2011年12月19日月曜日

餅つき in Paris


週末が来るたびに思うのは、私は食器洗い機の中身を出すためにこの家にいるのだろうか、ということ。朝・昼・晩、食洗機に皿をいれ、ボタンを押し、取り出す。どうしてこんなに単純なことを誰も手伝わない? 

日本にいらっしゃる方にすれば、あるだけいいじゃないの、ということになると思いますが、人間不満はいつでも生まれるもので、夫、そして13歳の姪も、もちろん子猿達も食器洗い機が一杯でもスイッチオンしないし、終わったよ~、というシグナルが出ていても何もしません。当然のごとく、ほっておきます。 

こんな些細なことにイラつくのも、昨日の土曜日はお客様があり、夜遅くまで洗い物に追われていたからでしょう。 

そんな日曜日。まだまだ疲労の色強く、夫も疲れているよう。段取りは全部私がやったのに、何で疲れる?って聞きたいのですが、グッとガマン。そして、神様ごめんなさい、ミサはさぼり、昨日の残り物でお昼を終わらせ、子猿達の日本語補修校主催の餅つきパーティーに行ってきました。 


餅つき、これが良かったのです! 
当初面倒くさそうにしていた夫も、主催者側のホスピタリティーに、兄猿にせっつかれての初の餅つき体験に喜びを感じたようで、「杵は重たいんだよ」って嬉しそうに報告してくれました。 
子猿も帰りがけぽつっと「楽しかった」って言ってくれたし。 



こうして思うのは、今家族がいる自分は本当に幸せだということ。食洗機で孤独を噛み締めたりもしますが、夫が、子猿達が、前向きな気持で明日を迎えられるようにと、段取りし、食べさせ、寝させ、という単純な日々に喜びを感じます。心身共に元気な家族を見て、私もエネルギーをもらっているのです。 

さて、餅つき。 
「日本では正月に餅で祝うので、年末には各地方、各地域、各家庭で餅つきをします」と主催者さんより解説がありました。 

・・・・・・うちはそこら辺の風習をフォローするの、弱かったからなぁ、年末行事ということを忘れていました。 

白いご飯をついただけの超シンプルな祝い食の御餅。 
貧しかった頃の日本ではご馳走だったのでしょう。でも贅沢な現代人の私には、このシンプルさが、ご馳走というよりは、「日本の美」として映ります。白くって噛み締めると甘くって、おなかの持ちがよくって、あぁ、大好き、御餅も日本も。 

お土産用の切り餅を分けてもらいました。5ピースで2・5ユーロのを二袋。この5ユーロはタイの水害に遭われた方達の義援金となるそうです。主催者様、本当にありがとうございます。素晴らしいです。

この切り餅、早速今夜、兄猿は磯辺にして食べたいそうです。 
食べさせてあげようじゃないですか。 

今週も平和に終わった週末でした。