2011年3月27日日曜日

きれいな心、きれいなお金

ニュースのヘッドラインを見ると、アメリカのどこかでは日本のために、ウォーキング・チャリティ、ワシントンでは、被災者援助の桜祭り、など胸温まる行事 が沢山あるようです。世界のビッグなミュージシャンらもこぞって義援金コンサートなどをしてくれると、本当に日本のファンを大切に思ってくれていたんだ な、とうれしくなります。

今週末はパリでも、色々なところで日本の震災のためのチャリティー・イベントがあります。ブロカントといわれるバザー、コンサート、などなど。

金曜日、近くの幼稚園では、日本人ママさんたちが募金活動をして、一朝にして、千ユーロ近く募ったそうです。ママさんチーム、ブラボー!フランス では、メディアがかなり扇動的というか、悲惨さを大々的に流してくれたお陰(?)でしょうか、皆さん同情を寄せてくださっています。

18区の区役所では、義援金用募金箱が置かれていて、中に沢山、現金・小切手が入っていたって。

拙宅でもミニ・チャリティーというか、プレ・ブロカント(バザー)をしました。

もともとは、この日に「魚シ・マダムの会」という、優雅なのか、その反対なのかわからないランチ会をすることになっていました。
魚シとは、北海水産から魚を共同で買うシンジケート。近所の日本人らで組んでいます。
そこにこの地震。何かしよう!ということに。で、色々ある、ブロカントに出品するものを拙宅に集結することになってたので、まずは私たちの中でまず、プレ・ブロカントを、という運びになったのです。自分達の出品物を買いあう。
結果は、15人で、230ユーロ!
これを会社が1対2マッチングしている方に託して、募金すれば、690ユーロになる。
被害の大きさに比べればピーナッツですが、でもないよりまし。
それに、このお金はきれいな心で作られたものです。
魚シには福島出身の方とか、電力会社に勤める方などもいらして、皆さん色々な気持ちを抱えて、物品、お金をだしています。

今回の募金活動の中で、色々な声を聴く機会がありました。
私は得てして、拝金主義に走ってしまうところがあるのですが、ある方は、「今回の被害は本当に悲惨なもの。募金額も大切だけど、同情と、鎮魂の願 いを込め、しめやかに行いたい」と言われて、地味ながらひたむきに自分のできることを一所懸命考えながら動いてらっしゃって、頭が下がりました。
ホント、ホント。お金なんて趣向を凝らせば、もしくは商業的になれば、かなり集められるのかも。
またワタクシ、チャリティーもああしよう、こうしようって、皆で盛り上がっていると、いつのまにかチャリティなのか、お祭りなのか・・・。ついつい雰囲気に流され、心は置いてけぼり。これ私の話です。

募金を預かるとき、チャリティ活動をするとき、このお金の重みを、そこに託されている同情の思い、復興の願いを確認しながら動こうと思います。