2012年9月2日日曜日

頑張れ、電子書籍!

子猿達が不在(夫も)の最後の週末。昨日今日と、アイロン・掃除、洗濯、一週間の買い物、ご飯の仕込み、と明日パリの戻ってきて、明後日から新学期の子猿達のために準備中。いよいよ、ワーキングマザー・本格デビューです。 

そして、もちろん、娯楽も忘れない。昨日は桑田さんのラジオ番組を聴いたり、Youtube、ブログ、ツィッターなどもタイムプレッシャーなく楽しみました。 

今週の本としては、「電子書籍の衝撃」という本を昨夜読み終えました。電子書籍、とても興味があるのです。面白かった!そして希望を持ちました。この本曰く、これからの「本」は色々な「ライター」が出版できる世の中になるそう。そして自分の本の流通はライター自身でやるようになるそう。それも気持ちいいわ、自己責任ってやつね。 大作家の本だけが本じゃないし、もっと下手でも、私の心には触れる、というのありそうですものね。色々なライターさんに本を出してもらって、ワタシにアピールしてもらえたら、私の人生もより色とりどりに。 

だってだって、日本の出版界、かなりまずいですよね。先日、手に取った「親鸞」by五木寛之。帯の文句が、「おもしろい。絶対感動する」でしたっけ?こんな宣伝文句しか思い浮かばないなんて、大手の出版社でしたが、???って感じ。 
帰省した際も、どの本屋さんにいっても探している本はないし、「読んでみたいな」と思うものも見つからなかった。今売れている作家さんの本も何冊か読んだけれど、ごめんなさい、ピンとこなかった。 

夫は既にEbookデバイスを使っていて、先日も、「ジュールベルヌ(80日間世界一周の旅とか、ネモ船長のミステリアスアイランドとかの作者)の本で、フランス革命中の虐殺を取り上げた本を見つけた」といって喜んでいました。フランスでは、フランス革命を美化しているところがあって、その犠牲となった莫大な数の市民について、タブーとなっているようなところがあり、従って、ジュールベルヌも、明るく子供にも受ける話などは、こぞって売られているけれど、歴史の暗部に触れた本は当の昔に絶版されている。それが、Ebookでサーチしたら出てきて、それも無料でダウンロードできたんですって。 
私も、古本で買った、井上靖の詩集がとっても素晴らしくて、友人にプレゼントしたいけれど、絶版されていて入手不可能なのとか、手に入れたい!

日本の出版界はしがらみが多そうですし、本屋さんの生存を考えると、電子書籍の展開には時間がかかりそうですが、国民の知性・幸せの向上のためにも、現状を打開してもらいたいです。