2012年11月19日月曜日

初冬はショソン・オ・ポムとともにやってくる

11月半ばとなりました。
一年あっという間ですね。
パリのこのところの気温、最高が10℃くらい、朝が5℃くらい。激寒の2月を思えば、これを冬の初めと呼ぶにはあまいかな。
でも晩秋は過ぎてしまったと思うのです。
街路樹は裸んぼになってしまったし、晩秋と言えば「秋の夕~暮れ♪」なのに、朝8時頃、薄闇の中家を出て、夕方6時の暗闇の中帰宅する日々。

そんな週末、確かなる季節の足音を聴いたので写真でお伝えします。

ブドウ、緑のがChasselass、紫のがMuscatという品種。
野趣に富んでいて芸術的に美味しい。

秋の終わりに美味しいのが収穫されるんだけど、土曜日に買ったこれは
もう甘味が少くて。
今シーズンはこれが食べ納めかと。

そして早くもチューリップがマルシェに出てきました。
チューリップって、私にとっては、パリの冬の花なのです。
冬から春にかけて、10本5ユーロ~くらいで色々な品種のが登場します。
ある日、仕事から帰ると偉大なるSt Philipe Neriの胸像にぬいぐるみの襟巻が。
子猿がしたのか、お茶目なるベビーシッターさんがされたのか、不明。
暖かそうでよござんした。
Clementineと呼ばれるみかんも冬のフルーツです。
日本でもみかんと言えば炬燵ですものね。
こちらはバレンシア産で美味しゅうございました。
冬は林檎とともにやってくる。
既に、落ち林檎で林檎ジャム、林檎のPate de fruitというお菓子も作り済み。

今日は、林檎を火にかけ……
パイ生地で包み……
10分ほど高温のオーブンで焼いた、Chausson au pomme、「林檎のスリッパ」もどき。
英語ではApple Turnoverっていうのと同じです。
熱々をフーフーって食べると、
昔中学高校の頃、学校帰りにマクドナルドで食べたアップルパイを思い出します。
こんな週末でした。
そうそう、今週は初めて島田雅彦を読みました。面白いですね。もっと難しい話を書く方かと思っていました。
「絶望するのに飽きたら希望が湧くってものさ」
という最後のセリフが気に入りました。消去法的な前向きさが現代(イマ)って感じ。

皆さまの週末はいかがでしたか?

どうぞ身体を労わることを忘れずに、良い一週間をお迎えくださいね!