木の皮を食べに、山から下りてくるそうです |
家族にとっては初の日本スキー。
私にとっては、25年ぶりくらいの日本のゲレンデです。
……と書きながら、25年って四半世紀か。
ずいぶん時が経ったんですね。
昨日のことのようなのにね。
こんな風に、今回日本に帰ってきてからは、「思い返せば、あれも何十年も前」なこと多くて、
でも、この時の長さを実感することができず困惑してます。
さてスキー。
今回、何に驚いたかというと、がらがらだったことです。
週末でさえ、リフトに並んだ昔が信じられない空き方。
週日なんて、貸し切り状態でした。
日本はやっぱり不況で老齢化しているんですね。
ほら、だーれもいないの! |
「スキー、水泳、テニス、これができないと現代フランスにおいては、ミドルクラス失格」
と夫が嘲笑気味に言うほど、フランスではスタンダード化していますから、スキー。
すごいスピードで飛ばす子猿たち |
2週間丸ごとスキーという家族も少なくありません。
学校や行政が子供向けスキー合宿を催すことも多々。
こうして、誰も彼もがスキーを習得していくのです。
コストは日本もフランスもそう変わらないのに。みんなどこからそんなお金が出てくるのでしょう。
文化(⊂スポーツ)にはお金を惜しまない、というのは、正しいお金の使い方なのかもしれませんね。
子供の頃は、スキーなんて余裕のある家庭のコだけ、もしくはスポーツ好きな家庭のコだけのものでした。
それがバブルになって誰もにとって手が届くスポーツになったけれど、90年代後半からはスキー人口がどんどん少なくなったって聞いています。
私の初スキーは高一の時でした。
せっかく貯めたバイト代を出し渋る私を、「行こう行こう」って仲良しグループが引っ張るから行ったものの、ゲレンデに着いたら、「アンタは滑れるようになるまでスキー教室!」と放り込まれ。本人たちはスイスイと滑っちゃって……。
全く優しいのか薄情なのか分からない悪友達でした。
あのときの皆はどうしているんだろう。
Kちゃんはタイに定住しているというから、スキーなんてもう縁がないかしら。あんなに上手だったけれど。
やはりパラレルでスイスイだったTちゃんは、どうしているだろう。
Eちゃんは、Aちゃんは?
皆がこの荒波を生き延びて、時折はあの頃のような笑顔を浮かべていることを願うばかり。
お~い、みんな~!
アンタ達のおかげで、私、スキーできるようになったんだよ。
今年なんて、あんまり空いているもんだから、板も揃うようになったんだよ~。
ありがとう、ありがとう、ありがとう。
こんな想い出をありがとう。
あんなに笑い転げた16才をありがとう。
・・・そんなことを思ったりしたスキー旅行でした。