2013年2月9日土曜日

フランス式父兄懇親会はプチ・デジュネ

昨日は、兄猿のクラスの父兄懇親会とも言える朝食会に行って参りました。

朝8時半からで、男の子の親は飲み物を女の子ママは食べ物、と担当分けされていましたので、私はリンゴジュースだけ持って行きました。今回は夫も一緒でしたので、私は最初の見世物-子供達が英語で歌を歌うというのだけ見て出勤。そう、働く親でも子供の様子を見られるように、共働きが多いパリでは朝食という時間帯を選ぶのでしょうね。ちなみにパパさんたちの姿も多かったですよ。



兄猿のクラスは30人弱です。みんな↑のような青い上っ張り(Tablier)を着ることが義務付けられているほかは、割と自由な校風です。
この学校では幼稚園の年長組から英語を教えていて、小2の兄猿の英語の授業は「Advanced English(上級者向け英語)」という名称。
笑っちゃいます。小2で何がAdvancedなのでしょうねぇ。実際英語の歌とやらも、思いっきりフランス語訛りでした。

はて我が兄猿……ほとんど口を動かしていませんでした。
1歳から4歳まで英語圏で暮らしていたというのにすっかり忘れちゃったみたいですし、シャイなのでいつも先生からは「もっと発言してほしい」と言われている彼なので覚悟してたけれど。

それ以上に最近気になっていたのは、学校での出来事ばなし。
「今日は誰々に押されて転んだ」
「今日は誰々が水鉄砲みたいなもので顔に水かけた」
「手袋は誰々が盗って取れないところに投げた」
「誰々がいつもボクのおやつを盗っちゃう」
エトセトラ、エトセトラ。

いじめられているのかしらって気になっていました。でも、それでも学校が楽しいっていうし、何かがあったときは先生に言ったり、自ら保健室に行ったりしているし、大の仲良しの女の子のお友達もいるし、と良い方に取るようにしていました。

昨日の朝も、クラスメートと交わることなく、ずっと私と夫といっしょにいて、まぁ、他の多くの子達もそうだったからいいけれど、でもいつも一人なのかなぁって。

で、夜、夫に、懇親会で先生は何と言ってたか、と聞くと、まず、勉強は少しマシになったけれど、相変わらず、「月に行っちゃってて」(要はぼーっとしている)、自分のしたいことを優先するから、中々クラスのペースについて行っていないって。
で、友達との様子を見ていると、同じことで、みんなで遊ぶときも、自分がしたい遊びを始めて、友達が付いてこなくっても勝手にやっていたりで、時々、そんなことからからかいの対象になっていたりするって!

もう聞きながら沈痛な面持ちになってしまった母猿。兄猿が招いた種とは言え、一人で、からかわれたりして可哀そう。どうしよう。

……でも、兄猿と性格が似ている夫は、「だから、大丈夫」と結論づけます。
「!!?大丈夫って、何が?」
「だって何かあったら先生が『私のところに来るのよ』って言ってくれてたからアイツも味方がいることを知ったし、まっ、何だな、自立心が強いから、こういうフェーズもあるさ」
「……」
「それに、一人って認識がないから、友達が少なくっても傷つかないと思う。からかいもまだいじめの域じゃないと思うし、そんな感じしなかったよ。」
……そんなものかしらねぇ。まだ心配だけど、夫もこうしてりっぱに大人になっているから大丈夫なのかしら、なんてまた都合良く考えたりして。

そんな昨夜、兄猿が絵をくれました。大した絵でもないの公開する親バカさをお許しください。



乗り物が大好き、新幹線大好き、そして雪遊び大好き。これを合体させた絵です。

北国で雪が降る中、白い列車が走る。車窓の中には、窓に顔を張り付け外を見る少年……。

……そんな情景を思い浮かべました。

下には、Pour la famille、家族のために、と書いてあります。
自分が好きな物は家族も好きだろう、と疑うことなく絵にして贈ろう。そんな自己中無垢な兄猿め。

こういう絵を描いているうちは大丈夫かな、って思いました。楽しいことが頭の中にいっぱい詰まっているんでしょうね。

また長くなりましたが最後まで読んでくださりありがとうございます!
どうぞ良い週末を♪