2012年5月6日日曜日

ふと思ったこと、電力・原発・現代

日本はついに原発エネルギーゼロとなったようですね。 
思いのほか簡単にできたように感じてしまいます、海外にいるせいでしょうけど。夏には15%電力不足というけれど、24時間にしたら3.6時間分。病院や弱者の分を負担するとしたら5時間くらい?ちょっとした工夫で何とかなるような気がするのは素人だからでしょうか。 

今昼ごはんの準備しているので、手元にある塩を例に……
フランスの海塩の最高ブランド、ゲランドの塩。ちょっとウェット感が残り、塩の華、フルール・ド・セルという最上級の塩でも粒が大きくサラサラしていません。色も真っ白ではない。ちょっと海の色が残っている。昨今のゲランドでは売り上げを上げるために、電力で加熱してサラサラ+漂白加工するという動きもあるそうですが、それでは天然ミネラルも損なわれるし、「自然の塩、海の、太陽の恵みから生まれた塩なのに、そんな工業的な手を加えたくない」と反論する声も多いらしく、圧倒的にウェットでグレイの塩が市場を占めています。 

実際、使ってみると粒粒もすぐ溶けるし、ビフテキにかけたときなど、舌の上でまろみある塩が溶けて肉汁と一緒になってすっごく美味しく、加工する必要なんてないと思う。

一方、日本の海塩の多くは、サラサラだったり細かい粒子だったりする。我がままな日本人のニーズに応えた結果でしょう。 この加工のためにどれだけ電力を使っているのだろう。いいじゃない、サラサラな塩じゃなくても。ちょっとした不便さが生活を豊かにするというパラドックス、あると思うんだけどな。 

外野+素人ついでに発言すると、原発の賛否についても経済的・安全面の観点で討議するのはもっともなんだけど、それ以外はだめなのかしら。 
悪であれ、善(?)であれ、原子力にはノータッチ、というスタンスをとってもいいと思うんです、広島・長崎・福島という歴史を持つ日本としては。 
感情的?ヒステリック?原爆と原発は違うのにって?
そういうことじゃないと思う。生き方の問題だと思う。

さて、ここフランスは大統領決選の日。 
先ほど、サルコジ大統領が投票に来たようで、道では「ニコラ(サルコジ)」コールがすごかった。多分今回は社会党のオランドが選ばれるらしい。このオランド、ポプュリストっぽくってキライ!20年位さかのぼったような公約ばかりだし。暗黒の5年が来るのでしょうか、フランスにも。 

日本もフランスも、世界も、難しい時代だけど、今が踏ん張りところと思って、現代人、がんばって生きていきましょう!