2014年5月12日月曜日

チョコレート・プディングとナツメヤシのケーキ

前回のエントリーより、少し間が空いてしまいました。

まもなく引っ越しすることが決まった我が家。

ようやく少しずつ片づけを始めたのはよいけれど、ずっとカーブ(地下の物置)に入れられたまま忘れていた本を見つけては読み耽ってしまって、中々仕事が捗りません。

週末は、台所の片づけを少し。
フランスを発つと思うと、棚に転がっているチョコレートや、我が家ではそんなに消費量が多くないバターなども、別れ難く。
そこで、残り物整理を兼ね、いつになくお菓子作りに励みました。

まずはイギリス風チョコレート・プディング。
子猿たちが食べてくれるように、とフォンダン
(粉砂糖を水少量で解いたもの。ここでは色づけに醤油を垂らしてみました)
を掛けるという戦略がバッチリ。3時間後には100°分しか残っていなかった!
 おいしくできたので、レシピもご紹介します。
・玉子3コ
・砂糖、バター(有塩、というのがキー)、小麦粉、ダークチョコ、それぞれ125g

まず、卵白を固く泡立て、別途、卵黄は砂糖を加えて白っぽくなるまで泡立て、バターとダークチョコを溶かしたもの(牛乳を大匙3程加えました)を加え、次に小麦粉も加え(レシピにはなかったけれど、不安だったのでベーキングパウダーを小さじ1杯弱加えました)、最後に卵白を混ぜて、型に流し入れる。予熱炊きした190度のオーブンで30~40分程焼きました。


このケーキはたとえ中が生っぽくても美味しいので、焼き過ぎないよう気をつけてください。


こんなに大きなチョコレートケーキ焼いておいて、何を言う!と思われるかもしれませんが、私が本当に食べたかったのはフルーツケーキでした。


ブランデーの香りが利いてて、ドライフルーツがたくさん入っているアレです。

それを濃く淹れたミルクティーと食べたい、と思いつつ早何ヵ月。

未練を残してはいけない、食材が豊かで美味しいフランスにいる間に楽しむべし、と思い、こんなケーキも作った!

ナツメヤシ、って食べたことありますか?私はカタールで知った果物です。
ヤシの木にブドウみたいに生ってて、自然にして羊羹のような食感、甘さでして
糖分以外の栄養価も高いとか。
写真のはチュニジア産だと思うけれど、中東のはもっと大きくて肉厚で柔らかくておいしいのです。
上のナツメヤシ、その他干し杏、手作りのビターマーマレード、そして
アルマニャックを混ぜ……
さらに豪華、ヘーゼルナッツと松の実(が何故か手元にあったので)を
軽くオーブンでローストし、上のドライフルーツに混ぜ、
ケーキに焼き込みました。
ケーキは、
玉子3個、バター、砂糖、小麦粉各々125グラムを
先ほどのチョコレート・ケーキと同じ要領で作り、
最後にフルーツ・ナッツを混ぜて、185℃のオーブンで
焼きます。
(ケーキ型が小さかったので30分ほど、大きい場合は調整してください)

中身はこんなに具がぎっしり。
フルーツ類が甘いので、砂糖の量を減らしても良かったかも。

そして茶砂糖があればもっと良かった。
(……そしてアルマニャックの量を増やしても良かったかも。え~い、上から振り掛けちゃえ!)
天気がものすごく不安定だった今週末のパリ。
午後はこのナツメヤシケーキを持って義理の両親のお宅にお邪魔しました。
もうすぐ発つことを寂しがってくださってて、「よかった、好かれてたんだ」と有難く思うと同時に、こんなに存在感ある人が近くにいなくなることに私も寂しさを感じました。
「2年なんてあっという間ですよ」
「そうね、そうは言うけれどね」
転勤って、これがね。
「しばしの別れ」とわかっていても、歳ともに、人生何でもアリ、というものわかってきたから、「しばし」でも別れはこわい。
「すぐ戻ってきますし、バカンスにも戻ってきますし」
「そうね、そうね」

そんなにおセンチにさせてしまったのに何ですが、伯爵夫人のマナーブックがアップされました。
お題は、「会話の掟」です。
お時間あるときにでも、コチラもご笑読くださいませ。(※あくまでもフィクションですからね~)

フランスも明日からの2週間は久しぶりに祝日が混じらない真っ当な2週間。
飛び石連休でだらけた身体にムチを打たねば。

どうぞ良い月曜日を~!