2012年6月24日日曜日

主婦のプライド

いつの間にか、夜7時を過ぎているパリです。一ヵ月前からのバタバタが微熱となって表面化してきました。それを言い訳に、朝二度寝て、ちょっと前に昼寝から起きたので、一日が短いこと!

睡眠の間々に読んでいるのは、山口瞳の「結婚しません」です。1967年出版ということですから、私が生まれた頃に出版された本、先日の震災バザーで見つけた本です。私が生まれた頃から今の結婚しない症候群は存在したのですねぇ。
第一話の女性は、いわゆる略奪愛(不倫相手が妻子を捨て彼女と結婚をする)となりかけるのですが、そうなると捨てられる奥さんが、女と言うものが可哀想になってしまって、結婚する気を失ってしまう、と言う話でした。「戦争があったでしょ。あれでダメになっちゃったの。かわいそうって思うとさ」という下りに何となくその気持ちがわかるような気がしました。自分の幸せを他の人のものの前に持っていけない、そんなことしたら、生きている意義の大前提が崩れる、というか、そんな気持ちだったのではないでしょうか。
山口瞳さんって、あれですよね?サントリーのトリスのコピーライターだった人。現実的で繊細で粋な視点が感じられる作風、いい本に出会いました。

そして土曜の午後のマイ・ルーティーンはアイロンがけ、遅まきながら先ほど終了しました。
毎週、夫が子猿達を公園に連れて行ってる間に、桑田さんのラジオ番組の録音を聴きながらのアイロンがけ。アイロンがけって本当に面倒くさい。決して好きな作業ではないのですが、ふと、もし、貴女の余命は何ヶ月です、と言われるような時が来ても、私はアイロンがけをし続けたい、と思いました。何というのでしょう、私の主婦としてのプライドなのだと思います。変なこと考えますねぇ、私。

……と徒然に書いていましたら、子猿一同帰って来ました。
では、また明日!