2012年6月30日土曜日

準備開始!

来週半ば、多くのパリの学校が休みに入ります。うちの子猿達の学校もそうで今週は父母を迎えたクラスでの「朝食会」があったり、通信簿もらったりすっかり終焉モードでした。
朝食会は、PTAがイニシアティブを取り、男子の家はヴィノアゼリーと一括されるクロワッサン、ブリオッシュなどのパン、女子の家はジュース類を持ち寄り、先生に小さなプレゼントを差し上げ、御礼の気持ちを伝える、という趣旨のもの。
週明け月曜日には、教科書も学校主催の古本市(こうして教科書をリサイクリングするのです)に出すし、果たして授業はどうするのだろうか。多分復習程度のことをするのでしょう。
というのも、学校を休ませ一足早く夏休みに入る家も多いのです。学校までそれに協力しちゃうっていうところがさすが、バカンスの国、フランスでしょう? 

この夏、七月は私と子猿達だけで日本に向かいます。前半は子猿達を日本の学校に体験入学させ、後半は夫も合流し、始めての広島と京都旅行の予定、もちろん日本の誇り、新幹線で行きます。 
今回は二年ぶりの本格帰省。
二年前は、闘病中だった友人に会いに行ったことを思い出します。今は故人になってしまったけれど、今回も会えそうな気がする。何というのでしょう、日本の真夏の空の中に彼女がいるような、そんな気がするのです。 
彼女と一緒に思い出すのは、やはり何年か前に他界した同年代の友人。壮絶な闘病、幼子を残しての旅立ちだったのに、「人生は良かった」と言ってたと聞いています。この言葉、私のキーワードです。最期を前にこういえる、そんな勇敢な女性になりたい、そういう人生を歩みたい。 

よっしゃ、がんばるぞ! 
スーツケースを引っ張りだし、準備開始です!

2012年6月25日月曜日

おでこの体温

うちのちび猿、現在5歳4ヶ月。ベビーフェースで身体も小さめで幼児体系。と思っていたら、昨日はコーヒーテーブルで何やら工作に腰をかがめて熱中していたその後姿が、一丁前の男子していて、いつのも間にか大きくなっていたのね、と小さく驚きました。
寝る前には顔を寄せてくるので、おでこに軽くキスすると、口唇を通して彼の体温が伝わる。毎回、その温かさ、汗ばんだ産毛の柔らかさに、「あぁ、この子は生きてる!」って感じます。若い、というか生まれてまだ間もない命を実感するんです。

7歳の兄猿の場合は、どうだろう。最近は歩くことができない赤い靴をはいた少女でないですが、常に豆鉄砲のようにそこらじゅう走っている、その躍動感かな、「こいつ、生きてんなぁ」って感じるの。

さて、今日は友人の9ヶ月の赤ちゃんを抱っこさせてもらう機会がありました。ふくふくに太った赤ちゃんで、めちゃくちゃカワイイ。ついつい頬擦りしてしてしまう。で、おでこにも頬を寄せると、赤ちゃんの体温がじんわり伝わってきて、その健やかさに小さく感動。
皆元気に大きくなってね。

さて明日からまた一週間、大人も頑張りましょうね!

2012年6月24日日曜日

主婦のプライド

いつの間にか、夜7時を過ぎているパリです。一ヵ月前からのバタバタが微熱となって表面化してきました。それを言い訳に、朝二度寝て、ちょっと前に昼寝から起きたので、一日が短いこと!

睡眠の間々に読んでいるのは、山口瞳の「結婚しません」です。1967年出版ということですから、私が生まれた頃に出版された本、先日の震災バザーで見つけた本です。私が生まれた頃から今の結婚しない症候群は存在したのですねぇ。
第一話の女性は、いわゆる略奪愛(不倫相手が妻子を捨て彼女と結婚をする)となりかけるのですが、そうなると捨てられる奥さんが、女と言うものが可哀想になってしまって、結婚する気を失ってしまう、と言う話でした。「戦争があったでしょ。あれでダメになっちゃったの。かわいそうって思うとさ」という下りに何となくその気持ちがわかるような気がしました。自分の幸せを他の人のものの前に持っていけない、そんなことしたら、生きている意義の大前提が崩れる、というか、そんな気持ちだったのではないでしょうか。
山口瞳さんって、あれですよね?サントリーのトリスのコピーライターだった人。現実的で繊細で粋な視点が感じられる作風、いい本に出会いました。

そして土曜の午後のマイ・ルーティーンはアイロンがけ、遅まきながら先ほど終了しました。
毎週、夫が子猿達を公園に連れて行ってる間に、桑田さんのラジオ番組の録音を聴きながらのアイロンがけ。アイロンがけって本当に面倒くさい。決して好きな作業ではないのですが、ふと、もし、貴女の余命は何ヶ月です、と言われるような時が来ても、私はアイロンがけをし続けたい、と思いました。何というのでしょう、私の主婦としてのプライドなのだと思います。変なこと考えますねぇ、私。

……と徒然に書いていましたら、子猿一同帰って来ました。
では、また明日!

2012年6月20日水曜日

A votre santé!

昨日は健康問題について見識の広い友人らとおしゃべり。色々なことを学びました。


今や日本では、2人に1人がガンになっているそう。先進国の間では日本だけが増加傾向にあるとか。
なぜなのか。
ストレスが病の原因と言われるけれど、これは検証しづらいという理由で確立された理論ではないようです。関係あると思うけれどなぁ。
また、海外に来て思うのは和食って塩取りすぎますね。これも原因の一つ?と聞くと、「100%」というお答え。塩というと、糖尿・高血圧などを連想するけれど、ガン細胞ってナトリウムが好きで繁殖するそう。


で、ガンも成人病だと思うって、友人が言っていました。ガンと聞いただけで恐怖のパニックに陥り勝ちなアラフォーど真ん中の私ですが、「いやいや、健常な人でも何千というガン細胞をもってる」らしいです。それを充分な抗体を持っていれば共存することができる、そうでないと負ける。
ふむふむ。


そしてこの抗体アップには?
この方は済陽先生の食事療法を信頼していると。低回転のジューサーで野菜や果物の酵素を崩さないように抽出したジュースを作り、飲む。塩分は限りなく控える、お肉は鶏類、雑穀を食べるなどなど。アメリカのGerson instituteも同じような食事療法を推進していますね。マクロビに似た食事です。そうそう、この減塩ダイエットはアルツハイマーにも効果があるそうですよ!そう聞くと、俄然やってみるか!と思うのは私だけでしょうか。


さてさて私事ですが、昨年歯を抜きました。
「もう治療するだけのことはやったけれどダメだ。このままだと化膿が広がって骨をダメにする」状態だったので、「はいはい」と応じたのですが、実際歯が抜かれるとき、不覚にも涙が浮かんできました。麻酔しているので「痛いから」、でなはいです。喪失する悲しみというのでしょうか。先生も「やりきれないわね、抜歯って。しょうがないとは言え」とおっしゃる。
昨日はそこにインプラントが入りました。インプラントは、骨に釘を打ち、それを骨格として義歯をつけるのです。なんと大胆ではありませんか!まだまだ高額な処置(涙!)ですが、一般人がこのような医療を受けられるなんて、医学の進歩ってすごいと実感しました。これからはまた大口開けて笑うことができます。先生、ありがとうございます。


一方、「どうしてこんな事体になったのか、どうやったら予防できるのか」という質問には、「もしかしたら、昔受けた治療が悪くて、奥で化膿が起きたのかもしれない、もしかしたら、化膿しやすい性質の歯だったのかもしれない、歯磨きが不十分だったからではないし、特に予防はできない……強いて言えば、健康的な食生活を続けること!」
でした。


食事って本当に大切です。自然なものを食べたい。美味しく食べたい。身体に、心に良いものを食べたい。


ということで、今日のお昼は、白米+黒米+砕いた小豆+キノアを混ぜて炊いたご飯と、茄子のアーモンドソース、七面鳥とにんじんの照り焼き風(唐辛子かけ過ぎ)。まぁまぁ健康的でしょう?雑穀米、最初は嫌がってたチビ猿も今は普通に食べてくれています。


みなさんも良い残りの一週間を!


(A votre santé!というのはフランス風の「乾杯!」です。)

2012年6月18日月曜日

ピアノ♪



昨日は子猿達のピアノの発表会でした。先生のお知り合いの方で、グランドピアノをお持ちに方の御宅にて、先生もう一人とその生徒さん方、計20名弱の会だったでしょうか。 

しょっぱなをうちのちび猿が弾きました。いつもより下手っピーで途中わからなくなってしまったよう。ちょっとハラハラ。
そしたら、赤い顔して「ふーっ」と深呼吸し、演奏を続けます。先生が「いつもむずかしいことをさせると、『ふーっ』と深呼吸してがんばるんですよ」とおっしゃってくださっていましたが、ほんとほんと、頑張ってる。
さて、演奏終わって帰ってくると泣きそうな顔して怒ってる怒ってる。上手くいかなかったからフラストレーション感じているのね。これも経験よ!人生上手くいくときもあれば、そうでないときもあるの。
とにかく静かにしていてもらいたいのでどうしよ、と思っていたら、あとに続く演奏の素晴らしさに焦点が移っていったよう。よしよし。 

次は兄猿。普通に弾けました。いつの間にか両手でシャープもフラットも使い分けできるようになって。先生本当にありがとうございます。 

その後少しずつ難易度が上がって行きます。大人の方も多く、すばらしいなぁと思いました。皆さん心を込めて弾いてらっしゃる。 
私も大人になってからピアノやり直そうと思ったことあるけれど、3日坊主で終わっています。最近は音楽を聴く機会すら少なくなっている。何だろ、心にそういうゆとりがないというか。こうして乾いていくのでしょうね、人の感性って。 

最後に先生がフルートを吹いて下さってとても素敵でした。音符が、メロディーが踊っているって感じ。 

で、最後にもう一人の先生がピアノを弾いてくださったのですが、これが圧倒されるパワー。とてもしなやかな印象の方なのに、こんなに力強い音色を出されるなんて。・・・ネットで調べたら、Youtubeの演奏クリップを見つけました。 
http://www.youtube.com/watch?v=W8E1m8sm42A 

心が潤います♪

いつかまた、私もピアノを弾く気になるといいなぁ。 

2012年6月17日日曜日

超怠惰な土曜日



今日はのんびりしましたわ~。 

午前中こそ食事仕込み、アイロンかけなどしましたが、それもタイム・プレッシャーなく、気が向くままに、でした。 

小雨混じりの昼、子猿らの学校の「Fete d'Ecole、学校祭り」に行きました。でも、特に子猿達が何か芸をするわけでもなく、なので場所取りもなく(ま、しませんけど)、ハラハラすることもなく。ただただPTA主催のBBQを食べ、Bouncing Castle(空気で膨らませた大きな滑り台)をすべる子供達を眺め(子猿達は臆病風に吹かれて「靴脱ぐの嫌だから」と口実を作って滑らず)、ボンボンを買って帰ってきました。 
そのあと、夫はネットで24時間耐久レースを観(興味を持っているなんて知らなかった!知り合って12年ですが、男ってミステリー)、私は先日ブックオフで2ユーロで買った、「心霊探偵八雲」というエンタメに走ったミステリーを読みながら昼寝。 

夕飯にはポトフを仕込んでおいたですが、「僕カレー」「僕おそば」「じゃ、僕もそばがいい」という男子3人の要望に応え、ポトフが思いっきりポトフベースの和風食堂風のメニューに変身。 まもなく就寝です。

今夜は、Youtubeでまた何か英国ミステリーものでも観て寝ることでしょう。

ありがたや、ありがたや、怠惰で居られる週末。 

みなさんもそうであることを勝手に願いつつ・・・ 


Allez、良い日曜日を!

2012年6月15日金曜日

静かな日々


今週は穏やかに一週間が過ぎたように思います。


月曜日……午前中マドレーヌ寺院の辺りを歩いていたら、あれ?東京の友達に似ている人がいるなぁ。でも、まさかね、と歩き出すけど、その方達の声が聞こえる。
「やっぱりそうだよね、小雪だよね?」と振り向くと、「うっそー!」
世界って小さくなっているって本当ですね。大学時代の東京に住んでいる友達(花の研修旅行中)とパリの街角で偶然会えるんですもの。嬉しい再会でした。


その後、ブックオフで立ち読みをしていると、エトランゼでもおなじみのMickeyさんにばったり。
2年ぶりに会った小雪も、半年振りのMickeyさんも元気そうなのが何よりも嬉しい。


そのあとは、メノンさんと韓国料理屋さん、Dokkebiでランチ。
11ユーロ、13ユーロ、17ユーロのランチメニュー、どれもグラスワインかお茶が着いているのが飲兵衛には嬉しい。前菜には餃子をチョイスしたのですが、これがすごく美味しかった!今まで外で食べる餃子に感動したことがありませんでしたが、ここのは皮の端っことかがサクサクっとあられみたいに焼かれていてそれが美味しかった。メインにはチャプチェご飯。ワインも美味しく、会話も弾んで大満足のランチでした。


火曜の午後は兄猿の運動会もどきの付き添いに。
私は半端ない運動音痴だったので、障害物競走やボール投げなど観ているだけでどきどき。あぁ、失敗している!私のDNAだ……
でも兄猿は楽しそうにやっていました。他人の目を気にしなさ過ぎる傾向のある彼ですが、こういう時はうらやましいです。「下手でもなんでもいいの、自分は楽しいから」って思えたら、私もスポーツ、トラウマになってなかっただろうな。みんなお疲れ様~!


水曜日は毎度学校がないので子供の付き添いデー。


木曜日……昔書いた小説に手を入れたり、夏の日本での旅行プランを立てたり、と楽しく過ごしました。広島と京都に行ってみようかと思っています。お勧めスポットご存知でしたらお知らせください。


そして今日、金曜日。
毎週火曜日と金曜日の朝は、うちの前の通りにマルシェが立ちます。そこにごくフツーの花屋があり、ちょっとだけ安めで活きのよい花が買えます。週に一回、大体5~10ユーロで季節の花を一束、わら半紙風の紙にくるくるって巻いてもらう。夏~冬にかけてはダリヤ、冬から春にかけてはチューリップ、そして今は芍薬。
今朝5ユーロで買ったときはつぼみだった芍薬、3時間経っただけなのに、開いてきました。




このまま穏やかな気持ちのまま週末を過ごしたいと願うばかり。きっと大丈夫ね。


どうぞ良い週末をお迎えください!
Bon weekend!

2012年6月10日日曜日

誕生日パーティ


昨日は誕生日パーティをしました。
4歳~7歳まで、子供10人!竜巻のような2時間でした。


嵐の前……
お友達のお嬢さんも兄猿と同じ日に生まれたので、昨日はこの二人の7歳の誕生日と、2月に5歳になっているチビ猿の誕生会をしていなかったので、これも公平に(ついでに?)祝おう、ということで、三人のお祝いの会としました。

チビザルは、「キャラメルケーキがいい」、
女の子にはピンクのケーキを一つ、
シンプル好みの兄猿は「バターケーキがいい」
というのでそのようにしました。ピンクとバターのケーキはパウンドケーキのレシピ、キャラメルのは、スポンジケーキの生地にカラメルソースを入れてみました。真ん中にはそれぞれ、ヌッテら、イチゴジャム、Confiture de Lait(キャラメルジャム)をはさみ、アイシングと粉砂糖でデコレーション。この歳の子供って「私、クリーム嫌い!」「ぼく、いちご嫌い!」とか結構うるさいんですよね。なのでシンプルに、シンプルに。

ケーキの土台は、前日にふらーっと遊びに来た友人が御菓子の達人であることにつけこみ、作ってもらっちゃった!玲子さん、ありがとう!雑なデコレーションはBy ワタクシ、ということを玲子さんの信用にかかわるので注記しておきましょう。

さて、いざ本番。
音楽よろしくね、明るいやつを一つ!と頼んだらモーツァルトをかける夫。ワタクシ、黙ってMusic for Childrenに替えました。
そんな夫に、「アクティビティーが必要!」といっても、「子供だから勝手遊ぶでしょう、僕知らないよ」なんて逃げようとする。鬼妻、夫の襟首をつかみ、 Chasse au Tresor、 宝物探しゲームを作成させました。「えぇ、知らないよ、どうしたらいいの」なんて最初は言ってたけど、何といってもシャーロックホームズを崇拝している人。やがて入り込み、シメシメ、思ったとおり、自らハマり一生懸命プロットを考え、紙にクイズを書き、端っこをちょっとボロボロ風にして、クルクルと巻き、古びた紐で結んだのを5枚も用意して、せっせと隠していました。
このゲームは、子供たちが宝の地図やら、暗号が書いてあるものを一枚見つけては、そこに書いてあるヒントを元に次のステップに進むというもの。それまで統率性なくバラバラに遊んでいた子供達が、「テーブルの下に・・・」と言う言葉にすぐ反応して動く動く。


7歳になると読めるようになるからこういうゲームもできるようになるのですね。アドリアン君、なんて書いてある?

オー、ここか!
宝物といってもマシュマロ人数分。でも喜んでくれるのね、子供達って。
夫は「こういう誕生会なんてしてもらったことなかったと思う」って言ってました。フランスでは今でこそ、アメリカナイズされて誕生日パーティは普通だけど、昔はちがったよう。

日本でもあまりお友達を呼んでのお誕生日会はしないそうですね。

私はしてもらってました!日本でも海外駐在時代も。
誕生日は事前に招待状を書いてお友達を呼んで、母の手作りのケーキ食べて、ハンカチ落としなどのゲームをして、お開きのときは、お友達一人一人にお土産の御菓子の詰まった袋をあげて、というパーティ。素朴だったけど、夢のような一日でした。


お土産の袋を結ぶ紐がお菓子(グミ)なのも、我が家のトラディション。
むか~し昔、友達のお誕生日会でもらったパーティ・バッグの紐がリコリスというお菓子でできてたのがとても嬉しかった。なので、次世代にと引き継ぐのです、良い伝統は。

昨日、おとといと、準備・本番・片付けと張り切った母猿。
父母友・夫からは苦労を労われ、「えぇ、大変だったわ」と自分の肩を揉んだりして同情を買っているけれど、実は自分がしたくてやってます。
自分の子供の頃の楽しかったな思い出を呼び起こしつつ、子供達の笑顔を楽しみに、自分にシャンパンを注ぎながら過ごす一日。
とても幸せです。
「楽しかった?」「うん!」
また来年もやろうね!

2012年6月8日金曜日

金曜ですね!



6月のパリ+近郊、主婦って忙しくないですか?子供のお稽古事の打ち上げとか、学校の文化祭や発表会とか多いし、5月が連休だった分、5月・6月生まれの子供達の誕生日会が続くし。 

私も何だかバタバタしているようで、あれ?そうでもなかったかな。 
うちは全仏オープンのローラン・ギャロスのすぐ近くなので、往来する人の多さに何やらソワソワした感じを煽っているのかな。 

月曜・火曜はFete〔お祭り)de 柔道でしたっけ。子猿二人とも白帯を卒業し、チビ猿は白帯に黄色の線が入ったものに、兄猿は白と黄色のチェックの帯になりました。 

今は日本にいる母や兄との連絡事項が多いので、時差がちょうどいい午前中はメール・電話のやりとりをしたり。フランスはIP電話が主流になりつつあり、日本への国際電話も料金を気にしなくて良いので助かります。 

昨日、木曜は仕事をサボった夫と仲良くデートまでは良かったけれど、ランチでワインを一杯飲んだら、睡眠薬を飲んだかのような睡魔に襲われて寝てしまいました。夫はしょうがないからPCに向かって仕事してたみたい。ごめんね。 

でもおかげで一週間前の日本帰国した際の疲れたすっきり取れた感じがします。疲れがでるのにも時間がかかるのがアラフォーの特徴でしょうか。 

明日は、兄猿君の七歳の誕生日。子供が10人ほど集まる予定です。怖い!!そして日曜日は、田舎に住む友人の息子さんの初コミュニオン(聖体拝領)のお祝いもあり、大忙しだわ。 

でも母猿、頑張ります。また報告します!!

2012年6月5日火曜日

緑の中で

久々のブログです。日本帰国、長男のインフルと、忙しく過ごしていましたが、少し時間が取れるようになりました。
真夏日のような先日、またまた義理の両親の田舎の家にお邪魔しました。6月はほとんど毎週末ここで過ごした子猿達。おじいちゃん、おばあちゃんともすっかり打ち解けてきました。皆に育てて頂いて、本当に幸せな子猿達です。
えっ、これが「田舎の家」?
だったらすごいですよね。残念ながら違います!ここはお友達のお城で、シャトー・ド・ルード Chateau de Ludeというところです。このお城は、「居住されている城」のカテゴリーにおいてはフランス一大きいらしいですよ。もう庭なんて、限りなく続く丘と森。あれ、あれですよ、Downton Abbeyって感じ。

今回はこのルード城で開かれるFete des Jardiniers、庭のお祭りにご招待いただいたので、やってきたわけです。義理の両親のサルト地方にある田舎の家から車で5分。見渡すと、青麦、ヒマワリ、コクリコが連なる田園風景にはうっとり。新緑っていいですね。元気を頂きました。
いざ、庭祭りに出発!おまわりさん風の帽子をかぶり、すっかりその気の子猿達。長男熱があるのに、熱さまし飲ませて、強引に出かけました。「お祭りなんでしょ?アイスクリーム買ってくれるんでしょ?じゃ行く」っていうからさ。でもごめんね、無理させて。
庭祭り、地元・近隣の植木屋さんや庭用の家具屋さんなど、ガーデニング屋さん大集合です。大きな花をつけたジェラニウムを二鉢購入。なんと一鉢1.50ユーロでした。パリの何分の一だろう。まさにMidsomer Murder的風景に夫とテーマソングをハミング♪(ってさっきから英国TVドラマオタクじゃないとわからないですよね)


広大なポタジェ(菜園)の中にテントを張り、緑の中で昼食をいただきました。列席者には有名な資産家の奥方や、女優さんの姿も。食事はアミューズとキールロワイヤルで始まり、カフェ・グルマンドで〆められるフルコース。キールでなくて生ビール中ジョッキ!っていう天候でしたが、ここは品良く、ね。……大変美味しゅうございました。

席は幸い夫と同じテーブルでした。
「幸い」というのは、フランスの正式な集まりでは、カップルは得てして離されるのです。私の結婚式パーティの時も、この点で義母ともめたものです。日本から海外に来るだけで疲れ、緊張し、言葉の壁もある、そんな日本の我が友・家族をバラバラに座らせようとするんだもん。酷ですよねぇ。一個人として色んな人と社交しなさい、ということなのかもしれないけれど、ちょっと変な伝統。

Anyway、この日のテーブルには、他に、中国からのビジネスマン、出版関係の方がいらして、楽しく過ごせました。中国の方とは、本や地名など固有名詞に関してはペーパーナフキンに筆談で「そうそう、その人!(魯迅)」「杭州?」「そうそう」などなど、漢字で繋がる私達。

でもちょっと唖然としたのは、とてもシックなマダムが、中国の方に気を遣って、「うちの会社では沢山の作品を中国に買っていただいてますのよ。東京・京都の三越・伊勢丹には必ず置いていただいています」・・・・・・暗に私に訳して、と即するのですが、わからない振りを決め込みました。未だに、中国と日本がごっちゃになっている人がいるんですねぇ。
皆沢山買い物を楽しみ、
青空を堪能し、
シャトー内の展示物も見せていただきました。今年のテーマは、フランスの伝統的は陶器です。右手にいらっしゃる緑の帽子の方が伯爵夫人のバーバラさん。とっても気さくな方です。ルード城の観光、そして城下町を活性化するため、このお祭りを含め、あれやこれやとイベントをオーガナイズされています。
陶器で出来たJeux de l'oie、ガチョウすごろく。
アイス食べたからもう帰ろうよ。あぁ、私も靴脱いでるし。
帰ってから、義理の両親、私達+子猿らでコーラ・ゼロを半ダース飲み干し、兄猿はベッドへ。(このあと、義母の「私のインフルエンザ、移しちゃったかしら」と気になる発言があり、2、3日ほど、38℃~40℃をさまよった兄猿でした)そして、夜は雷雨となり、気温がぐっと下がりました。寒暖極端な今年のフランスです。

さて、ルード城、陶器の展示は9月まで続きます。気に入ったものがあれば、その場で買うこともできます。その他、お城の菜園で収穫した野菜を使ったお料理教室など、色々イベントがあります。パリから西に250キロ。ロワール城めぐりの寄り道などにいかがでしょうか。

ではでは、この辺で。

皆様、どうぞ良い残りの一週間をお過ごしください。