2014年6月25日水曜日

横浜便り

横浜のアジサイは現在五分咲きといったところ

ご無沙汰しております。

ようやくブログを書くゆとりができました。

横浜に到着してから一週間が経ちました。

「忙しいでしょう」「大変でしょう」と皆さんに気にかけて頂いておりますが、意外なほどに、そんなに忙しさも感じず、疲労も過ぎてしまえば忘れてしまう程度のものだったようです。ですので、どうぞご安心ください。
ただ、18年ぶりの日本生活ですからね、すっかり浦島太郎状態。一つ一つのことに時間が掛かってしまうのはしょうがない、と観念しつつ、ゆっくりとリハビリ中です。

パリでの最後の3日は大変ではありましたが、何とか片づけを間に合わせて発ちました。

「がらん」としたパリのアパート。
すでに懐かしく、恋しい。
たくさん忘れ物をしているような気がする中、わが懐かしのANA機にて羽田に向かいました。

久しぶりのANAは、昨年搭乗したエミレーツ航空と比較すると、日本の長年の景気停滞を感ぜずにはいられないサービス内容でした

例えばワインやシャンパンなども、私が勤務していた20年前と比べると随分価格を抑えたセレクションだし、シートテレビのチャンネル数も、エミレーツとは比較にならない少なさでした。

でも、一方でマテリアルの乏しさを補う努力がそこら中に感じられもしました。


例えばワインも、フランスのGrand cruはなくても、南アなどの新天地から美味しいワインを厳選しているのがわかったし、機内キットなども、シンプルだけど必要な物は全てある。食事もフォアグラはなくても、普通の食材を工夫して美味しく調理されているし、シートも心地よかった。

そして、何といっても、CAさんたちの過剰でなく、物静かなサービスが良かったです。
昔働いていたことが誇りに感じられるような見事な働きぶりでしたよ。

一つだけ提案するとすれば……もっと子供向けのギブアウェイやチャイルドミールは楽しさがあってもいいのかな、と思いました。コスト的にはそう痛くないと思うんだけど。私も子供の頃にもらったパズルとか鉛筆とかの思い出があるくらいだから、子供にこう、ロイヤルティーを植え付けておくのは得策だと思うし、親も、子供に優しくされると「やっぱりいいわぁ、このエアライン」って単純に思うもの。

エミレーツは、プレゼントのシャワー+チャイルドミールにはお弁当箱に使えるものがついてたり、ギブアウェイには、エミレーツのロゴ入りのミニリュックがあり、うちの子猿たちの外出には何かとこれを使ってますが、これって結局エミレーツにとってはよい宣伝でしょう?
……とお節介おばさんです。
機内で頂いた「エコ・エンジン」なる手動扇風機で
涼を演出しながら歩く不思議な少年二人
そしていざ羽田到着!
羽田が国際便の離着陸を再開したことは、横浜に住む私たちにはなんとありがたいことか。
車だったら30~40分で着いちゃう。
そして新しい「我が家」。
1週間経ち、いまだにがらんとしている
船便は7月にオランダを出て、一ヵ月半かけ、横浜に入港するそうです。ロマンを感じませんか!
今後2年間我が家となる借家は洋風建築なのに、とことん日本っぽくもある。
「日本の家は木の匂いがする」って夫が言います。確かにそう。畳の部屋がないにもかかわらず、畳の匂いが漂ってきそうな、そんな雰囲気なのです。
何がそうさせるのか。
思うに、パリもParqueといって木のフローリングの家が多いけれど、空気が乾燥しているから、木の匂いがしないのかな。日本の湿気、空気、風が木材をも生き生きとさせるのではないかしら。
木の匂い、生の匂い。

とにかく、この木の家、私も夫も子猿たちも大いに気に入りました。
なんかほっとするんです。
横浜の洋館が並ぶ辺り
ほっとする……横浜もそうかも。
何だかほっとするものがあって、Day1から昔から住んでいるような気になる。「3日住めば浜っこ」と言ってた生っ粋の浜っこの友人の言葉を思い出します。

緑が多いというもほっとする理由の一つだし、いろんな国籍の人がいることもオープンな感じでいい。

いろんな国籍……ここですれ違う外国人たちは横浜の風景に馴染んでいるように感じます。昔、子供の頃に広尾などで見かけた外国人は如何にもお金持ちそうで、違う世界を纏って歩いているによう感じたものですが、横浜で見かける外国人の方々はうっかりすると日本語で話し掛けたくなるような雰囲気の方が多い。日本での生活が長いのかしらね。

そうそう、日曜日には山手カテドラルの英語ミサに行きました。
90%がフィリピン人でね、みんなちょっとおしゃれしてて、失礼かもしれないけれど可愛いなぁ、って思っちゃいました。ジーンズ姿で、膝をつくことを知らない現代のパリの教会では見られない敬虔なる風景でしたよ。
ミサのあと、何人かの方に声を掛けて頂いて自己紹介などをしていると、白人でも黒人でもフィリピンの方でも、実に多くの方が英語はもちろんのこと、日本語、そしてなんとフランス語も流暢なのでびっくり。
子猿たちも、刺激を受けたようで、
「横浜の人はみんなたくさんの言葉が話せるんだね。じゃぁ、僕たちも英語話せるようにならなきゃダメか…」とため息ついてました。シメシメ。

……何だかまとまりのないルポルタージュになってしまいましたね。

でも図々しく悪文のままアップすることにして、また雨が降り出す前に出かけてきます。
梅雨まっただ中の横浜より、第一報まで、でした!

どうぞ良い残りの1週間を~♪