2013年11月12日火曜日

フランス人のこだわり、タルト・オ・ポームとジャガイモのソテー


見てください、この見事なタルトオポーム、林檎のタルト。
先日、義理両親の田舎の別荘にて、叔母のコンスタンスさんが作ったタルトです。

果物のタルトは、こちらフランスでは一番手軽に作られるデザートです。
Feuillettteという、ほらバターが入って何層にもなっている、ミルフィーユなどのあのパイ生地はスーパーで必ず売っています。2€もしません。それにただ果物を乗せ、フランス家庭なら大抵あるオーブンに入れて焼くだけです。

でも、これが難しいの!
生地が生っぽかったり、焦げたり、果物からジュースが流れ出ちゃったり。
生っぽくなるのを防ぐには、焼くときに天板を使わず、網というのでしょうか、グリルというのでしょうか、アレにクッキングシートを敷いて焼くと、下からも水分が蒸発できて、割と上手くいくというのを学び、果物の量を少な目にしたり、と工夫してきました。

でも、このコンスタンスさんは、天板を使ってたし、林檎もこれでもかと言うほど乗せていたのに、生地は全てこんがり、林檎もジューシーなまま。
コツはと聞いても、「バターを生地の下と林檎の上に乗せた」って。これは私もやってるけれどなぁ。
フルーツはたくさん乗せないとダメよ、と言うことでした。
年季の違いでしょうかねぇ。

昨日はコンスタンスさんに刺激され、久しぶりにチャレンジしてみました。
リンゴも今までより多めに乗せ、210℃にしっかり熱くしたオーブンに入れました。
ここまではいい感じでしょう?

でも、出来上がりは、こう。
何か干からびちゃいました。
もうちょっと焼きたい、というところで、子供の日曜学校の時間になってしまったので、オーブンの火を消し、そのまま中で予熱焼き、と思ったのがよくなかったのでしょうかねぇ。
生地はしっかり焼けているものの、林檎のジュースを吸って、なんだか柔らかくって締りがないタルトでした。

最近見えてきたのですが、フランスでは、このリンゴのタルトが上手く焼けるようになると、「オーブンをマスターしたね」という、家庭のシェフとして最高級の賞賛を受け、崇められるようなのです。
道遠し……。

もう一つ、フランス人のこだわる料理は、ソテー・ド・ポンム・ド・テール(長いのでPDTと略されること多いジャガイモ)、ジャガイモのバターソテーです。
これは、ジャガイモを小口に切って、弱火のフライパンにバターをたっぷりとり、ゆっくりゆっくりと火を通していくのです。ローズマリーやタイムを入れると良い香りがします。

私はなぜかこれが上手なようで、先日も気難しい義父から、もしかしたら初めてのお褒めの言葉をいただきました。前も、義母や義理の妹夫婦より、「これぞソテードPDTだ! 外はカリッとしてて、中はギュッと旨みが凝縮していて、見事にコンフィされている!!」と、まるで最高級ワインか何か見たいな褒められ方をされました。
日本人の、白いご飯が上手く炊けるか否か、でヨメとして合格か、失格か、っていうのとちょっと似ている? そんなこと言われても、ちょっと白けてしまうヨメだったりします。

だって、義理の家族と一緒のときは、台所仕事しているという大義名分の中、一人でいられる、というのが心地よく、料理も引き延ばすようにゆっくりとするからソテードPDTなどという、1時間くらい掛かる料理にも気長に付き合っているから、おいしくできるのだと思うのです。

……それにしてもリンゴタルト、悔しいなぁ。
おいしく焼くコツをご存知の方、ぜひコツを教えてくださいまし。
代わりに、餃子を上手く焼く秘訣をお教えしますから。


勿体つけるほどの秘訣ではないのでお教えします。
ズバリ、テフロン加工の利いているフライパンを使うこと。(それだけ?そうです!)

水入れて蒸らす前に、両面をこんがり焼くこと。
それだけです……
今日は紫キャベツとポアロネギ、マッシュルームと牛ひき、生姜で作りました。
そうこうしていたら、あぁ、三連休が終わっちゃいました。
しょうがない、明日からまた頑張りましょうね!