広大なポタジェ(菜園)の中にテントを張り、緑の中で昼食をいただきました。列席者には有名な資産家の奥方や、女優さんの姿も。食事はアミューズとキールロワイヤルで始まり、カフェ・グルマンドで〆められるフルコース。キールでなくて生ビール中ジョッキ!っていう天候でしたが、ここは品良く、ね。……大変美味しゅうございました。
席は幸い夫と同じテーブルでした。
「幸い」というのは、フランスの正式な集まりでは、カップルは得てして離されるのです。私の結婚式パーティの時も、この点で義母ともめたものです。日本から海外に来るだけで疲れ、緊張し、言葉の壁もある、そんな日本の我が友・家族をバラバラに座らせようとするんだもん。酷ですよねぇ。一個人として色んな人と社交しなさい、ということなのかもしれないけれど、ちょっと変な伝統。
Anyway、この日のテーブルには、他に、中国からのビジネスマン、出版関係の方がいらして、楽しく過ごせました。中国の方とは、本や地名など固有名詞に関してはペーパーナフキンに筆談で「そうそう、その人!(魯迅)」「杭州?」「そうそう」などなど、漢字で繋がる私達。
でもちょっと唖然としたのは、とてもシックなマダムが、中国の方に気を遣って、「うちの会社では沢山の作品を中国に買っていただいてますのよ。東京・京都の三越・伊勢丹には必ず置いていただいています」・・・・・・暗に私に訳して、と即するのですが、わからない振りを決め込みました。未だに、中国と日本がごっちゃになっている人がいるんですねぇ。
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