2016年1月25日月曜日

気持ちがもやもやしているときは料理に限る、の巻

年末に撮った山茶花
今は花も終わり、カラカラになった落ち葉掃きで朝が始まります
零下の横浜より、お便りします。寒波が押し寄せ、降雪が期待されましたが、その気配はなく、今朝も一面広がる青空です。

先週は、ちょっとした出来事があり、気持ちがそわそわ。しばらくは結果が出ないことなので、それまで落ち着かないだろう、という、嫌な状況です。でも健康に関することでも、金銭に関することでもありませんので、どうぞご心配なく。

今までなら、こういう状況だとキーキー言ってたと思うのですが、今回はそうでもない自分に、「大人になったじゃない!」と感心しています。亀の甲より年の劫とはよく言ったもの。アラウンド・フィフティーですからね。
内から、「落ち着こうね」と自制する声が聞こえ、「大丈夫、乗り越えられる」と自分を信じようとしている自分、あれ? こんがらがってますね。
とにかく、今までのように、動揺に乗って揺れまくるというより、荒れる海の中で均衡を獲ろうとしている、そして獲れそうな自分がいることに感心しているのです。
次いでに今、書いていて気が付きましたが、自信って、自分を信じるって書くのですね。みんな知ってるって? 自分を信じる=自信、なんか感動。
こういう精神状況のときは、料理するのが私のトランキライザー。
伊予かんとポンカンで夫の好物、ビター・マーマレードを作りました。
柑橘の匂いが家中に広がり、精神安定効果があるという柑橘、

アロマテラピー効果もあったかな?
今朝は、夫と最悪のケース (いずれにせよ、皆さまにご心配していただくほどのことではありませんので、どうぞ小心者が小さな羽をバタつかせている、そんな状態を想像して笑っててくださいね) になったら、ああして、こうして、と策を練っていると、兄猿が、
「人生には良いことも悪いこともある。そんなに悪い方ばかりに考える必要ないでしょ。チャンスがくるかもよ
と、まるでラ・フォンテーヌのようなトーンで夫を諭すので笑っちゃいました。

同時に、いつから「最悪のケース」を想定するような大人になったんだろう、私も昔は、兄猿顔負けの能天気だったのになぁ、とアラフィフに至るまでの道のりを振りかえってしまいました。

思いがけない不運を経ていくうちに 人や社会への不信感が高まって、
「だまされるな」「身を守れ」
と、最悪ケースに備えて生きる大人になってしまった。 しょうがないといえばそうだけど、寂しい人になったともいえる。
運命や人、そして社会を信頼して、楽観的に生き、期待を裏切られても、そのショックを受け入れ立ち上がり、気持ちの切り替えをすっきりとできる、そういう人にワタシはナリタかったなぁ。
ま、いっか。

さて、サンデーローストならぬ、サタデー・ローストは、沖縄の長寿豚↓でした。こんな感じに仕込んで、

三か所切り込みを入れ、
真ん中はプルーン、両側にはローズマリーとニンニクスライスを挟み

全体にタイムと塩コショウを刷り込み、
タコ糸で縛って、オリーブオイルを塗りたくり、
玉ねぎとセロリの上に置いて焼きます
この日はめったに作らないジャガイモのピュレーと共に頂きました。
どうしても義母のようにおいしいピュレにならない……。
なんか靄がかかってますねぇ、この写真。

油のついた手で、レンズを触ったのかな。拭いておきます…。
もう一つの、私の精神安定剤は、書くこと。
こうして書いていると、気持ちが落ち着いてきます。

何があっても、大丈夫大丈夫。
健康であることを感謝し、一日一日をしっかり歩もう、
書いていると、そんな気持ちが強まるのです。
皆さんの精神安定剤は何ですか?

さて、姉が編んでくれたマフラーぐるぐる巻いて、ウォーキングに行ってきます。
公園の冬枯れした景色が、これまた美しいのです。

そんなこともこの次に書きたいと思います。
皆さまもどうぞ風邪など召しませぬよう、ご自愛くださいね!







2016年1月18日月曜日

小さな喜びとアッシ パルマンティエ

今朝は6時前に起きました。やけに暗いなぁ、と思いながらカーテンを開けると、うす曇りの空の下は真っ白。
横浜はこの冬初めての積雪となりました。
フェースブックでは、横浜で初めて冬を迎える外国人の友達が何人もこぞって早朝から「初雪、初雪!」と写真を載せまくっているのが微笑ましい。

私も雪が降ると、静かに興奮してしまいます。そして、「静かに」というのが雪ならでは。
雪が降ると、なぜか街中が静かになりませんか。道行く車も、家の中も、音が雪に吸収されるのでしょう。
私の心もしんしん。こんな落ち着いた気持ちにしてくれる、雪って素晴らしいです。

こんな寒い日は、ゆっくりと料理でもしたくなりませんか?
今日は久しぶりに そんな「ゆっくり料理」について書いてみます。

フランスの家庭で冬によく登場するゆっくり料理といえばポトフです。
日本でポトフなんていうと、少し気取った料理に聞こえるかもしれません。
でも、Pot au feu……直訳すると火にかけた鍋、日本の鍋、おでんとそう変わらないものなのです。

わが家では、ルクルーゼの鍋に、玉ねぎ、セロリ、ニンニク、ショウガ(普通入れないけど、私は何にでも入れちゃう)のみじんをバターで軽く炒め、そこに煮込み用の牛肉(できれば骨つき)を大き目にカットしたものを入れ焼き色をつけ、ローリエやタイムなどのハーブと共にたっぷりの水でコトコト煮る。何時間か経って、肉がフォークで刺すとほぐれそうに柔らかくなって来たら、ニンジン、カブ、長ネギ、キャベツなどをお肉と同じくらいに大き目に切ってを加え、塩コショウして1時間くらい煮る。後半の30分前にはジャガイモの皮を剥いて加える。これでおしまいです。

牛肉は、しみじみとしたおいしいスープが取れますよねぇ。鶏臭さとか豚骨のくどさもなく(当たり前ですが…)、男っぽいけど品のいい味。
ポトフの肉自体はそんなに好きでもないけれど、このだしは大好きです。ひとスプーンごとに、スープが骨を伝わり、直接体の血に交じり、熱や力をもたらしてくれるように感じます。

なので、ポトフの時は、しっかりスープが取れるよう、お肉は多めに投げ込みます。そもそもお肉、残ってもいいのです。
何故ならポトフはいくらでも再利用できるのですよ。

翌日は、まず冷えて凝固している脂を取り除き、お肉を取りよけ、ジャガイモも残っていたら取っておく。そして残っている野菜を一度取り出し、サイコロ風に切ります。
別途トマトを湯剥きしたものも、同様に切ります。
で、スープにこの野菜とトマトを入れて温めればミネストローネの出来上がり。
パスタを入れてもよし、仕上げにオリーブ油を垂らしてもよし、パルメザンを振ってもよし。

翌々日は、アッシ パルマンティェにします。
出来上がりの写真を撮ったのですがこちら(クリック)の方がおいしそうかな。
イギリスのシェパーズパイと似た料理です。
シェパーズパイは、ラムのローストの残りを使いますが、アッシ パルマンティェはこうしてポトフの残り物で作る……お国柄が出ていて、面白いですね。

まず肉を刻みます。繊維を切る方向で薄切りにすれば、あとは自然とほぐれます。
残っている野菜があれば同様に刻みます。

残っているジャガイモ、そして足りないようであれば、新にジャガイモをゆでつぶします。
冷えたジャガイモの場合は、おろし器を使って粗目の鰹節みたいに削ります。バターをたっぷりと混ぜます。

パン粉にオリーブオイルとタイムなどのハーブを混ぜたものをトースターで焼きます。

お肉、野菜をグラタン皿に広げ、残っているポトフのブイヨンをひたひたにかけ、必要であれば塩コショウをして味を調え、そのうえに、先ほどのマッシュポテトを重ね、さらにバターを置きます。
フランス料理を作るときにバターはふんだんに使いましょう。
カロリーやコレステロールなど怖がってはいけません! 
そのうえに、ピザ用のチーズとか、グリュイエールチーズをおろしたものをまんべんなくかけ、さらに先ほどのグリルしたパン粉を振りかけます。
パルマンティェという名前は、その昔ムッシュ‐ パルマンティェが
フランスにジャガイモを広めたところから来ているとか。
で、180度のオーブンで上がこんがりと色つき、グラタン皿の端から、お肉のスープがぐつぐつ言うまで焼く。大体30~40分くらいでしょうか。
チーズを忘れて、慌てて最後に乗せたもんだから、
なんかイマイチに見えます
これをハフハフ言いながら食べると小さな幸せを感じられること、保証します。

小さな幸せといえば、昨夜はラザーニアを作ったところ、やはりハフハフしながら、男子三人、「おいしい!」「あつ~い!」「おかわり~!」と、きれいに食べてくれました。
今までは、大好物とはいえいつも残っちゃってたのに。
空のグラタン皿を洗いながら、子猿たちは着実に成長しているんだな、と喜びをかみしめた母猿でした。

さて、今日は何にしよう、買い物、寒そうだなぁ、と出渋っていたら、近所の友人がコストコでピザを買ってきてくれるって! 昨夜のラザーニアに似ているけれど、いいか。
オーブンで温めなおして、今宵もハフハフと食べてもらいましょう。

皆さま、風邪など召しませぬよう、どうぞご自愛を~!

2016年1月16日土曜日

2016年の抱負



 
冬休みはハワイに行ってきました
皆さま、新年が明けて、こんなに遅くご挨拶するのもどうかと思うのですが、それでも、おめでとうございます!2016年が皆さまにとって喜びで満たされる一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

私の年末年始は超ダラダラでした。
クリスマス明けから、よくもこう眠れる、と自分でもあきれるほど居眠り姫(ばあさん?)となり、そうこうしているうちに、風邪を引き、さらに寝続けた年明けでした。おかげ様で、今は充電バッチリ。
ハワイの海は、海というより、海洋とか、大洋って感じの雄大さを感じました
回復期の勢いで、今年は新年の抱負をここに記すという、大胆なことをしてみようと思います。せっかく、暦がこうして節目を刻んでくれているのですから、私も心機一転を試みようじゃないですか。


今年の初歩きは、ここ、キーラウエア山でした。
まずは、昨夏よりふと始めたウォーキング。今年も続けよう、そして月間100キロ歩くことを一つの目標としようと思います。100キロというとすごい感じでしょ? でも日割りしてみれば普通の人でもできないことではない。
キーラウエア、噴火中のところもある
ハイキングコース、近くでみると、結構すごい。
マグマの海だったときが容易に想像できます
でも実際はこんな感じで歩きやすかったです。
6.4キロ、楽勝楽勝。
第二の抱負は、もっと色々書く一年にしたい、ということ。
フェースブックや携帯写真などの影響で何かと映像で自分の気持ちを発信しがちなこの頃ですが、
文章でなくては伝えられない気持ち、というのをきちんと表現できるようになりたい!
と、年末年始の寝たきり生活の中で、久々に手にした井上靖や、山田太一さんのエッセーを読んで思ったのです。
あんな風に鮮鋭に、自分の感じたことを書ける才能、いいなぁ。羨ましいです。

第三の抱負は、フランス語を上達させること。こちらにもフランス人の仲良しがいますが、会話中に、「今、彼女を見失った!」と感じるとき多し。発音、語彙数、文法、すべてがいい加減ですからね、私のフランス語。
ということで、今年の目標は、友達を迷子にさせないフランス語を目指すこと。また、気軽に、身構えず、「あとでいいかな」と先延ばし症候群とならないでメールを書ける程度の書く力を身に着けること、です。
まずは、教育テレビのフランス語講座で基本から、とみてみると、なんと深夜か早朝の放映なのですね。よし、早起きは三文の徳、朝6時からのを狙ってみますか。

……と書き連ねていますが、〆に、ハワイらしいピンク色の夕日を載せましょう。
素敵な旅行でした。感謝です!
ハワイでは、姉や昔からの友人にも会えて、Reuniteできて、とても嬉しかったです。大切な人の笑顔を見れると、喜びやら感謝の気持ちやらが湧き水のようになって胸をいっぱいにしますね。

ということで、〆の〆に今年の最大の抱負は、というと、たくさんの方にお会いすることです。
出不精な自分にはっぱかけながら、外へ行こう! と思います。
どうぞよろしく!