またゆっくりと座る時間がない週末が終わり、昨日、月曜日の朝にこのブログポストを書き始めたものの、頭が真っ白で、何書きたいのか、思い出せず……。もう毎日、走る走る、って感じ1日が終わっています。ふと、立ち止まったときに、「あ、あれについて書きたい」「これについて共有したい」と思っても、ブログってそのときの気持ちのモメンタムがないとね。いつか、この忙しい日々を懐かしく思い出す日が来るんだろうな。
今朝は、折角張り切って写真を撮ったので、日曜日のポトフについて書きます。
ここ一週間、少し寒さの緩んだパリでした。
金曜の夜に義理の母より電話がありました。
普段電話があまり鳴らない我が家です。電話は十中八九、義理母ですので、取るのは夫が担当。
「え、日曜、うんまぁ、え、ポトフ?そうだね、寒いしね」
と言いながら、目で私にお伺い立てる夫。
「しょうがないよね」と肩をすくめる私をみて
「はい、伺います、ありがとうございます」と観念したように答える夫。
冬になると、我が家ではこうして日曜日はポトフ・ランチに招かれるのです。義理家族と過ごす、日曜の午後……。ま、慣れてきましたが。
さてポトフ。Pot au Feu、火にかけられた鍋ってことかな。
まぁ、日本でいうおでんの様なものかと。
牛のスジ肉の塊を野菜と共に火にかけた料理です。
大鍋でゆでます。ポロねぎ、人参、ハーブ類、白いのはオッソブッコのような骨です。 |
フランスでは、野菜とお肉を取り出して食べ、ブイヨンは別にして食べることが多いです。
柔らかくなったお肉 |
でも、正直言ってあんまり感動したことがなかったのです、ポトフ。
ちょっと水っぽいというか、プレーンすぎるというか。
あと、自分で作るときは、その日ではなく、翌日に食べることにしているのですが、そうすると、牛肉の脂のすごいことがわかります。お鍋の上一面にバターのごとく、5ミリ位の厚さに固まっているのです。
向田邦子の短編に、牛肉の脂のしつこさについて書いてあったけれど、本当にそう。義母はこの脂が好きで、取ったりしない。なので、ブイヨンも脂を飲むようです。
私の中ではいまいち人気のないポトフでしたが、夫が思い出したあるソースのおかげで、実はこの冬、私の好物になっていました。
Sauce Ravigot、ラビゴットソースというものです。
レシピ本によると、オリーブ油、からし、ワインビネガー、塩コショウ、ケイパー(よくスモークサーモンに添えられて出てくる、小さな緑のピクルスみたいな、あれ)、玉ねぎのみじんを混ぜるだけ、となっていますが、夫の記憶では、必ずゆで卵の白身のみじん切りも入ってた、というのでそのように作ってもらってます。この酸味とコクのあるソースを付けて味の抜けた肉を食べると、牛肉の滋養みたいなものが蘇り、同時に酸味が刺激的で美味しいのです。
昨日は賢くも(自画自賛)、義母には夫のレシピでね(作ったのは私だけさ)、と説明したら、「さすが我が息子、おいしいおいしい!」って喜ばれ。
ラビゴット・ソース |
うちの子猿たちもクレープが大好きですが、日本のように生クリームつけたりとか、バナナ入れたりとかは、複雑すぎで苦手。チビ猿は砂糖かけただけ、兄猿は砂糖かけてレモンを絞って食べるのが好きです。
シンプルなのもおいしいよね。
おやおや今日は雨降りのようです。
でもちょっと嬉しい...セールで新しい雨合羽を買ったのを着れる!ではいざ出勤、いってきま~す!