受けたようで、
「横浜の人はみんなたくさんの言葉が話せるんだね。じゃぁ、僕たちも英語話せるようにならなきゃダメか…」とため息ついてました。シメシメ。

……何だかまとまりのないルポルタージュになってしまいましたね。

でも図々しく悪文のままアップすることにして、また雨が降り出す前に出かけてきます。
梅雨まっただ中の横浜より、第一報まで、でした!

どうぞ良い残りの1週間を~♪



2014年6月18日水曜日

いい日、旅立ち

同世代の方たち、このタイトル懐かしいでしょ。

今日、私たち一家も旅立ちの日です。これからしばらく横浜に住むことになります。
フランスからのエトランゼ便りを見てくださってありがとうございました。
これからも、横浜エトランゼをよろしくお願いいたします。

それにしても、家族といっしょでよかった。
だって、一人だったら、日本に帰る喜びとパリを離れる寂しさで、大変だったと思うのです。今回はパリを離れる寂しさ、まだそんなに湧いてきません。

また子猿たち、夫が新しい環境に馴染めるように、日本代表のワタクシメが頑張らなくては、という気負いが、寂しさなどというおセンチなものを寄せ付けないのかもしれません。

……なんて考えていたら、先日、ふと思ったことを思い出しました。ほら、眠りに落ちる前にふとおかしなこと考えるときがあるでしょ?そんな考え事の1つです。

もし、私が老齢になって、子猿たちも自立し、もし夫より長生きして、多くの友もこの世を去り、独りっきりになってしまった。そんな時に、もし一人でどこかに行こう、と思ったとしたらどこに行くんだろうって、目を閉じてイメージしてみたのです。

そしたら意外なことに、目的地は日本でもフランスでもなくて、どこかの貧困そうな国で、肌の色が濃い子供たちが、真っ白な歯を見せて笑っているのを見ている、という画像でした。

一人になってそんなところに行こうだなんて、実際に思うのかしら。自分の連想に驚きました。

多分、歳取って、この世で一人に戻ったとき、明るい笑顔、純情な心に癒されたい、そこに生きてきた価値を求めたい、ということなのかな。

老女・老男の一人旅、みんなならどこに行きたいと思いますか?

お、搭乗時間が迫ってきたようです。ちょっくら行ってきますわ。
次は横浜よりお便りします。


第17回、「住まいの掟」がアップされています。
どうぞご贔屓に……・




2014年6月8日日曜日

夏日のパリ、オルセー美術館編

サクレクール寺院オルセー美術館のテラスより撮りました
先週木曜日辺りから夏日となったパリ。
イギリスから遊びに来ている姪っ子にパリを案内しつつ、ついでに私も、引っ越しのお別れのあいさつをしています。

昨日はオルセー美術館に行きましたので、そんな写真を何枚かご紹介します。



夏色のセーヌ川。


こんなテラスがあること、知らなかったです。
オルセー美術館の5階、カフェがあるところから出られます。

カフェはこんな感じ。

有名な時計、内側から見るとこう。

この5階には印象画の作品が、驚くほどたくさんありました。
以前来たときは何を見てたのでしょう。
まるで、名画図鑑でも見ているかのように、次から次へと、モネ、マネ、ルノアールなどの巨匠の作品が展示されています。

私の下手な写真で撮ってもしょうがないから、とカメラを向けませんでしたが、このドガだけ、私の青春の証にパチッ。
ドガの踊り子シリーズ、確か新聞の日曜版で見て、心惹かれたのが、私と美術の初接点だったと思います。
うちの狭い応接間の床にペタンと座って、だら~んと新聞を繰っている十代のころの自分が思い出される。

そうそう、今ゴッホ展もやっていて、フェースブックで友人がアップした画像から好きにになったミレーの「星降る夜」のゴッホ版(?)を見ることができました。

オルセー美術館のウエブサイトより
フランスって、不景気だけど、文化面ではなんと豊かな国。
こんなに宝物が一杯つまっている美術館が何件もあるんだもの。
豚に真珠、私にフランス、ってつくづく思ってしまったわ。

皆さんにも、そんな文化を少しだけお裾分け、のブログエントリーでした!




2014年6月7日土曜日

パリ、6月

気付くとカレンダーはもう6月。
2014年もまもなく折り返し地点なのですねぇ。

パリ、6月、といえば、もう夏休み直前という感じ。
そして在仏邦人も負けてない。


さすがバカンス民族でしょう?
すでに学年末やらバカンス前やらのフェット(パーティー)のオンパレード。

郷に入れば郷に従え、です。
補習校などで会う方は、間もなくに迫った帰郷を前に、「日本で過ごす夏」についてソワソワ、ウキウキしてらっしゃる。

我が家は、というと、あと10日で引っ越し。
それなのに、今になっても家の見た目が変わらない(見えないところから攻めてるんですよ~)ことに焦り始めた夫を横目に、今週も片付けとは縁のない日々を過ごしてしまった。
来週はこのしわ寄せより、ブログ書けないかもしれない。



もし音沙汰なければ、「美紀さんは今地獄を見てるんだろうな、自業自得だよね」と笑ってやってください。

ではパリ発は最後かもしれないエントリー、フォトログで行きま~す。
まず5月末の連休は田舎に行きました。


日が照ると、急に焼け付くような暑さになるフランス。誰も乗り気でないなか、夫に主導されての無理やりピクニック。「暑い暑い」と皆にブーブー言われても、フランス人の太て々しさで、「楽しいよな、ピクニック」と夫。
あまりの暑さに、卵も焼けてね、


……というのはもちろんウソですが、(カタールだった本当にそう)

義母のニワトリは2卵性玉子をよく生むのです。

皆さんはご存知ですか?雌鶏って、雄鶏がいなくても卵を産み続けるのですね。
以前は雄鶏もちゃんと混ぜて飼っていたけれど、雄鶏の雌鶏イジメに嫌気がさして、今回は雄鶏なしにしたところ、かえって玉子の収穫が増えたそうです。


そして、この雌鶏たちは義母が養鶏場から引き取ったとのこと。

前の雌鶏たちは、鶏屋(?)から買った自然児で、もう何でもガツガツと食べたのに、この子達は、パンと刻んだ野菜くらいしか食べないんですって。
そしてこの2卵性玉子が多いのとか、やたら玉子を生むのとか(すごく美味しいんだけど)、養鶏場での生活が尾を引いていると義母。
「更生させて上げたたかったけれど、やっぱりこの子達、変。多分近々肉が固くならないうちに〆て食べるわ」だって。

フランス人、やっぱりコワい。
田舎ではChateau du Lude(シャトー・ドゥ・ルード)のバーバラ夫人にお呼ばれされました。
写真は、その時ご馳走になったリゾットがあまりに美味しかったので再現してみたもの。

本物は、シャトーのポタジェと採れたガーデンピー(グリーンピース)、人参のサイコロ、そして、クルミ、レーズンが入っているのです。

このナッティーでレーズンの甘味が利いたのが、パルメザンチーズによく合ってました。


そして6月に入ると、Fetes月間の始まり。


まずは子猿たちのFetes de Judo。柔道を習っているのですが、それの年次納めです。

帯授与式のあと、おやつパーティがあるので、買いましたは440g入りの特大ポテトチップス袋とオランジーナ。どちらもあっという間に子供たちの胃袋に吸い込まれました。



この夜は、Fetes de voisinsという名の、アパートの住民たちのパーティーもあり、

こちらは、スパークリングワインと簡単ブリオッシュサンドを持って

アパートのロビーに行き、皆さんと引っ越しのご挨拶をしたりで楽しかったです。
延べ10年暮らしたこのアパートですので、顔見知りもたくさん。

東北震災の3月11日に、うちのドアをノックして、「大丈夫?」と声かけてくれた上のおばあさん。
今87歳で一人暮らししてらして、「戻ってきたときに、いるかしら、私」って。
居てね、そして皆さん元気でいてね。
別れ難いな……

そして水曜日にはケンブリッジに留学中のカワイイカワイイ姪っ子が、こんなカワイイ紅茶セットをもって遊びに来てくれました。
叔母としての任務は、とにかく可愛がってあげること。特権は、無条件に可愛がっていいこと。
顔は子供の時のまんまだけど、とっても立派な大人に成長していて、あぁ、かわいい!

来週は、兄猿の誕生日パーティ、Fetes de l'ecole(学園祭?)、ピアノの発表会、とまだまだFetesが続きます。

その合間に引っ越し。
優しい読者の皆さん、Good luck! と無責任な感じで、私の幸運を祈ってくださいな。

どうぞ良い週末、そし良い一週間を!