遠くに見えるのが凱旋門です。 |
寒さが戻った昨日の日曜日。
行ってきました、同性婚合法化反対デモ。主催する協会の名は、「Manif pour tous(みんなのデモ)」。これはオランドの「Mariage pour tous(同性愛者にも結婚を)」というスローガンをパロッたもの。
私としては、同性愛者が結婚することはいいと思うのです。
ただ、付随してくる「養子をとる、もしくは子供を人工的につくる」というのには反対です。
子供にそんなに複雑な環境を与えなくてもいいじゃないかと思うのです。
「物語などを読んでいても、普通は母親がいて、父親がいるけれど、自分は両性の両親がいない」もしくは、「自分の生物学上の親が誰かわからない」……この疑問を乗り越えていく子供もいるだろうけれど、そうでない子供もいるでしょう。この世はわざわざそんな複雑な環境を作ってあげなくても、子供が大人となって生き抜くのが難しい場所だと思うのです。子供の柔軟性に頼りすぎだと思う。
こう思っていても、私一人だったら、デモに参加はしなかったでしょう。この件に関しては夫がイニシアティブをとって我が家を道に連れ出しています。
そして、初めてのデモ体験は悪くなかったです。
何だろ、開放感があって、一体感があって、興奮もあって……ちょっと野外コンサートみたいな感じといったら不謹慎過ぎるでしょうか。
子猿達も、「デモって楽しいね」って。
こうして彼らもデモばかりしているフランス人になっていくのか……。複雑な気持ちです。
兄猿もお手製のデモ旗まで作って お祭り気分 |
それでもこの法案が可決するらしい。
直近の調査では、58%の人が同性カップルによる養子縁組に反対しているのに、ですよ。
民主主義って存在しないの?と聞きたくなる昨今のフランスです。
そしてふと、原発に反対している人があんなにいるのに、政府は原発推進している、どこかの国を思い出したりして。日本にいたら反原発デモ参加するわ、今の私なら。
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