イエス様がこの世から身を隠された金曜日。今日はクリスチャンが喪に服す一日です。 大人は断食すべき日だけど、もうそういう人も少ないでしょう。
子猿の学校では、給食のメニューは「Bol de riz」、ご飯一膳にトマトソースをかけたものだけです。学校給食を取っていない拙宅では、「残り物チャーハン」。
子猿に「いつもと変わらないね」と言われてしまいました。
「今日学校でご飯食べる子は、余ったお金(給食費マイナスご飯一膳分)をるぺの子に送るんだって」
「ペルーっ!」
「そうルペ」
……チビ猿は、文字を書けばさかさま、ちいさいと言おうとすると大きいと言ってしまう、先天性あまのじゃくなのです。いつか治るのだろうか。
週末買出しの帰り、家の隣の高級レストランを覗くとに、今日はおじいさんが一人だけ、ランチしていました。
「お得な」定食が100ユーロ、アラカルトで食べたら軽く3百ユーるくらいかかりそうな高級レストランなのですが、普段はこんなに高いのに、ビジネスランチの需要などでいつ見ても満席近い店なのに、こんなに空っぽなだなんて!無宗教の人が多いようでいて、やはりカトリックの国なんですね、フランス。
夜ご飯は塩鱈のグラタンです。塩に漬けられた鱈の身を混ぜたマッシュポテトに、バタとガーリックを乗せてをオーブンで焼く。本当は断食すべきなのでしょうが、できないのならせめて粗食しましょうと、夫の実家の聖金曜日の定番メニューです。こういうご家庭も多いのでは。
さて、お迎えまであと20分。今日は教会にも行けそうもないですし、せめて少しだけでも静かに過ごそうかと思います。
皆様、どうぞ良い週末を、そしてどうぞ喜び一杯の復活祭をお迎え下さいね!