ワタクシごとですが、先日46歳の誕生日を迎えました。
日曜日だったということもあり、寝ぼけた頭で教会のミサに行きましたが、コミュニオンのあと、そんな寝ぼけ頭で思い浮かんだ祈りは、「46年間ありがとうございます」。
ただただありがとう、ありがとうと感謝することしか思い浮かびませんでした。
ミサのあとは、まだ余韻があって、慎ましく……と言いたいところですが、日曜日の母猿は大忙しなのです。帰ったら、アイロン、洗濯、昼ごはん。その上、今日は誕生日も祝わなくてはいけない。
教会を出た途端、「忙し忙し」モードに切り替わり、いつものようにパン屋によって、バゲットを買う夫に、「私の誕生日ケーキ買わなくちゃよね」と言うと「知ってる知ってる」。
というのも、ティーンの頃の私を知っている人なら驚くと思うのですが、40あたりから辛党に変身したのです、私。誕生日ケーキも、子猿たちが喜ぶから儀式に則って買ってもらおうと思ったわけで。
子猿のチョイス…… |
でもごめん、どうせ甘いの食べるならモンブランが好きなの |
……私がすごーく怖い人みたいですが、お祝いに花を買うのもお決まりで、子猿たちがそうしないとがっかりするだろうから、それなら今ついでに買っちゃえば、みたいな、そんな感じなのです。
家に戻り、シャンパンならぬスパークリングワイン、これも寒い今日この頃ですので、別に飲みたくないけれど、これもお決まりだからね、と冷蔵庫の奥で冷やし、家族が盛り上がるように、自分の誕生日を演出するわたし。
そして時は既に昼どき。今日は夫が好きなビフテキです。
それに添えるジャガイモのソテーを仕込み、さて、サラダ
……と思ったところで、何だかバカバカしくなってしまった。
低気圧ぐわわーんと接近したような、そんな感じでした。
そして、ワタクシ、全てを放棄しました。
ステーキだって、私食べたくないし、サラダだって、別にいらない、今日はもうやーめた!って。
そんなところで夫と子猿がプレゼントを持ってきてくれました。
子猿たちはカード。うんうん、それぞれの個性が出ていていい感じ。ありがとう。
「ママが好きな物の絵」らしいです。 下で私らしき人が振り回しているのは一升瓶? |
「お願いだからなにも買わないで」ってお願いしたのに、また買ってきた。そして例によって、私が着ないような服。
子猿の手前もあるし、今年は悪いけれど、お店にいって違うものと代えるぞ、と、もらった瞬間に決めたので、笑顔で「ありがとう」といいました。
そしたら、ちび猿がプレゼントの中身をみて、
「パパ、ママはこういうの着ないよ」
だって。
兄猿も
「ママはパジャマが欲しい(パジャマならどんなのでも着れると思ったから)って言ってたのに、どうしてブラウスあげるの?」
だって。
よくわかっている、よく聞いていること。怖いね、子供。
でも、そしたら夫も、「うん、そうかなと思って、ほら」
と彼からのバースデーカードの裏を見ると、
「返品可能、ギフトクーポン、好きなものを選んでもよし」と手書きで書いてある。
知り合って13年。もうわかってたのね、過去のプレゼントに殆ど袖を通していないこと。それでも何か贈らなくてはいけない、という呪縛があるのかなぁ、フランス人ってやつは。
このあと、久しぶりにバガテル庭園に行って誕生日はおしまい。
こんな普段着な、我がまま言い放題な誕生日を迎えられる私はほんとに幸せ者です。
一重に夫、家族、そして皆々様に感謝です。
どうぞ懲りずに、お付き合いのほど、よろしくお願いいたしますです。