2012年9月1日土曜日

意地悪ばあさんの社会

こちら、パリで編集の仕事を初めて二週間。以前よりフランス、日本のニュースにアンテナを張るようになりました。
今週もまた、ありましたね、どこかの元社長だかが、スカートの中を盗み撮りというの。その他、教師が、警察官が痴漢行為(もしくはそれ以上)のことをするとか、多いこと!

何故そんなことをしようと思うのか、ほんとにわからないけれど、もしそういう誘惑があるのなら、普通は気持ちを抑制できるでしょうに何故暴走してしまうのでしょう。

私が思うに、日本の社会って、男性が中性的でないと生きにくい。元来、男らしさといえば、正義を貫く、卑怯なことをしない、自分の信念を曲げない、誇り高く生きる、思いっきりがよい、バカでもいいから夢を追う、ってことかと。
でも過去の日本の会社経験で見た男性社員の多くは、こうではなかった。多くの男性社員は、会社内で生き残るがため、ぶつかることを避け、自分を殺し、みんなと同調し、ずる賢く動いていたというと厳しすぎるかしら……。実際、そうしないと大変な目に合うというのもわかるのですが。
昔、同じ課にいたおじさん社員に、ふと頭の中で意地悪ばあさんみたいな和装をさせたらすごく似合うことを発見したけれど、多くの男性はこんな感じで中性化、ばあさん化を強いられているのではないか、と思うのです。

そんな風に自分を抑制して生きているうちに、心の抑制の弁が少しずつ摩耗してある日暴走する。暴走の方向はといえば、長年抑制してきた「男性である自分」を認識してもらいたい、という欲求がねじれにねじれて、気持ち悪い性犯罪として露呈する……、これがもし生まれ変われるのなら、次回は犯罪プロファイラーになりたいと思っているワタクシの推測です。

日本ってとにかくストレス社会ですよね。帰る度にそう思います。思ってもいないことを言わなくてはならなくて、言ってはいけないことが多すぎる。その上、夏は暑いし、政治はなってない。ま、これは一朝一夕で変わることではなく…… ストレスに負ケズニ、がんばりましょうね。