新聞ルモンド誌の日曜版。ジャンポール・ベルモンド風? |
あら、サルコジ。元気そうじゃない。
別にサルコジファンとは言わないけれど、割とDo-er(実行する人)だったし、私生活でも、このリベラルなフランスで、律儀に結婚、離婚、そして結婚を繰り返すところに彼なりのけじめを感じ、お酒飲まないというし、ワーカホリックだったそうだし、憎めないキャラでした。
それにしても、フランスが社会党政権になってから、あまりいい話を聞きません。税率アップ、失業率アップ、ユーロ危機は未解決、エトセトラ、エトセトラ。そしてオランド大統領ねぇ……。政治・経済のポリシー、あまりに時代錯誤していると思うんだな。それに何となく信用置けない感じがするの。平気でウソつきそうって。
どこかのメディアで、今年の大統領選は、サルコジ排除が目的の選挙だったと書いてあったけど、本当、そうだったのかもしれない。サルコジは多数のフランス人にめちゃくちゃ嫌われているよう。
嫌われた理由は色々言われていて、一つには移民の子であること、そしてセレブ気取りのところなど、と言われ、そしてもう一つにいわれているのが、改革をスピーディーにやり過ぎて、周り(国民)は疲れちゃった、という理由づけまであって、フランス人って???って思っちゃいました。
夫曰く、フランス人ってとっても嫉妬心が強いんですってさ。だから、いつも貧乏ぶって、不幸ぶらなくちゃいけないんだって。サルコジは傲慢に映るんですって。出る杭打たれたんだろうって。
……ちょっと日本っぽい?日本の謙虚に謙虚に、っていうのと出所が違うようでいて、そんなに遠くない気もする。
そんな先々週でしたっけ?ルイヴィトン・グループのCEOが税逃れするべくベルギーの国籍を申請したのがニュースに。
新政権が打ち出している税法の一つは富裕税というもので、80万ユーロ以上の資産に最高75%の税金をかけるというもの。ルイヴィトングループのCEOは世界の長者番付でも4位ですから、その納税額はすさまじい額になるでしょう。
もし、私が彼なら、やはり国外に出ると思います。
折角成功したのに、そのほとんどを税金で持ってかれるのなら何故働く?
私には「しょうがないよね」的なニュースだったのです。
それがななんと、すごい批判の嵐!「裏切り者」「国賊」呼ばわり。
大統領も非国民に近い言葉で非難してましたっけ。
何だろう、遵法国家なんだから、法的に正しい行為である限り、公職にある人がこんなこと言っていいのだろうか、と、ちょっとフランスが怖くなりましたよ。
今後5年間、フランスはどんな国になるのか、悲観的になってしまう、昨今のエトランゼです……。