最近は山本周五郎にはまっています。井上靖以来のマイ・ブームです。
職業作家とはこういうものか、というような、淡々と地味に書き続けている姿が想像できるような文体・プロット。いぶし銀の輝きです。
何よりも好きなところは、彼のメッセージです。
死に方にこだわる武士時代を書きながらも
「生きることにこだわれ。討ち死にするまで生きろ!」という、アンチ・切腹派のキャラクターがイイ。
そう、生きてこそ人間。命って大切。しがみつけ。
すっごく渋くって、どう考えても青少年の推薦図書になりそうもないけれど、若い人にも読んでもらいたいなぁ。力強いメッセージですよ。
黒澤監督が好きだったそうなので、今夜はYoutubeで探し出してみます。