2014年12月15日月曜日

最近の兄猿

今年も登場、聖歌隊のネズミどん。
ご無沙汰しております。師走に入り、文字通り、クリスマス・ショッピングやら、学校の用事やらで走り回っておりました。

子猿たちも学期末でイベントが続き忙しくしてましたが、冬休みに入った途端、緊張の糸が切れたのか、日曜日に兄猿が熱を出しました。

最近また背が伸び、すっかり少年と化した兄猿も、熱にうなされ寝ている姿はまだまだ幼く何故かほっとする母猿。


熱を出した前日は、こちらに来て以来仲良くしていた友達に、冷たくされて、とまどい、悔し涙まで浮かべていました。


それでも、翌朝は、熱っぽい顔をしながら、

「きっと、昨日は、自分の家に大勢の人が来て、大きいコもいたから、興奮して変だったのかも。きっと今度会うときにはいいコになってると思う」
といつもながらのポジティブ・シンキングです。

2014年、兄猿にとって絶好調すぎるくらい楽しい一年だったと思います。最後にちょっとがっかりすることがあって、そして熱のおかげでちょっとスローダウンするくらいでちょうどいいのかな?


夏に日本に来て、英語環境のインターに放り込んで「どうかなぁ」と思ってたけれど、インターの子供たちは、のどかというか、穏やかというか。また一クラス12名前後と少人数なこともあり、みんなやさしく、お誕生日にはクラスの男の子全員を招いてくれるし、みんなに受け入れられて、兄猿、とてもうれしかったと思う。


パリの学校も良かったけれど、私立とはいえ、1クラス30名以上いれば、グループ化するし、グループ化すると孤立するコもいる、フランス人は小さな意味でコンペティティブなコが多いと思うし、勉強に対するプレッシャーも強かったし、......今振り返ると、なんていうか、もっと緊張を強いられる環境だったと思う。


今の学校は、この点においては、まさに逆。プレッシャーをかけない、自信を養う。これを徹底しているよう。

一つの例を挙げると、小学校4年生(日本のシステムでは3年生)では、まだスペルについてうるさく言いません。私のように、それ違う!汚い!と怒鳴っていると、書く喜びをしぼませてしまうらしい。今は、想像力のまま、思ったままに、自由に書くことが大切とか。(それにしても、字汚いし、解読不可能なんですけど……)


カリキュラムも、算数と音楽、日本語こそあれ、他の、国語、社会、理科という科目はなく、代わりに「読むアトリエ」「書くアトリエ」「課題」というクラスがあります。
読むアトリエでは、グループで本を決め、それぞれに読んでは、疑問に思ったこと、面白い表現と思ったところ、語彙の発見などを話し合うようです。
書くアトリエでは、小説を書いているようです。登場人物のキャラクター構築とか、指導があるよう。
「課題」というのは、たとえば、最初の課題は「脳」。脳の各部位の働きなどをグループで調べていましたっけ。その次には、人の感情について調べたのかな?最後にはいっちょ前に、パワーポイントを使ってプレゼンしたようです。

この学習法が、兄猿にはとても楽しいようで、先生やクラスメートもポジティブなコメントを寄せてくれるもんだから、やる気が出て、最近は「ボクは小説家になるかも」とか、「発明家になるのもいいかも」などと言ってます。以前は「パン屋になる、そしたら食いっぱぐれないから」と手堅い(?)こと言ってたけど、今はもう少し自分の可能性を信じる気になってきたのかな。

だじゃれ好きのちび猿
一方、家ではダラダラ、永遠のベイビーなチビ猿も、学校ではそれなりに集中力を持ってやってるよう。「彼は言葉もままならないのに、いつも果敢にユーモアのセンスを発揮しようとしているのが素晴らしい」とコメントを頂きました。
……これが「素晴らしい」ことかどうかは分かりませんが、英語できなくても、ふざけようとする、アヤツのふてぶてしさが、ある種、うらやましかったりもします。

……さて、こんな兄弟猿をイメージして書いた子供向けの小説、ついに紙での出版準備が整いました。第一巻は1月中に紙の本としてアマゾンにて発売される予定です。

児童書なので子供には紙版がいいと思うのですが、もし「読んでみたい」という大人の方がいらっしゃるのでしたら、Scribdという米大手サイトに電子書籍版をアップロードしました(無料)。これをEbook リーダーなり、スマホなり、PCなどで見て頂ければ幸甚でございますです。

ただ、このサイトは、ルビに対応していなく、たとえば、「対応たいおうする」という風に漢字とひらがながダブルで表示されています。ウチの子猿たち向けに、小2以降の漢字全てにルビを振ってあるので、読みにくいようでしたら悪しからず....。

何卒よろしくおねがいいたしますです。
電子書籍版のURLはこちらです↓
イサムとタケルのミラクルジャーニー 

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